深海棲艦進駐軍は表向きは撤収したことになっていた。
しかし、それは偽情報である。
実際には日本の各鎮守府に駐留していた。
日本の国家の成立過程を監視させるためにである。
鎮守府から少し離れた色町には、深海棲艦の経営するナイトラウンジが一件立っていた。
「ソコノテイトクサン・ヨッテカナーイ」
会社帰りの民間人が数人、まんざらでもない顔でウカレ提督と化している。
もともと深海棲艦である、その体つきに魅力を感じない男性は少数派だろう。
さらに、勤勉だったため、深海棲艦のお店の評判はよかった。
お熱を上げすぎて「結婚してください」から「ダメヨ」の流れでうっちゃられた
トホホ提督も数人いた。
やれやれである。
※※
さて、場面は変わって新鎮守府である。
提督さんの回復によって威力を取り戻した妖精さんにより、順調に機能回復をしている。
復員省によって収集がかけられる日も近いであろう。
今日は非番である。
のんびりとした週末、これも無条件降伏がもたらした効果であるといえる。
明石によって心を治療中の提督だったが、まずは順調のようである。
今はお散歩タイムであった。
てくてく歩く提督の周りを数人の陽炎型駆逐艦が嬉しそうに囲っている。
第十七駆逐隊である。
提督は困惑してした。
「こいつら妙に色気が上がってるよな、、、。」
それもそうで、提督の愛によってよみがえる際に、改二になった娘もいたのである。
(愛つよすぎ。)
そんな提督だったが、その、男性の特有現象で、アレがナニになりそうになっていた。
もともとが第十七駆逐隊は、吹雪から「ありえなーい」と嫉妬された船体を有しており、それが
改二になったので、かなり「ありえなーい」度数が上がっている。
特に谷風。
提督「おい谷やん。」
谷風「谷風様に何のようだい。」
おまえくっつけすぎだろう。
谷風「谷風様におまかせだよ」
駄目だ、話が通じてない。
こっちはブチこまっとるっつの。
アレがヤバいことになってる提督だった。
このままでは憲兵事案である。
前かがみになったところを今度は浦風に責められていた。
「うちが浦風じゃ。提督さん、アーンしんちゃい。」
軍人として立ち食いは許されない。
しかし、蠱惑的な浦風につい、アーンしそうになる提督さんだった。
「いかんいかん。俺は提督だぞ」
ブルブル。
首を振り振り逃げようとする提督
すると浜風が追撃。
「現行法では、提督に拒否権はありません。」
えぇぇぇぇぅぅぇぇええええええええっ。
そういえばそうだった。
深海棲艦との講和条約により、日本は女権国家として生まれ変わったのだ。
なんというかその、それでいいのかよ。
「おい。離れろ、提督命令だ。」
四人「今日は非番(です|じゃ)提督」
提督「あのなぁ、アーンする提督があるかっ!」
怒りのあまり、血流が移動して事なきをえた提督。
「しかも、お前のアーンはポッキーじゃろうが。」
「sneg事案だぞ。なんの罰ゲーじゃあ。」
解説しよう。
sneg事案とは、「ソレナンテエロゲ事案」と言われている。
エロゲとは、その、あの、恰好つけていうとセクシュアルな事どもを題材として発売されるゲームである。
詳しくは「鬼畜提督与作」をご覧いただきたい。
磯風だけが( ゚д゚)としていた。
sneg事案の意味を全く分かっていなかったのだろう。
さすがですね。
ニヤニヤと谷風と浦風が提督に接近する。
ポッキーを咥えたε(イプシロン)の口をした浦風が提督に急接近中である。警戒せよ提督。
あ、こいつエロゲの主人公ムーヴかましてやがる。まんざらでもない顔しやがった。
「デヘー」
そこで初めて驚愕する磯風であった。←もう遅い。
ハッいかん。いかん。俺は帝国軍人としてー。
正気に戻った提督。しかし彼の血流は再び頭脳から下に降りてゆく。
「磯さん、助けて。」
目で訴える提督。
しかし磯風もモジモジとしている。
提督「あ、こりゃ駄目だ。」
磯風もegのヒロインになりやがった。
浜風「磯風、提督はみんなのものだから順番にしましょう。」
磯風と提督「ええええええぇえええっ」
ブー
磯風はハナジを出して戦線を離脱した。
海軍にもとる行為である。大変残念だ。←誰が?
顔に磯風のハナジをあびた提督だったが、浜風がハンケチを出してそっと吹いてくれた。
優しいね。浜風。
提督「仕方ない。わしも男じゃ。うけてたっちゃるけぇ。こいやぁ」
浜風「いいましたね、録音しましたよ。」
提督「優しくしてね、、、トホホ」
浦風接近、距離1。唇がその、あの、、、。
おやっ、浦風の様子が。
モジモジ。
なにこいつ、急にモジりやがった。
ヘタレ浦風である。略してへたかぜ。
二人の顔はマッカッカのマッカーサーになった。
(だったらやめればいいのに、、、。)
谷風はむかついた。
「てやんでぇいっ、こんちくしょうめぇ。はやくしなよぅ。」と叫んだ。
80デシベルである。目をひくねぇ。
騒音で目覚めた磯風が立ち上がる。
スック。
目が座っているぞ磯やん。
が、二人の頭を押し付けた
ぶっちゅううううううううううううう。
「な、なんじゃそりゃあああああああ」
「う、うちのセリフじゃあああああああ」
磯風によって強制的に衝突させられ、提督と浦風は気絶した。
彼はよく気絶する男ではあるが、浦風も付き合いの良いヤツではあった。
読者には気の毒ではあるが、この話はこれで中断する。
水上偵察機を飛ばしていた大淀の介入がその理由である。
「ぬ、ぬわにやってるんですかぁっ、みなさあああああん。」
十七駆逐隊と提督は厳罰に処されたのであった。
かわいそうだね、提督さん。
でも、浦風とのちゅうができたし、おあいこかねぇ。←違う。