前の話から暫くの月日がたった。少女たちはカレンさんの話を聞いたり、周辺の家から車を取ってきて走らせたり、物資を調達したり、ボールやカードゲームで遊んだり、終いにはラプラスさんの発明品で遊んだりもしていた。
「...そういえばここに来てからそろそろ一か月ですね。」
「もうそんなに経つのか~。早いね~。」
「またそろそろ移動する?」
「...どこに?」
「分からない。でも、またどこか、色々な所を回れたら面白いなと思うよ。」
「...この世界は広いですから、好きな所へ行けばいいんですよ。私もそれについていこうと思います。」
少女たちは地図を広げる。
「見た感じ動物とかその手のもいないっぽいからね。水族館とか動物園とかはやめた方が良いと思うよ。」
「...観光しようとしてる?」
「てへ☆」
「...でも水族館、私は好きですよ。色々な魚が悠々自適に泳いでいるのを見るのは素敵ですから...。」
「でしょ?」
「...まぁ、○○の自然や、@@の神社仏閣、更には△△の方も行ってみたいですね。」
「△△は最短ルートが隕石で使えないと思うのでXX経由の方が良いと思います。XXなら○○寺も足が効きますよ。」
「ほんとだ!」
「...どうやら次の目的地は決まりですね?」
「...そのようですね。」
「カレンさん、本当にここを離れても大丈夫なんですか?」
一応この家の庭にラプラスさんとユースケさんを埋葬したため、離れたくはないだろうが、一応確認のため訊いておく。
「いいんですよ。私がずっとここにいたら二人に縛られているようであまり好きじゃありませんし、お二人なら幽霊となって私の後を付いてきてくれると思います。それに、前にも言いましたが、アナタ達二人の望みを叶えるのが今の私の目標...もとい使命みたいなものなのですよ。」
「カレンさん...!」
「...私がラプラスさんみたいな研究者なら人体錬成くらい簡単にできそうですけどね。」
「カレンさん...。」
「...まぁ、私ではできないと思いますし、いずれこの三人だと人類の終わりも近いですから...。所詮私たちはアダムとイヴのイヴですから...。」
「...確かにね。」
「...アナタ達が元の世界に戻るとき、私はこの世界の住民なので行くことはできないといいましたよね?」
「...そういえばそんなことも言ってましたね。」
「あれはやっぱりなかったことにしてください。アナタ達が元の世界に戻るときは私も連れていってください。」
急な心変わりだなと思いつつ、その質問の答えなんて最初から決まってる。
「勿論いいですよ。カレンさんは私たちの仲間ですから。」
「そうですよ!これからも仲良くしましょうよ。」
「二人共...。ありがとうございます...。」
「...さて、そうと決まれば明日には出るよ!」
「私たちの新たなる旅路へ...。いざ向かいましょうか。」
「そうですね。果てなき旅路へ行きましょうか。」
少女たちは明日から始まる旅路のために準備を行う。
そして翌日、カレンさんの車に乗ってまた新たなる旅路へと少女たちは旅立つ。長らくお世話になった屋敷を横目に景色は過ぎる。車には着替えと食料と水、そして私物と寝袋と他日用品。
それらを乗せた車は新たなる地を求めて走り出すのであった。
少女の旅に終わりはない...。
【日記】
◇月●日 土曜日
明日は新天地へと向かいます。今まで二か所の拠点で旅をしていたけれどまだ終わりは見えなさそうです。私たちは元の世界へ戻れるのか、そして、元の世界へ戻った後も私たちはずっと友達でいれるのかが心配です。でも大丈夫。今は友達より大事な仲間だから。
~Endless journey~
【後日談 ある日の日記】
×月◇日 月曜日
あれから各地の自然と神社仏閣、市街地をめぐりました。相変わらず元の世界へ戻る方法は見つからないし、他の生存者もいません。延々と当てもなく移動する日々です。
最近私は思う事があるのです。元々、元の世界へ帰るという考え自体が間違っているのではないかと。だってこの世界に来たのも超常現象みたいなものだし、何ならこの世界自体もオカルトじみています。
もしかしたらこの世界は私たちの世界とは別の並行世界で、神様がその世界の終わりを見せるために私たちを連れてきたのではないかと思うときがあります。そうすれば、私の家があることも、地名が全て聞いたことある地名なのも説明がつきます。
そう考えたら他にも同じような人がいると思います。長い時間たっているので生きてるかどうかは別として、もしそのような人に会えたら私はその方と一緒にご飯を食べたいです。
でも、この仲間と旅をするのも好きなので、今はもうちょっとだけこの旅を楽しもうと思います。