しゅうまつのたび   作:しぐれ水天丸

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暫くした後の話...。


線路にて

吉美と合流してはや一か月。私たちは地図を頼りに周囲を散策したり、暗い駅ビルからブランド物の服を持ってきてファッションショーを開いたりしていたが、そろそろ問題が起こる。

 

「...そろそろ食料が無くなってきたね。」

 

「そうだね~。他にあてはないの?」

 

「近くのコンビニとかで拾えるものは拾ったけど、正直、少なかったわ。」

 

そう。食料がないのである。元々2か月分くらい準備していたとはいえ、流石に二人になると無理がある。少女たちの活動の範疇ではこれ以上ここに長居するのは難しいだろう。

 

「あと一週間分?」

 

「そうだね。だから次どこへ行くかを決めたいんだけど...、どこがいいとかある?」

 

少女たちは地図を広げながら決める。

 

「吉美さんは△△から来たと言いましたよね、だったら海沿いに○○線沿いに下るのはどうでしょう?」

 

「いいね!それ!」

 

「でしたら決まりですね。明日すぐに出発しましょう。」

 

「そうだね。」

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

翌朝、少女たちは拠点を出発する。向かう先は港町●●だ。

 

少女たちは各自荷物をまとめて出発する。ショッピングカートに食料、スーツケースに着替えと日用品、各自のリュックに私物という感じでまとめている。

 

線路沿いを歩いて早二時間。この辺でとあることに気付く。

 

「...なんかこの辺水没してない?」

 

「言われてみれば...。」

 

気づけば周囲が水没を始めている。そしてしばらく行くと、

 

「...完全に水没してますね。」

 

「...どうする?」

 

「...疲れたし軽く水遊びしてから戻ろうか。」

 

「やったー!」

 

流石に荷物が水没するのはまずいと判断し、水遊びをしようと考える。幸い、タオルとかはあるため濡れても問題はない。

 

少女たちは服を脱いで裸で水浴びをする。他に人もいないし女同士だから大丈夫だろう。...吉美さん何がとは言わないけど大きくない?一つ上とはいえそんな違うものなの?

 

少女たちは水を掛け合い、浅瀬とはいえ少しだけ泳ぎ、水遊びを満喫する。水の高さはひざ下くらいとはいえ少女たちが楽しむには十分な深さであった。

 

「あー、楽しかったー!」

 

「そうだね~。」

 

少女たちは来た道を戻りながら少し手前の駅まで戻る。この駅は港町まで行く路線と、もう一つ、ニュータウンの方まで行く路線があるため、その路線沿いに歩こうという魂胆だ。

 

「さっきここから来たからこっちの方だね。」

 

「うん。」

 

少女たちは別の路線を歩く。線路は錆びていて、もう鉄道が走れそうな雰囲気ではない。架線も所々切れているが、もう電気は通っていないため特に危険はない。

 

途中、日が暮れてきたので途中の駅で休む。吉美は寝袋で、ミホは毛布にくるまってベンチで横になって休む。

 

翌朝、また少女たちは歩き始める。地図と駅名表を照らし合わせたところ、まだ目的のニュータウンまでは半分くらいあることが分かっていた。

 

「しかしあれだけ歩いてまだ半分なんだね。」

 

「そうだね~。やっぱ荷物もあるだろうけど、途中で山を越えるみたいだからね~。」

 

少女たちはひたすら歩き続ける。そしてしばらく歩いたころ、

 

「ついた。ここが目的地だよ~。」

 

「××駅。ってことは××ニュータウン?」

 

「そうそう。」

 

駅自体はよくある駅だが、駅前には大きめのロータリーがあったり、中々いいところだ。

 

「ここからどうするの?また駅構内に拠点作る?」

 

「...いや、この辺なら住宅街あるんじゃない?適当な物件に仮住まいしたらいいんじゃないかな。」

 

「それもそうだね。」

 

少女たちは駅を出る。

 

「とりあえずどっちに行く?」

 

「コンビニとかスーパーが向こうにあるらしいからそっちに行こう。まだ日が暮れるには早いはず。」

 

「分かった!」

 

少女の旅はまだまだ続く。




【日記】
×月□日 水曜日

今日はいよいよ移動を開始する。行先は港町●●。私はあまりよく知らないけど、きっとまだ何かいいことがあると思う。

だけど港町●●は完全に水没していた。仕方がないので水遊びをして戻る。外で裸で遊ぶのってなんだか不思議な感覚。ただ、吉美さんのやつ、大きいのが羨ましい。

●●が水没してるのが分かってからは××ニュータウンに行先を切り替える。かなり遠いらしいけど不安はない。何かいいことがあるといいな。
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