Vtuber短編   作:剣 紅夜

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ひっさしぶりにロゼッタさんメイン! ロゼッタさんのお相手はなんとお初! 妹さんの水葉 葵ちゃん!ヽ(´▽`)/ 燃料投下されたから仕方ないですね。 熾桜家のちょっとした日常ほのぼのなSSとかも書いてみたいですね(´ω`)



可愛い家族

 

「えっと…」

 

 

メモと思われる紙の切れ端を持ちながら街の中を歩く赤いカバンを持った1人の少女。

ポニーテールの青い髪を揺らし、立ち止まりきょろきょろと赤い目で辺りを見渡す。

 

少女の名前は水葉 葵。ひょんなことからこの世界にやってきた異世界人の旅人。

しばらくの間お世話になる熾桜という人が住む屋敷に向かっているのだが……。

 

 

「確かこのあたりのはず………にしても、です」

 

 

辺りを見ると動物のような見たこともない幻獣。

モフモフな体毛を持ったドラゴンのような生き物。

空を見上げるとゴーグルやヘルメットをかぶった人が幻獣に乗り空を飛んでいた。

それこそ翼竜や四足歩行の竜、ペガサスやグリフィン、ピポグリフ。

 

 

「なんというか、ファンタジー……」

 

 

この世界はファンタジーに見えて現代世界。

道路もあればバイクも車も電車も走り、交通機関がしっかり存在するうえ、警察も騎士団、冒険者のギルドも存在する。

いろんな世界と世界が入り混じった少し変わった世界だ。

 

ため息をついた瞬間、突風が起きる。

不意に葵は目を瞑る。

「うっ」と声を上げて突風に耐えたが、手に持っていたメモが風に飛ばされてしまう。

 

 

「ああああ!!お家の地図がぁああ!!」

 

 

飛んで行くメモを見失わないよう走り手を伸ばして追いかける。

空を飛ぶメモをジャンプして掴むも……。

 

 

「取った…………うぇええええ?!?!」

 

 

ハッと気づいたときにはすでに遅い。

やってくる浮遊感、足場はなく下を見ると水路、つまり川だ。

メモを取ることに気を取られ、周りを見ていなかった。

 

メモを掴んでいない手には赤い鞄。

それを捨てて手を伸ばして助かるか、思考回路が停止する。目をつぶり痛みに耐える覚悟をした。

 

しかし痛みはやってこない、それどころか……浮遊感と、羽ばたくような音。

 

 

「大丈夫?」

 

 

優しい声で話しかけられる。

恐る恐る目を開けるとそこに映っていたのは騎士団の鎧を着た女性。

薄紫色のロングヘアにドラゴンの羽がモチーフになったカチューシャ。

なにより彼女のエメラルドとパライバブルーの宝石を思わせるオッドアイ。

 

 

「大丈夫?おーい」

 

 

話しかけられ葵は「ひゃい!!」と声を上げた。

その声に彼女はビクリと身体を跳ねさせ驚いたがクスクス笑う。〔クルルル〕と鈴が鳴るような優しい鳴き声が聞こえた。

 

葵が下を見ると、そこには水色のアイスドラゴンがいた。どうやらこのアイスドラゴンに乗った彼女が助けてくれたようだ。

 

 

「とりあえずここは騎竜の搭乗着陸が禁止されてるから、1回飛ぶね」

 

 

笑って、彼女は葵を抱き直す。

それは完全に……。

 

 

(こ、これは、お姫様抱っこですか?!)

 

 

それに気が付いて葵は顔が真っ赤になる。

 

 

「しっかりつかまってて」

 

「あ、あの」

 

「行くよかのぷぅ!」

 

〔キュルルル!〕

 

 

バサリと翼が動かされやって来る浮遊感と風に葵は女性に抱き着いた。

 

恐る恐る目を開くと落下する感覚とはまた違う心地よい風が吹く。

初めて乗るドラゴンに葵は「わあ…」と声をあげた。

 

 

「それで、どこかへ行こうとしてたの?」

 

「え、あ、ここ、です」

 

 

葵は持っていたメモ紙に書いてある地図をロゼッタに見せた。地図を見てロゼッタは驚いたように目を見開いて葵を見た。

 

 

「あーなるほどね。あなたが水葉 葵ちゃんだね」

 

「ほぇ?」

 

「話はお母様から聞いてるから♪かのぷぅ、ちょっと早いけど帰るよ」

 

〔クキュー!〕

 

 

ドラゴンは上昇し、葵を連れたまま空に高く飛びあがる。

 

 

「あの、なんで名前を」

 

「お母様から今朝、お屋敷に新しい子がくるって聞いていたから。熾桜家にようこそ、お姉ちゃんになるロゼッタ・ドラガリオンです。こっちは相棒のカノープスだよ」

 

〔キュルルル〕

 

「ふえ、え、ええ?」

 

 

何が起きたのか混乱する葵。

そんな葵の頭を撫でながらロゼッタは「よろしくね」と笑う。

 

 

「あの、お姉ちゃんってどういうことですか?」

 

「この世界ではね、1人のサポートのもとシェアハウスがいくつもあるの。そのお家ではみんな家族!サポートしてくれる人がお母様やお父様になってシェアハウスにやってくる順に兄弟や姉妹になっていくの」

 

 

ロゼッタの説明に「ほわぁ…」と驚いたのか葵は目を点にさせ聞いた。

 

 

「私は熾桜お母様のお屋敷に3番目に来たから上にお姉様が2人いるの。あとは2人弟がいて、葵ちゃんは初めての妹だよ!またこれからも来るみたいだから葵ちゃんはすぐにお姉さんになるね」

 

「そ、そうなん、ですね。せんぱい」

 

 

【せんぱい】と呼ばれてロゼッタは驚いたように葵を見てまたニコニコ笑う。

 

 

「ほら、お家が見えてきたよ」

 

「え?」

 

 

下を見ると近くに桜の花が満開に咲いた大木があり、その近くには恐らくカノープス用の家と思われる竜舎があった。

大木をよくよく見ると窓がいくつかあり、大きな玄関扉もついていた。

 

少し離れた位置でカノープスは着陸し、ロゼッタは葵を抱き抱え直してカノープスから飛び降り地面に葵を降ろす。

 

 

「玄関に入ったら多分せな姫ちゃんかあれっくす君がいると思うから困ったら聞いてみてね。少ししたら衣子ちゃんもくれれ君も帰ってくるだろうから。私はまだギルドクエストがあるから遅くなっちゃうけど」

 

 

カノープスに飛び乗ってロゼッタは手綱を持ち、葵に屋敷を指差しながら話した。

 

 

「あの、ロゼッタ、せんぱい」

 

「ん?」

 

 

呼ばれたのに気が付いてロゼッタは葵の方を見る。

 

 

「あ、ぁりが、とぅ……ごじゃ、いま、しゅ……」

 

 

恥ずかしかったのか、緊張したのか、うまく声が出なく変に噛んでしまって葵は顔を真っ赤にして俯いた。

 

 

「どういたしまして♪」

 

 

そう言いロゼッタはカノープスに乗って再び空へ。

 

カノープスがロゼッタに何か伝えるように〔キュルルル〕というとロゼッタは頷いて手綱を使い操縦する。

カノープスは熾桜家の周りを旋回し、タイミングを見てロゼッタがカノープスの首の付け根を撫でると、カノープスはアイスブレスを吐く。

 

キラキラとしたパウダースノウが降り太陽の光に反射してキラキラと空に、その空間に幻想的な景色を残した。

 

 

「わぁああ!」

 

 

目を輝かせ、葵は空を見上げる。

 

 

「葵ちゃんのこれからに、竜の導きがあらんことを!」

 

 

笑顔でロゼッタはそう言い自分のギルド任務を片付けるためにカノープスと共に飛び去って行った。

 

 

 

 

 

 

 

Fin…




(うーん、勝手のこんな設定で書いちゃったけど、よかったかな?まあ楽しめればいいんだ!!)
(*'ω'*)
by剣 紅夜
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