リオンとブレイブ   作:駿州山県

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きっとフィンとブレイブもこんな感じだったのではないでしょうか


3話

 

「今日はモンスターを倒しに行くぜ、相棒」

 

俺が朝弱いことを前回わかったからか、今日は遅めに起こしてきた。とは言っても前回と同じようにならないように、昼よりは前だ。

 

「欠片は集めなくていいのか?」

 

「正直欠片はすぐにでも集めに行きたい。

 だが相棒の体の強化もしないといけないしな」

 

「どういうことだ?」

 

「前に相棒のことを新人類と言う呼び方したのは覚えてるか?

 新人類っつーのは簡単に言えば、魔素を体に取り込むことのできる人類のことを言うんだぜ。

 今の世界は魔素がものすごく少ない。

 だから相棒は普段は力がそんなに出せてないんだ。

 俺様を鎧として纏ったら体が軽くなるだろ? それは俺様が蓄えた魔素を相棒に分けているからなんだぜ」

 

新人類、ここは人間と言い換えてもいいのだろうか。

人間は魔素を体に取り込むことができるなんて、そんな話は前世のゲームにも出ていないし、この世界で誰も知らないことだった。

 

「魔素のことはわかったけど、それがなぜモンスターと関係するんだ?」

 

「モンスターを倒すと黒い靄が出て消えるだろ? あれが魔素だ。

 モンスターを倒して出た魔素を俺様が吸収して、相棒に分けることで相棒が魔素を取り込むことができるってことだ。

 俺様だけが強くなるんじゃなくて、一緒に強くなってもらわないと困るからな」

 

敵を倒して経験値を得るみたいなそんな感じだろうか。

確かにゲーム内でもモンスターを倒せばレベルが上がってステータスが上昇したけれど、あのふわっとした乙女ゲーに人類が魔素を吸収して……なんて細かい設定なんてあるはずもない。

であれば魔素を吸収してレベルが上がる人類は、全て新人類なのだろうか。あのゲーム内に登場した者が全て?

 

「なあ、俺以外にも新人類っているのか?

 もし仮に俺が新人類じゃなかったらどうなるんだ?」

 

「相棒以外にも新人類はいたぜ。過去の俺様の相棒たちがそうだ。

 一応、常に他の新人類も探してるが今のところは相棒以外見つかってないな。

 ちなみにもし相棒が新人類じゃなかったら、俺様は相棒が来ても目を覚まさなかった」

 

衝撃の事実を言われる。

俺が新人類じゃなかったら課金アイテムを取りに行っても無駄だったじゃないか。

偶然だが自分が新人類であったことに感謝した。

その日、俺はブレイブと共に何十匹とモンスターを倒した。モンスターを倒して出た黒い煙のような魔素はすぐにブレイブが吸収し、ブレイブ経由で俺の体の中にも入ってくる。

ブレイブを纏っていても自分が強くなっていくのを感じる。一匹、また一匹と倒していくとほんの少しずつ自分の動きがよくなっていくのがわかった。

 

「相棒の新人類としての体はまだ目覚めてすぐみたいなもんだ。

 今はまだそこまで違いは感じられないと思うけど、続けていれば違いはわかるようになる。

 こんな感じでモンスター討伐を行っていくぜ」

 

モンスターを倒すと魔素以外にもたまに魔石が出る。

俺はその魔石を集め袋の中にいれて持ち帰った。

魔石は町で売ることができる。魔石は町で魔道具に使われたりする。

俺の貴重な生活費にもなるので、落ちた分はしっかりと集めた。

 

「しかし……お前、ちょっと変わったか?

 最初に着てた鎧の時より、少し大きくなった気がするんだが」

 

「良いところに気づいたな相棒!

 欠片を集めれば、俺様の体は大きくなる。

 それだけじゃないぜ、色々できることも多くなる。

 今は鎧に剣くらいしかなれないが、そのうち鎧に羽も生えて飛べるようになるし、鎧から棘を出して攻撃してきたやつを返り討ちにもできるぜ!」

 

「空を飛べるのか、それは楽しみだな」

 

「じゃあ、明日も欠片を集めに行こうぜ!」

 

「明日は学校があるからダメだ。

 また今度な」

 

「そりゃないぜ相棒。

 な、学校の後! 2時間……いや、1時間で良いからさ!」

 

以前まで一人きりだった俺の生活に、ブレイブと言う仲間が加わったことで俺は楽しく生活をしていた。

 

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