「ちょっと、ロゼ、やめて……」
「あははは、逃げちゃダメだよ静様」
何故こうなった…?
静は頭の中でぐるぐると今の状況を整理しようとしていたが未だに混乱している。
何故、ロゼッタが妖艶な笑みを見せながら自分に迫っているのか…。
むしろ何故壁ドンされているのか…。
「ホントだ。静様って押しに弱いんだね、顔すごい赤いよ」
「や、やめろぉ…」
最近の配信で散々[可愛い]と言われてる静はロゼッタにも間近で、尚且つ普段の彼女では想像することもあり得ない表情と声色に恥ずかしさが沸々と湧き上がり顔をさらに赤くした。
ロゼッタから離れようにも、離れることができない。
「とりあえず……魔法解いて」
「え、やだ」
「即答しないでロゼちゃん…」
重力魔法と捕縛魔法、両方を使ってロゼッタは現在 静の行動を握っていた。
「たまには良いでしょ?それに、静様そろそろ甘えたい頃なんじゃない?ふふ、私がロゼお姉さんが癒してあげるよ」
「た、立ち位置逆じゃない?逆だよね、こんな世界線 私やだよ?」
頬を赤くしたまま困った表情を見せる静にロゼッタは目を細める。
「静様、可愛い」
「やめてぇ………っ!?」
ロゼッタに見られないように顔を逸らす静だが、それにロゼッタはクスクス笑い、重力魔法を解除して横にあるベッドの上に静を押し倒した。
「ちょっとロゼ?!」
顔をあげてロゼッタに抗議の声を上げる静だが、すぐに口は閉じる。
静の上で馬乗りになり静の顔に自分の顔を を近づけ、いつでもキスが出来るようなそんな距離で。
ビクリと身体を跳ねさせ静は目を見開くが少しでもロゼッタが距離を詰めようなら逃げようと身体を動かすがロゼッタとの距離は変わらない。
観念したのか、それとも至近距離で見つめられたくないのか、ロゼッタを見ることが出来ないのか静は目を強く瞑る。
「ふふ、可愛い…」
静の耳元で、囁くようにまるで吐息を吹きかけるような…小さな声でロゼッタはそう言った。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「って感じのシチュボどうかな!!」
「…………」
バーン!とどこから取り出したのかホワイトボードでそのシチュエーション内容をざっくり書いたものを静に見せるロゼッタ。
どこかキラキラした表情で静を見ている。が、自分の扱いがアレだったこともあり静は笑っていたが目が完全に笑っておらずハイライトもない、どことなく目元も暗い。
「はぁ……ロゼッタちゃん?」
「どうかな!セクシー系お姉さんっぽいかな!」
「ロゼー?」
「妹公認だよ?公認になったらやるしかないよね!」
胸を張りドヤ顔で言うロゼッタだったが。
チクリと首筋に何かが刺さる感覚と同時に身体が痺れ動かなくなりその場に倒れてしまう。
「あらあらロゼッタちゃんどうしたの?」
「え、いや、その、ごめんなひゃい」
「えー?どうして謝るのかしら…それにしても何だか辛そうね…」
くすくす笑いながら静は目を細めて楽しそうに倒れたロゼッタを見下ろした。
そして白い手袋をはめてわざとパチンと音を鳴らした。
「さて、診ましょうか…」
「ぴっ!!」
Fin…(オチはありません)←
(……俺は謝らない!(`・ω・´)満足)
by剣 紅夜