ありふれた携帯獣と絶対王者   作:零の世界

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ポケモンは怖い生き物ですって誰かが言ってたよね。
それではどうぞ


奈落の底

ザァーと水の流れる音がする。

 

冷たい微風が頬を撫で、冷え切った体が身震いした。頬に当たる硬い感触と下半身の刺すような冷たい感触に「うっ」と呻き声を上げてハジメは目を覚ました。

 

ボーとする頭、ズキズキと痛む全身に眉根を寄せながら両腕に力を入れて上体を起こす。

 

ハジメ「痛っ~、ここは……僕は確か……」

 

ふらつく頭を片手で押さえながら、記憶を辿りつつ辺りを見回す。

 

周りは薄暗いが緑光石の発光のおかげで何も見えないほどではない。視線の先には幅五メートル程の川があり、ハジメの下半身が浸かっていた。上半身が、突き出た川辺の岩に引っかかって乗り上げたようだ。

 

ハジメ「そうだ……確か、橋が壊れて落ちたんだ。……それで……」

 

霧がかかったようだった頭が回転を始める。

 

ハジメが奈落に落ちていながら助かったのは全くの幸運だった。

 

落下途中の崖の壁に穴があいており、そこから鉄砲水の如く水が噴き出していたのだ。ちょっとした滝である。そのような滝が無数にあり、ハジメは何度もその滝に吹き飛ばされながら次第に壁際に押しやられ、最終的に壁からせり出ていた横穴からウォータースライダーの如く流されたのである。とてつもない奇跡だ。

 

ハジメ「寒い……ともかく今は体を温めよう……」

 

ともかく今は寒いので、錬成で魔法陣を作った。

 

ハジメ「えーと…確か……求めるは火、其れは力にして光、顕現せよ、火種」

 

すると火がボッとついた。

 

ハジメ「なんでただの火を起こすのにこんな大仰な詠唱がいるんだよ………恥ずかしすぎる。はぁ~。ほのおタイプのポケモンを持っていれば便利なんなんだけどなぁ……」

 

とため息を漏らした。

 

ハジメ「ここどこなんだろう。……だいぶ落ちたんだと思うけど……帰れるかな……でもまあ、やるしかない。なんとか地上に戻ろう。大丈夫、きっと大丈夫だ」

 

自分に言い聞かせるように呟き、俯けていた顔を起こし決然とした表情でジッと炎を見つめた。

 

二十分ほど暖をとり服もあらかた乾いたので出発することにする。どの階層にいるのかはわからないが迷宮の中であるのは間違いない以上、どこにポケモンが潜んでいてもおかしくない。

 

ハジメは慎重に慎重を重ねて奥へと続く巨大な通路に歩を進めた。

 

ハジメが進む通路は正しく洞窟といった感じだった。

 

低層の四角い通路ではなく岩や壁があちこちからせり出し通路自体も複雑にうねっている。二十階層の最後の部屋のようだ。

 

ただし、大きさは比較にならない。複雑で障害物だらけでも通路の幅は優に二十メートルはある。狭い所でも十メートルはあるのだから相当な大きさだ。歩き難くはあるが、隠れる場所も豊富にあり、ハジメは物陰から物陰に隠れながら進んでいった。

 

そうやってどれくらい歩いただろうか。

 

ハジメがそろそろ疲れを感じ始めた頃、遂に初めての分かれ道にたどり着いた。巨大な四辻である。ハジメは岩の陰に隠れながら、どの道に進むべきか逡巡した。

 

しばらく考え込んでいると、視界の端で何かが動いた気がして慌てて岩陰に身を潜める。

 

そこには紫色の体が特徴であり、頭にはトゲが付いているポケモンがいた。

 

ハジメ「アレは…ニドリーノだ。参ったなぁ…確かアイツにはどくのトゲを持っているんだよぁ…あのツノで刺されたら、毒で洒落にならないぞ…」

 

ハジメはそう言い、後ろに下がると…

 

カラン…

 

その音は洞窟内にやたらと大きく響いた。

 

下がった拍子に足元の小石を蹴ってしまったのだ。あまりにベタで痛恨のミスである。ハジメの額から冷や汗が噴き出る。小石に向けていた顔をギギギと油を差し忘れた機械のように回してニドリーノを確認する。

 

ニドリーノは、ばっちりハジメを見ていた。

 

ハジメ「…………うそん」

 

ニドリーノはハジメの方へと突進してきた。

 

ハジメ「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

ハジメは猛ダッシュをし、ニドリーノから逃げた。

 

ニドリーノ「ニドッ!!!」

 

ハジメ「ガハッ!!?」

 

しかしニドリーノの突進がハジメに当たり、地面に転がった。しかし幸いにもニドリーノのツノには当たらず、毒状態とはならなかった。しかし、ニドリーノはハジメにトドメを刺そう近づいてきた。

 

ハジメ(……ここで、終わりなのかな……)

 

絶望がハジメを襲う。諦めを宿した瞳で呆然と掲げられた。その視線の先で、ニドリーノは突進してきた。。

 

ハジメは恐怖でギュッと目をつぶった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、いつまで経っても予想していた衝撃は来なかった。

 

ハジメが、恐る恐る目を開けるとニドリーノは目の前で止まっていた。よくみるとニドリーノはふるふると震えていた。

 

ハジメ(な、何? 何を震えて……これじゃまるで怯えているみたいな……)

 

まるでではなく、事実、ニドリーノは怯えていた。

 

ハジメが逃げようとしていた右の通路から現れた新たなポケモンの存在に。

 

恐る恐るみると、そこには目が爛々と赤く光っており、茶色の大きな熊がそこにはいた。

 

ハジメ「リングマ……それもかなりデカイ!!」

 

そこにいたのはリングマだった。それもただのリングマではなくオヤブンリングマだった。

 

ハジメ「に…逃げなきゃ…」

 

ハジメはゆっくりとその場から逃げた。ニドリーノもまた逃げていた。

 

リングマ「グルルル………グオオオオオ!!!」

 

ハジメ「……ヒィ!!」

 

リングマは咆哮するとハジメは尻餅を突いてしまった。

 

ハジメ(な……なんで尻餅なんか………っ!動けない……なんで!?)

 

リングマの方を見てみると、先程のニドリーノはリングマによって一撃で倒されていた。そして、リングマはハジメの方へと視点を変えた。

 

ハジメ「ひっ!逃げなきゃ!!」

 

ようやく立ち上がり、走り出した。

 

ザクッ!

 

ハジメ「あがっ!!」

 

リングマの爪が当たり背中に引っ掻いた傷が出来た。

 

そして、眼前に迫りリングマがゆっくりハジメに近づいてきた。

 

ハジメ「あ、あ、ぐぅうう、れ、錬成ぇ!」

 

恐怖と痛みにより、涎で顔をベトベトに汚しながら、ハジメは右手を背後の壁に押し当て錬成を行った。ほとんど無意識の行動だった。

 

無能と罵られ魔法の適性も身体スペックも低いハジメの唯一の力。通常は、剣や槍、防具を加工するためだけの魔法。その天職を持つ者は例外なく鍛治職に就く。故に戦いには役立たずと言われながら、異世界人ならではの発想で騎士団員達すら驚かせる使い方を考え、クラスメイトを助けることもできた力。

 

だからこそ、死の淵でハジメは無意識に頼り、そして、それ故に活路が開けた。

 

背後の壁に縦五十センチ横百二十センチ奥行二メートルの穴が空く。ハジメはリングマが届くという間一髪のところでゴロゴロ転がりながら穴の中へ体を潜り込ませた。

 

目の前で獲物を逃したことに怒りをあらわにするリングマがいた。

 

リングマ「グゥルアアア!!」

 

咆哮を上げながら、ハジメが潜り込んだ穴目掛けて爪を振るう。凄まじい破壊音を響かせながら壁がガリガリと削られていく。

 

「うぁあああーー! 錬成! 錬成! 錬成ぇ!」

 

リングマの咆哮と壁が削られる破壊音に半ばパニックになりながら少しでもあの化け物から離れようと連続して錬成を行い、どんどん奥へ進んでいく。

 

後ろは振り返らない。がむしゃらに錬成を繰り返す。地面をほふく前進の要領で進んでいく。既に背中の痛みのことは頭から飛んでいた。生存本能の命ずるままに唯一の力を振るい続ける。

 

どれくらいそうやって進んだのか。

 

ハジメにはわからなかったが、恐ろしい音はもう聞こえなかった。

 

ハジメの意識は既に落ちかけていた。それでも、もがくように前へ進もうとする。

 

しかし……

 

ハジメ「錬成!……錬成! ……錬成!……れんせぇ ……」

 

何度錬成しても眼前の壁に変化はない。意識よりも先に魔力が尽きたようだ。ズルリと壁に当てていた手が力尽きたように落ちる。

 

ハジメは、朦朧として今にも落ちそうな意識を辛うじて繋ぎ留めながらゴロリと仰向けに転がった。ボーとしながら真っ暗な天井を見つめる。この辺は緑光石が無いようで明かりもない。

 

そして魔力切れの疲れからか、ハジメは目を瞑った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぴちょん……ぴちょん……

 

水滴が頬に当たり口の中に流れ込む感触に、ハジメは意識が徐々に覚醒していくのを感じた。そのことを不思議に思いながらゆっくりと目を開く。

 

ハジメ(……生きてる? ……助かったの?)

 

疑問に思いながらグッと体を起こそうとして低い天井にガツッと額をぶつけた。

 

ハジメ「あぐっ!?あれ……?背中が痛くない?」

 

気を失って未だそれほど時間は経っていないようである。にもかかわらず背中の傷が塞がっていることに、ハジメが疑問を感じてた。

 

すると再び頬や口元にぴちょんと水滴が落ちてきた。それが口に入った瞬間、ハジメは、また少し体に活力が戻った気がした。

 

ハジメ「……まさか……これが?」

 

ハジメはまた気怠さがあるものの錬成を行い、水滴が流れる方へと進んでいった。

 

不思議なことに、岩の間からにじみ出るこの液体を飲むと魔力も回復するようで、いくら錬成しても魔力が尽きない。ハジメは休まず熱に浮かされたように水源を求めて錬成を繰り返した。

 

やがて、流れる謎の液体がポタポタからチョロチョロと明らかに量を増やし始めた頃、更に進んだところで、ハジメは遂に水源にたどり着いた。

 

ハジメ「こ……れは……」

 

そこにはバスケットボールぐらいの大きさの青白く発光する鉱石が存在していた。

 

その鉱石は、周りの石壁に同化するように埋まっており下方へ向けて水滴を滴らせている。神秘的で美しい石だ。アクアマリンの青をもっと濃くして発光させた感じが一番しっくりくる表現だろう。

 

そして縋り付くように、あるいは惹きつけられるように、その石に手を伸ばし直接口を付けた。

 

すると、体の内に感じていた鈍痛や靄がかかったようだった頭がクリアになり倦怠感も治まっていく。

 

やはり、ハジメが生き残れたのはこの石から流れる液体が原因らしい。治癒作用がある液体のようだ。幻肢痛は治まらないが、他の怪我や出血の弊害は、瞬く間に回復していく。

 

ハジメは知らないが、実はその石は〝神結晶〟と呼ばれる歴史上でも最大級の秘宝で、既に遺失物と認識されている伝説の鉱物だったりする。

 

神結晶は、大地に流れる魔力が、千年という長い時をかけて偶然できた魔力溜りにより、その魔力そのものが結晶化したものだ。直径三十センチから四十センチ位の大きさで、結晶化した後、更に数百年もの時間をかけて内包する魔力が飽和状態になると、液体となって溢れ出す。

 

その液体を神水と呼び、これを飲んだ者はどんな怪我も病も治るという。欠損部位を再生するような力はないが、飲み続ける限り寿命が尽きないと言われており、そのため不死の霊薬とも言われている。神代の物語に神水を使って人々を癒すエヒト神の姿が語られているという。

 

ようやく死の淵から生還したことを実感したのか、ハジメはそのままズルズルと壁にもたれながらへたり込んだ。

 

そして、死の恐怖に震える体を抱え体育座りしながら膝に顔を埋めた。既に脱出しようという気力はない。ハジメは心を折られてしまったのだ。

 

 

ハジメ(誰か……助けて……)

 

ここは奈落の底、ハジメの言葉は誰にも届かない……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして…十日たったある日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハジメ(なぜ僕が苦しまなきゃならない……僕が何をした……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハジメ(なぜこんな目にあってる……なにが原因だ……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハジメ(神は理不尽に誘拐した……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハジメ(クラスメイトは僕を裏切った……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハジメ(魔物たちは僕を襲った)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハジメ(どうして誰も助けてくれない……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハジメ(誰も助けてくれないならどうすればいい?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハジメ(この苦痛を消すにはどうすればいい?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハジメ(僕は何を望んでる?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハジメ(僕は生を望んでる。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハジメ(それを邪魔するのは誰だ?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハジメ(邪魔するのは敵だ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハジメ(敵とはなんだ?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハジメ(僕の邪魔をするもの、理不尽を強いる全て)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハジメ(では僕は何をすべきだ?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハジメ(僕は、僕は……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハジメ( 殺す )

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハジメ(殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(だったら早く終わらしてみんなで帰ろうぜ…俺がオススメなところ教えてやるよ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハジメ「……………あっ」

 

(ハジメをこんな目に合わせたのはテメーらか…俺の大切な仲間を傷つけたんだ………覚悟…出来てるんだろうな)

 

ハジメ「あっ………ああ!」

 

ハジメの目からポロポロと涙が流れる。

 

(俺は最後の後始末をしただけさ。実際お前があの時錬成を使わなかったら助けられなかったからな…お前のお陰だ。誇っていいんだぜ)

 

(気をつけろよ、さあ…帰ろうぜ…)

 

ハジメ(いた………一人だけいた……会ったばかりだけど…優しくて…格好よくて…温かい人…僕のことを認めてくれて…そして…何度も助けてくれた…僕の………最高の友人)

 

ハジメは掠れた声でポツリと呟いた。

 

ハジメ「助けて…………………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハジメ「レイさん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピシッ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピシッ…ピシッ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピシッ…ピシッ…ピシッ…ピシッ…バカァァァァァァァァァァァン!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイ「ハジメェェェェェェェ!!!!!!!」

 

赤目の青年が額に満月の模様をした茶色の大きな熊に乗ってやって来た。




話がなかなか進まない……頑張らないと……
次回も楽しみに!

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  • ありふれた職業と携帯獣
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