クソマゾ提督の逆襲   作:uncle_kappa

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古鷹「司令、彼は。」

大佐「彼は俺の分身、妖精サンダーさんだ。」
古鷹「分身?」

大佐「そうだ。護衛艦は彼に作ってもらった。」

サンダーさん「サンダーさんだー。古鷹よろしくな。」
古鷹「アッハイ」

大佐「はっはっは。俺は妖精の眷属でな。」
古鷹「御冗談を」

大佐「俺は嘘はつかないぞ。」

古鷹「…旧家の長男だと聞いてますけど」

大佐「実は俺は橋の下で拾われた子でな。」

古鷹「…(・・?」

大佐「いや、なんでもない。悪かった」

サンダーさん「サンダーさんだー」

ビリビリビリ

二人「ゲフンゲフン」

春仁「ぷぅ(なんだよこれ。)」
サンダーさん「無視するのだめ。稲妻サンダー食らえ」

春仁「ゲフッ。ごめんごめん。ラムネあげるけぇ許してや。」






秘密艦登場

且て米豪遮断を目的としたフィジー・サモアの海で再び戦う事になった大日本帝国である。

 

帝国陸海軍士官の想いは如何程だろうか。

 

海は、広い。

 

※※※

 

南太平洋は既に深海帝国の領土と化していたのである。

とりわけ豪国は姫を戴き、深海豪国と名乗りを変えていた。

 

深海豪国から我が日本本土、およびユナイテッドステイツを守護し奉る事。

此れが今次深海大戦におけるソロモンの戦いの目的である。

 

※※※

 

島から島への拠点構築、陸の前線を支えるための補給、補給、補給、

航空哨戒、輸送艦隊、対潜哨戒。基地爆撃。

 

戦う敵が人類では無くなっても、兵器技術が交代しても。

採用する戦略と戦術は同じらしかった。

 

※※※

 

フィジー・サモアを奪還すれば、インド・台湾の人類連合軍で深海豪国の挟み撃ちが可能である。

 

我々人類の望みはそこにあった。

 

※※※

 

大佐「輸送第一艦隊、出撃。」

 

天龍「応」

 

輸送艦の速度は、遅い。

艦隊行動は、速度の一番遅いフネに合わせる。

よって、天龍(と望月)は、接敵有事の用心棒に徹していた。

 

旅客船の如き速さで、輸送第一艦隊はハシケからはなれてゆく。

 

隊列をなし、遠ざかる天龍隊。

 

大佐「輸送第二艦隊、出撃。」

 

望月「…うん。」

 

※※※

 

大佐「望月はいい子だよ。行ってこい、そして、必ず帰って来い。」

 

望月「…」

 

望月「望月、了解だよ。帰ってくるよ。」

 

大佐「ああ、行ってこい。」

 

※※※

 

大佐「輸送護衛隊、出撃。続け!」

 

浦風「了解、輸送護衛隊、出撃じゃ!」

 

大佐「頼むぞ、輸送の成功は君達に掛かって居る。」

 

※※※

 

古鷹「船舶輸送司令部より入電、【敵影未ダミズ】」

 

大佐「よし。」

 

古鷹「大佐、何処へ。」

 

大佐「俺も出る。」

 

古鷹「え?」

 

大佐「特務艦【あやなみ】、出る。」

 

古鷹「え?」

 

※※※

 

大佐「【あやなみ】の由来は、帝国海軍駆逐艦「綾波」によるんだ。」

 

古鷹「え?」

 

大佐「つまり、強い。(^▽^)/」

 

※※※

 

 

大佐「よし、まもなく合流するぞ。情報中継たのんだからな。」

 

古鷹「ええー?」

 

※※※

 

大佐「お、浦風、発見」

 

※※※

 

浜風「浦風、6時方向、国籍不明艦発見、距離15,000 急接近中」

 

浦風「わかっとる。」

 

「【ワレ大日本帝国海軍ウラカゼ也、旗艦ニ告グ、停船セヨ】」

 

※※※

 

大佐「ワレ帝国海軍特務艦【あやなみ】ナリ、コレヨリ旗艦隊ニ合流ス」

 

浦風「嘘つけやぁ!」

 

大佐「おいおい、嚮導艦なら古鷹にすぐ照会せぇいうとろうが。」

 

浦風「はぁあ?( ゚д゚)」

三人「( ゚д゚)( ゚д゚)( ゚д゚)」

 

 

大佐「こんなぁ見いや。(゚∀゚)アヒャ」

 

浦風「こんなぁ見いや。はウチのセリフよぉね!」

 

大佐「はっはっは。味方は一艘でも多い方がいいだろう。」

 

 

 

※※※

 

大佐「さて、【指揮権ハ我ニ有リ】」

 

浦風「護衛隊浦風、【作戦行動ハ如何】」

 

大佐「【作戦行動ニ変更ナシ。ワレニツヅケ】」

 

※※※

 

単縦陣編成。

 

 

大佐「…冗談だと思うかもしれないが、このフネには最新鋭の電探が積んである。つまり、護衛隊司令部にピッタリ仕様だ。」

 

浦風「…何で事前に言わんのや?」

 

大佐「俺の妖精と今、開発したばっかりじゃけぇ。」

 

浦風「…」

 

サンダー「サンダーさんだー」

 

浦風「わあぉ」

 

ビシャアアアン

 

その場の全員が稲妻サンダーを食べされられた。

 

※※※

 

浦風「ゲフンゲフン…わかったわかった。すまんかった。」

 

サンダー「うちの春仁がお世話になってます。」

 

浦風「ぷぅ…いえ、こちらこそ…」

 

※※※

 

浦風「今うちらの電探と聴音機にゃ感はないで。皆はどうや?」

 

浜風「東、ありません。」

 

谷風「西、同じだよ。」

 

磯風「南、無し」

 

大佐「そこで新型なんよ、これは自動走査が出来る優れモノじゃけぇ。」

サンダー「サンダーさんだー」

 

※※※

 

大佐は、舷側を、ゴツンと浦風にぶつけた。

ふらりと浦風が寄り添う。

 

浦風「【結局どうするんじゃ。】」

大佐「【ゴニョゴニョ】

 

※※※

 

護衛隊、前へ。

 


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