クソマゾ提督の逆襲   作:uncle_kappa

37 / 40
麦酒まだ飲むんか

※※※

 

ここは復員省、技術工廠である。

現在、提督と明石が無線機を操作していた。

 

ザッ…

 

「警邏中の各車両に告げる。ザッ…通り<ピー>にてG事案発生。」

 

提督「明石、聴いたか?」

明石「G事案ですね。」

 

※※※

 

G事案とは、General Head Quarters 事案である。

General Headquarters, the Supreme Commander for the Allied Powers

つまり、現在時刻において、深海棲艦連合国軍最高司令官総司令部にまつわる何らかの事案がどこかの通りで起きている事を意味していた。

 

明石「大淀より入電!」

 

大淀「ワレホンドオリニチョウメヲテイサツチウ」

 

大井「最近また増えてるね…┐(´∀`)┌」

 

明石「あっ( ゚Д゚)」

 

明石「提督さん、どこに( ゚Д゚)」

 

※※※

 

提督は、鏡の世界を潜り抜けている最中であった。

すなわち、鏡男の誕生である。

鏡男は現代科学のエキスパートたちを集めた調査組織とは関係ありません(ネンノタメ)

 

 

鏡の世界をくぐり抜けるということは、すなわち。位相空間(x,y,z,t)を一度転移して後に、再び(x+dx,y+dx,z+dz,t+dt)に戻ってきたのだと推測できる。

 

ともあれ、今の提督は、光学的な鏡面反射を行い、いわば「テイトクサン」から「ンサクトイテ」ともいえるナニカになっていたのである。

 

※※※

 

一方ここは、呉(ご)本通り二丁目

 

復員兵A「おんどりゃあ、毎日毎日、ええかげんにせぇや。ぶちころしちゃるけぇのぉ」

深海棲艦B「ころせるもんなら、はようころせいや」

 

復員兵B「聞いたか。」

復員兵C「聞いたで。」

 

復員兵A「ステゴロでやろうや。わしらからハジキ捨てるけぇ。おまえらもこいや。」

 

復員兵A「どさっ」

復員兵B「どさっ」

復員兵C「どさっ」

 

深海棲艦B「私は最初からその気です。」

 

復員兵A「なめんなや。どかっ」

深海棲艦B「うるさい。ばきっ」

 

復員兵A「いたいの、わりゃ。ばこっ」

深海棲艦B「お互い様です。ぼくっ」

 

※※※

 

市民「おまわりさん、たすけてください。お店がこわれてしまいます。」

巡査「すみません。私達じゃ何もできない決まりなんです。」

市民「なんでなら。現実被害がでとるんで。」

 

巡査「ただいま占領軍司令殿に伝達中です、しばらくお待ちください。」

市民「なんなら、クソおまわり。なんとかしてくれいや。」

巡査「すみません。私達じゃ何もできない決まりなんです。」

 

市民「それしかなあんか(# ゚Д゚)」

 

※※※

 

乱闘は小一時間続いていた。

 

深海棲艦B「ばきっ、どかっ、どかっ。がつっがっ」

復員兵A「…どうやら、ワシを怒らせたようじゃのぉ。柔道使わせてもらうで。」

 

復員兵B「少尉さん、やめんさい。そりゃステゴロじゃなあで。」

復員兵A「軍曹、わしゃ、はぁ我慢できん。」

 

復員兵A「こいや、無法者が」

深海棲艦B「それは、私のセリフです。」

 

謎おやじ「おふたりさん、いつまでけんかなさるんかのぉ」

 

復員兵A「五月蠅あけぇ、黙りんさい」

 

謎おやじ「五月蠅いのは、あんたらじゃが。」

 

深海棲艦B「今すぐ終らせます。」

 

謎おやじ「べっぴんさん、復員兵さん、周り見てみんさい(; ・`д・´)

「子供泣かして迄、せにゃいけん喧嘩なんかの。」

 

(どかん!)

 

深海棲艦B「うわあ。( ゚Д゚)」

 

復員兵A「( ゚Д゚)なんじゃ、なにしよんなら。とっつあん。」

 

謎おやじは、大きな樽を投げ飛ばし、それで二人の間をふさいだ。

二人は腰砕けになったみたいだ。

 

※※※

 

謎おやじ「麦酒飲みんさい。こりゃあ麦樽じゃ。」

 

※※※

 

復員兵A「っさぁのぉ、関係なぁもんが、しゃしゃり出てくんなゃ」

謎おやじ「あ、ほーか。ほいなら兄貴さんは飲まぁでええよ。飲みとぉ無ぁ者に、分けてやるブンは無あけぇ。」

 

※※※

 

深海棲艦B「いただきましょう。」

謎おやじ「よしよし、別嬪さん、えらい。かんぱいじゃ。」

 

復員兵A「(ゴクリ)だ、だれも飲まんたぁ、言うちゃあおらんので…」

謎おやじ「よしよし、少尉さん、かんぱいじゃ。」

 

復員兵A「元…、じゃけぇ…。…今はタダののやくざもんじゃけぇ。」

 

謎おやじ「よしよし、元、少尉さん、タダのやくざもんさんも、かんぱいじゃ。」

 

※※※

 

深海棲艦B「市民の皆様、申し訳ありませんでした。」

復員兵A「申し訳ありませんでした」

 

謎おやじ「子供らにゃ梅ジュースがあるけぇ、あんたらも、飲みんさい。(/・ω・)/」

 

子供「やったー(^O^)」

子供「わーい(^O^)」

 

巡査「ぐぬぬ。本官は公務中なのである(#^ω^)」

 

※※※

 

鏡おとこ「ありゃ、問題は解決しとるデ、鏡おとこいらんがな(#^ω^)」

 

※※※

 

謎おやじ「物陰提督さん、あんたものむか。」

鏡おとこ「なんのことですかな、私はただのンサクトイテですが。」

 

謎おやじ「ほうか、なら麦酒はなしか。」

鏡おとこ「俺、ンサクトイテ。麦酒、好き好き」

 

謎おやじ「ほうか、なら麦酒のもうで。ンサクトイテさん。」

 

※※※

 

謎おやじとンサイトクテ。

じゃなかったンサクトイテ

 

は、小一時間飲みながらも市民のみなさんと一緒に、喧嘩の痕跡である瓦礫を修復した。

 

巡査は、公務が終了したので、姫司令たち、占領軍と合流した。

深海棲艦Bは、深海フラダンスの刑を、復員兵達は、街角修復の刑をいいわたされた。

 

※※※

 

おーしつくつくおーしつくつく

 

またしても宴である。

 

組み立て式「ゼロ戦」(零式艦上戦闘機の事)が子供たちに配られた。

子供たちはみな大喜びで発射している。

 

大人たちは、深海フラダンスに鼻の下をのばしていた。

 

※※※

 

浦風「妖精パワー、キレ取るデ」

提督「アレ、ホンマジャ」

浦風「あんなんに鼻の下のばしてからに…」

浜風「提督、早く仰ってくだされば、私達で可能でしたのに」

提督「アレ、ホンマジャ」

 

谷風「どかっ」

 

提督「あー、イテテ。」

「たにかぜさん、そのー、頭突きは反則よ?」

 

※※※

 

盛夏である。

しかし、「みんみんぜみ」から「つくつくほうし」にそろりと交代しつつある夏の夕べではあった。

宴の夕べ。

 

ソロモンの思い出。

雪風の奮闘。

陸戦隊の闘いと玉砕。

俘虜交換

 

泣き笑い、語りあったこの夜を忘れない。

そんな夕べではあった。

 

おーしつくつくおーしつくつく

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。