本作登場予定の可児愛瑠は黒鹿月木綿季様(https://mypage.syosetu.com/831896/)よりいただきました。
ぜひよろしくお願いします。
星花女子学園、初めに言っておくとこの学園は変人が多い。石を投げれば坊主に当たる、なんて坊主の多さを表現する言葉があるが、こと星花女子学園では石に当たるやつはそもそも変人である。つまり何が言いたいかというと参考にならないほど多いということだ。
まず一人目、
「まぁーりぃーかぁー!!」
教室に響き渡るその怒声は既に教室の当たり前となっており、わざわざ振り返る者も少ない。その矛先は後ろ扉から見える女の子にいわゆる壁ドンをしている者に向けたものだった。いや、正確には壁ではなくて窓だから窓ドンだろうか。
窓ドンをしている女の子、
二人目、教室の真ん中で人の輪を作る
三人目は
「蝶子さぁ~ん、聞いてくださぁいよぉ~」
「どうしたの?フロン」
「またブラウスのボタンが取れそうなので付けてほしいのですぅ」
「あ、ほんとね。しょうがないわね」
「ソーイングセットも借りてきたのですぅ」
「すぐ縫ってあげるわ」
「蝶子さん大好きですぅ」
席が近く話し声が全て聞こえてしまうのだ。
お昼休みは友達らと昼食を取るための時間なのだが、昼食を基本的に取らない蜜蜂はこの時間は自習して過ごす。蜜蜂の集中力は静穏な環境でしか発揮できず、この教室はあまりにもその環境とはかけ離れており相性が悪かった。なによりも、芹澤さんの話し相手である
そんなわけで蜜蜂はこの騒がしさの元凶が集ったと判断した時点で教室を発つことにしている。本日もどうやらその日らしい。
勉強道具を片付け、オレンジ色の花柄があしらわれたブックカバーのついた本を手にした蜜蜂は教室を後にする。
教室を出た蜜蜂は1年5組の札がついた教室を横切るときに、横目である人物を探す。彼女はいつもの席にはいなかったが、教室後ろの席で髪の長い子を構っていた。髪の長い子は時折、その切れ長の目を丸くしながら彼女の話を聞いており、彼女はそれを見て楽しそうに身振り手振りを交えたり、最近流行っているダンスを踊ったりして話しを続けていた。
彼女は珍しくヘアピンを留めており、目立つ装飾はないものの銀色に輝いていた。
そんな光景も横目に、教室を通り過ぎた蜜蜂は思う。
やっぱりこの学園には変人が多いと。
本話登場人物のうち系列作品は以下となります。ぜひそちらもご一読ください。
作者(敬称略)、人物名、主登場作品(執筆者、URL)
芝井流歌、芹澤蝶子、私は彼女にツンデレたい(芝井流歌、https://ncode.syosetu.com/n7080ey/)
斎藤なめたけ、薪菜フロン、上に同じ
芝井流歌、相葉汐音、百合色横恋慕(芝井流歌、https://ncode.syosetu.com/n0241ep/)
黒鹿月木綿季、獅子倉茉莉花、上に同じ
黒鹿月木綿季、黒咲凛、Banafsheh(黒鹿月木綿季、https://ncode.syosetu.com/n4925ey/)