クソマゾ提督の逆襲   作:uncle_kappa

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海軍だー。
戻ってきたぞー。


海軍輸送艦隊

??「お前が新しく着任する輸送艦隊司令か、はぁ?」

 

春仁「そうですが。貴殿は」

 

??「俺の名は、天龍、最新鋭軽巡洋艦だ。」

 

春仁「お噂はかねがね。」

 

天龍「ふん。しっかり覚えとけよ。」

 

※※※

 

長官「第八艦隊長官です。我が艦隊へようこそ。」

 

春仁「はっ( ゚Д゚)」

 

長官「休んでください。」

 

春仁「はっ。」

 

長官「線春仁【大佐】にあっては、天龍艦隊の指揮をお願いします。」

 

春仁「線春仁、拝命しました。」

 

長官「よろしい。1000に第一会議室で顔合わせだ。」

 

春仁「はっ。」

 

※※※

 

帝国海軍ノ伝統タル夜戦ニオイテ必勝ヲ期シ突入セントス。各員冷静沈着ヨクソノ全力ヲツクスベシ

 

※※※

 

去る8月8-9日の第一次ソロモン海戦において、天龍、夕張、夕凪は急遽参加。深海棲艦南方部隊を壊滅に追い込んだ一助を担った。

 

その、天龍が今、春仁の目の前にいた。

 

※※※

 

0950 第一会議室

 

古鷹「各艦整列」

 

大佐「そのままで。あと五分あります。」

 

古鷹「はい。」

 

大佐「少し早く来すぎました。1000より着任します。」

 

古鷹「はい。」

 

大佐「どうかしましたか。私の顔になにか?」

 

古鷹「いえ、なんでもありませんっ(ガクガク)」

 

大佐「ふむ。(姿見で確認したハズですが)再点検してみます。失礼」

 

カラカラ…

 

※※※

 

古鷹「今度の司令は、【いい人】だと聞いてますが、さすがに緊張します。」

 

天龍「あまり期待すんな…、失望するとデカいからよぅ。」

 

浦風「体罰司令はもう、ええけぇねぇ…。」

 

※※※

 

(成程、そういうことか)

 

※※※

 

ぷっぷくぷぅ

 

※※※

 

古鷹「整列」

 

ザッ

 

大佐「私が本日本時刻をもって着任した、線春仁大佐である。」

 

大佐「早速であるが、自己紹介を兼ねて、訓練を行う。」

 

大佐「古鷹。」

古鷹「はっ。」

 

大佐「ん・天龍がいないな。本日、任務当直艦はいるか。」

 

古鷹「巡洋艦、天龍、駆逐艦望月が哨戒中です。」

 

大佐「よし、その他は全員いるな」

古鷹「はっ。」

 

大佐「各艦は、体操着に着かえて、1030に体育館に集合せよ。」

古鷹「えっ( ゚Д゚)」

 

大佐「古鷹、復唱は」

古鷹「はっ、各艦は体操着に着かえて、1030に体育館に集合します。」

 

大佐「解散せよ。私も直ちに向かう。」

 

カラカラ…

 

(ざわざわざわ)

 

浦風「海に出んのんけ?」

古鷹「だめ、浦風ちゃん。聞こえちゃう。」

浦風「聞こえるように言うとんじゃが。」

 

※※※

 

ガラッ

 

大佐「聞こえたデ。」

古鷹「ひー(>_<)」

 

大佐「浦風、集合場所は埠頭じゃなあよ、体育館じゃ。」

 

浦風「( ゚Д゚)パクパク」

 

ガラッ

 

※※※

大佐「集まれ」

 

古鷹「基準( ゚Д゚)」

浦風「よしっ。」

 

大佐「よーし。みんなー。柔軟からじゃ。」

 

大佐「柔軟からいくデ( ゚Д゚#)」

 

大佐「いっちにー、さんーしー」

 

古鷹「…( ゚д゚)」

 

大佐「古鷹さん。はようしてや、時間がなあで。」

 

古鷹「ハッ。(つд゚)(ブルブル)」

 

大佐「いっちにー、さんーしー」

 

古鷹「ごーろく、しーち、はーち。」

 

大佐「いっちにー、さんーしー」

 

古鷹「ごーろく、しーち、はーち。」

 

大佐「いっちにー、さんーしー、はい、次浦風!」

 

浦風「わわわ。」

 

谷風「浦風!」

 

浦風「わかっとる。ごーろくしーちはーち。」

 

大佐「谷風!」

 

谷風「いっちにー、さんーしー」

 

大佐「よし来た、浜風」

 

浜風「ごーろく、しーち、はーち。」

 

大佐「各艦、順番に号令してください。私はまだ皆さんを把握してませんので。」

 

※※※

 

古鷹「(いい人だといいな。本当に。)」

 

大佐「古鷹っ、」

 

古鷹「はいぃ」

 

大佐「少し疲れたか、休め」

 

古鷹「いえ、平気です。」

 

大佐「…なら、顔をふけ。柔軟はもう終わる。嚮導艦は君だ。」

 

※※※

 

大佐「よし、四角儀の周りを軽くスキップしながら、四週」

 

古鷹「了解。」

 

※※※

 

大佐「あー、みなさん? 【楽しく】やってくださいよ?」

 

艦隊が「ぎこちなく」スキップしている間に、司令が網と風船を用意して来た。

 

※※※

 

古鷹「司令、四週終わりました。」

大佐「よしよし。こっちも用意が終わったで。」

 

※※※

 

大佐「今から俺と古鷹の班と、駆逐隊の班とで、風船排球(Volley Ball)を行います。」

 

※※※

 

1150まで、体育の時間が終わった。

 

各艦が驚いたことに。体育の訓練は午後も続くのであった。

 

※※※

 

1500 少し楽しかった

 

大佐「よーし、俺と古鷹に買ったら、紅茶と羊羹おごるで。」

 

※※※

 

1630 メシウマだった。

 

※※※

 

赴任初日に、体育しかしなかった提督は、彼が初めてではないだろうか。

 

異色提督。風来提督。

 

始末の負えないことに、旧家の坊ちゃんであるために手も足もだせないのだ。

 

 

 

 


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