なぜか無限に勘違いされるんだが   作:雷電双丘の狭間

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第十二話 決戦なんだが

 

 

「────にしても、静か過ぎないか?」

 

黄金屋、その内部にて。

パイモンが辺りを不審がりながら蛍に問う。しかし蛍は真剣な面持ちで前を見据えるばかりだ。

ふと、パイモンが床を見るとそこには倒れ伏す千岩軍の姿があった。

 

「嫌な予感がする…早く仙祖の亡骸を確認しよう!」

 

二人は急ぎ岩王帝君の亡骸へ走る。蛍が亡骸に触れようとしたその時、諌めるように声が飛んできた。

 

「どうやら君達が『試練』だったようだね。『案内人』として役に立つかと思ってたけど、まさかの掘り出し物だったよ」

 

「だ、誰だ!?」

 

ゆっくりと階段を登ってくるのは、暴力の化身。その力のみで地位を獲得した天性の暴。軽薄そうな表情は今や嗜虐心を隠してもいないほど凶悪になっている。

 

「君達がファデュイなら、女皇から報酬を貰えたかも知れないが…まぁここで俺に倒されるんだ、関係ないよね?」

 

「『公子』…あなたの計画は必ず阻止してみせる」

 

「どこから話そうか。遠回りは俺のスタイルじゃなかったんだけど、まさか璃月についた途端に岩神が死んでその死体が隠されるとはね…しかも、未来の見える協力者も手に入るとは」

 

「堕岩…やっぱり未来が見えて…」

 

「態々遠回りしなくて済んだのは彼のおかげで間違い無い。いや、むしろ彼は俺に壁を越える機会を与えてくれたのかな?本当ならもっと早くにここに来れたんだけどね」

 

「まさか、お前も『神の心』を狙ってるのか!?」

 

「ファデュイの第十一位の執行官として俺は女皇の意志に従う。まぁそれはそれとして、君たちと今こうして相対してるのは俺自身の意思だけどね」

 

「っ、仙祖の亡骸には近づけさせない!」

 

「誰かの許しはいらない。本気なら俺を止めてみろ。平和に話し合いをする時間はもう終わった、女皇の為に我慢するのに苦労したよ……ここからは、もっと単純で楽しい事をしようか!」

 

「楽しい事…?」

 

「戦いだ」

 

凶悪な笑みを浮かべながらタルタリヤはその元素力を解放していく。タルタリヤの心の内にあるのはただ一つ。

 

「俺を打倒してみろ、運命とやら」

 

「運命…きゃっ!?」

 

タルタリヤは全力で蛍に切り掛かる。しかし蛍は未だ戦いの心持ちが出来ていないのか戸惑っている。

 

「せっかくのチャンスだ!本気を出して俺を楽しませてくれ!」

 

「くうっ、【荒星】ッ!」

 

「その程度か!?おいおい、ファデュイの執行官と戦えるチャンスなんて滅多に無いんだ、君は俺の壁なんだから、失望させないでくれよ?」

 

タルタリヤの双剣の乱舞が蛍を襲う。蛍とて熟練の戦士だが、明らかに対人戦闘の練度が違う。

実のところ、タルタリヤは初めから本気であった。堕岩の予言はタルタリヤの警戒度を最大限に引き立て、タルタリヤは最高のパフォーマンスを最初から見せる事になっていた。

 

「(強すぎる…これが執行官の実力!?)はぁっ!」

 

「その岩を落とす技、すっトロいなァ!ハハハッ、運命とやらはこんな弱い奴を選んだって言うのか!?」

 

「運命だかよくわからないけどっ…!喰らえ!」

 

蛍の鋭い剣がタルタリヤを狙う。しかしそれを読んでいたのか悠然と回避するタルタリヤ。

 

「剣が鈍…ぐっ!?蹴りとはっ…!」

 

回避した先には蛍の蹴りが置いてあり、脇腹に足が突き刺さる。

 

「余所見厳禁だよ!【荒星】!」

 

「フッ、やるじゃないか!それなら、これはどうかな!?【止水の矢】!」

 

「なっ、クジラ…!?」

 

蛍はこれを全力で回避する。しかしその先には意趣返しのようにタルタリヤが蹴りを置いていた。

 

「がっ…は、つぅ…!」

 

「そら、まだ終わりじゃないだろう!?俺を打倒する者よ!」

 

「塵となれ!はぁぁぁっ!」

 

「!」

 

蛍が大地を踏み締め、地面を割る。その余波はタルタリヤを満遍なく襲う。運悪くモロに全て食らってしまったタルタリヤは片膝をつく。

その口からは僅かに血が滲んでおり、打撃の凄まじさを物語っていた。

 

「ハハッ、やるね…さすがは運命。『淑女』が警戒するだけはある!やっぱり俺本来の力だけじゃダメみたいだ」

 

タルタリヤの周囲に雷の元素力が集まる。

邪眼は解放され、戦士はより素早く、強靭になる。そこからはもうタルタリヤのペースだった。

蛍の元素攻撃はまるで意にも介さず回避され、剣戟は全て往なされ、雷槍は蛍の肌に傷をつけていく。

 

「きゃあっ!」

 

やがて蛍は耐えきれなくなり、地面に転がる。

獲物を前にした狩人はゆっくりと槍を構えて前進する。

 

「わ、あわわ…や、やめろぉっ!お、オイラが、相手に…」

 

勇敢な白いふわふわが自らの相棒を守らんと小さな身体で立ち塞がるも、タルタリヤが手を払い退かされる。

 

「絶対に、退かないぞ!オイラは…蛍を守るっ!」

 

「邪魔だよ」

 

タルタリヤがペチンとパイモンを叩くと、パイモンは哀れにも悲鳴をあげて蛍と同じく床に転がる。しかしそれでも尚、小さな勇者は立ち上がる。

 

「ううっ、オイラが、蛍を…」

 

「闘争の邪魔をされるのはね、戦士にとって最も腹立たしい事なんだ。わかるかい?死にたくなかったらよすんだ」

 

「いやだっ!蛍には指一本も触れさせないぞ!」

 

「そうか────なら、覚悟しなよ!」

 

タルタリヤの凶刃がパイモンを襲うその時、蛍がパイモンの前に飛び出し風の力で護った。それと同時に蛍は地面から石柱を生やしタルタリヤに攻撃する。

 

「やったか!?」

 

「───先にやるべき事をやっておこうか」

 

「劣勢を利用して仙祖の亡骸に近づいた!?」

 

「新兵みたいに慌てるなよ。こんなの戦場のベテランにとって朝飯前だ。モラクスの『神の心』は俺が……何?」

 

タルタリヤがモラクスの亡骸に手を突っ込むが、そこには『神の心』はおろか、魔神の残滓すらなかった。

 

「なるほど…予想外だ。まさか先客が君たちの方とはね?悪くない、だが代価を支払ってもらう!」

 

タルタリヤが槍を呼び寄せ、その姿を変えていく。元素力による超硬質の鎧。それが魔王武装。

圧倒的な力を得る代償として生命力を大幅に使うが、タルタリヤの脳内にリスク管理の文字は存在しなかった。

 

「このままじゃ俺は良いとこなしだ。女皇に合わせる顔も、堕岩からの試練も達成出来ないようじゃあ戦士の名折れだろう!」

 

「試練…!?」

 

「そうだ!君たちは堕岩の選んだ『運命の使者』!俺を打倒すべく存在している壁だ!俺はそれを乗り越えることによって、更なる強さを得る!」

 

「堕岩が…ん?この力は…」

 

蛍は自らに何故か力が漲るのを感じた。

身体の奥底からでは無い、元素力でも無い。別の次元の力が蛍を覆う。蛍の持っていた禁忌滅却の札が光り輝く。

光は力の奔流となって荒れ狂う。

 

「魔王武装は体力の消耗が激しいからね。一撃で終わらせてあげよう!砕け散れ!」

 

「この力…行ける!力よ、我が元に集え!そして平伏せよ!はぁぁぁぁぁ!!!」

 

力と力がぶつかり合い、覇を競い合う。どちらかの力が優った時、片方の命の保証は出来ないだろう。それ程までに力は強く、拮抗していた。

だが、禁忌滅却の札の輝きは更に増し拮抗に終わりが来た。

 

「なっ、押され…そうか、これが運め──────」

 

力の奔流に飲み込まれるタルタリヤ。しかしその生命力は凄まじく死なずに気絶だけで済んだのはタルタリヤの強さを物語っている。

 

「はぁ…はぁ……勝った、の?」

 

蛍が安堵し、一息つけると思ったその瞬間、上空から一人の男が降りてくる。その姿はもはや蛍やパイモンにとって見慣れたものだった。

爪で引き裂かれた様な仮面に、革色のコートを纏うその姿は平時であれば変わった格好で済んでいたが、こと今に至っては黒幕にしか見えなかった。

 

「やぁ…蛍、また会ったね」

 

 

 ─────────★─────────

 

 

タルタリヤが負けた。それも完膚なきまでに。

保険を用意しておいて本当に良かった。これで何も用意してなかったらオセルは復活してなかっただろう。

一応生きてるか確認しに行こう。

 

私は風の翼を使いフワリと降りる。タルタリヤをチラッと見ると、多少は息があるようだ。伝説任務が出来なくなったら困るだろうからな。

 

「やぁ…蛍。また会ったね」

 

私の視界の先で何やら険しい顔をしている蛍ちゃんに挨拶し、禁忌滅却の札を取り出す。これでオセルを解放出来るはずだ。

 

「堕岩、何を…きゃっ!?」

 

「悪くは思わないでくれ。さあ来てくれオセル…古き魔神、その力をもって璃月を滅ぼすんだ」

 

私が禁忌滅却の札を天に掲げて語りかけると、札が震えて力を出している。どうやら成功みたいだな。

 

「嘘つき!せっかく友達になれると思ったのに!」

 

「何とでも言うが良いさ。私は為すべきを為す!それだけだ!」

 

パイモンの叫びが心にくる。でも止まっちゃダメだ。ここで止まったらタルタリヤの敗北に意味が無くなってしまう。

禁忌滅却の札は光を湛えながら円環状になり、上空へと飛び去る。すると同時に大きな揺れが潮の匂いと共にやってきた。

 

「旅人。君の行くべきはどこか…わかるね?」

 

「もう名前では呼ばないんだね」

 

「名前…?あぁ、確か…DISASTER、だったかな」

 

意識が朦朧とする。禁忌滅却の札を使った弊害か?私の目の前に“私“がいる。いや、正確には原神の主人公の旅人がいる。

駄目だ、記憶に整合性が無い。私がテイワットで過ごした記憶がある。これは誰の記憶だ?わからない、何か大切な事を忘れていくような感覚だ。

 

「卍華鏡……」

 

辛うじて出た言葉がこの始末だ。だが、この言葉が私を私たらしめているような気もする。そういえば神の目って、願いの具象化だったような……

 

ああ、もうだめだ、眠すぎる。

この意味不明な状況も寝れば解決するかな。

 

おやすみ。

 

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

 

炎が見える。

 

それは私の中で燃え盛り、何かから私を護る。

 

『目覚めよ』……声が聞こえる。

 

『お前は何の為に氷から這い出した?』

 

何の為って…決まっているだろう。それは……何だっけ?どうしよう、思い出せない。

 

『やはりか。凡俗の身でありながらその上位の力を使うからだ。良いだろう、お前の記憶をより戻そう』

 

これは……そうか、思い出したぞ。

私は、期待に応えなきゃいけない。助けに来てくれたみんなの、居場所をくれたみんなの、世界そのものへの期待に。

 

『そうだ。出来損ないの貴様だが、最後に我が力を呼んだのは正しかったな。では貴様にはやる事があるだろう?起きろ』

 

・・・

 

・・・・・

 

・・・・・・・

 

 

おはよう。さて、やる事は明確だ。

ズバリ!「蛍ちゃんを護衛しよう」の巻!

タルタリヤには悪いが、堕岩の名前は捨てさせてもらう。

これからは鍾離先生の言っていた『厄災』…その転生体の仮面を被ろう。名前はDISASTERで継続でいこう。

 

「おっ、苦戦してるね。駆けつけれて良かった」

 

私は黄金屋から飛び出して群玉閣での決戦場を見据える。視界の先ではファデュイ先遣隊たちが蛍ちゃんに対して苛烈な攻撃を浴びせていた。

前々から試したかった事をしてみよう。両手に炎元素を凝縮させて…放つ!名付けて…

 

「イレイザーキャノンッ!」

 

高熱の光線はオセルに突き刺さりその6分の1程を蒸発させる。効果覿面とはいかないが、妨害くらいは出来ただろう。

それと、ファデュイに恨みはないが勝たせるわけにはいかない。ここで倒れてもらおう。イレイザーキャノンの狙いをファデュイの出現ゲートに向けて破壊する。

 

MAP兵器を使っている気分になるなこの技。ついでに光球も追加で撃っておこう。

 

「なぁぁぁぁぜぇぇぇぇぇだぁぁぁぁ!!!!」

 

悪いねオセル。私が呼び出しておいて何だが、ここでまた封印されてくれ。あわよくば死んでくれ。君の片割れには用があるが、君はもう用済みだ。

 

「オォォオオオオ…ッ!」

 

少し無理をすることになるが、イレイザーキャノンを六本同時に射出する。私の視界が真っ赤に染まる。

 

「頼んだよ蛍ちゃん、チャンスは作っておくからね…がふっ!?」

 

六本のレーザーがオセルに突き刺さり、断末魔の悲鳴と共に群玉閣が落ちたのを見てから私はゆっくりと気絶した。

 

「全く…『厄災』とは思えないな」

 

ふと、声が聞こえた気がした。

 

 

 ─────────☆─────────

 

 

「おいっ、蛍!堕岩が倒れちゃったぞ!?」

 

「意味がわからない…でも、やるべき事はわかるよ。パイモン、群玉閣へ行こう!」

 

「全然わかんないぞ!うう〜っ、もう知らないからな!」

 

蛍達が群玉閣へ着くと、そこは既に決戦ムードとなっていた。甘雨に刻晴、凝光などの戦える璃月七星メンバーは揃い、仙人達もやる気だ。

 

「蛍、来たのね。見て…あれが何千年前もの昔に岩王帝君によって封印された魔神よ。犯人はどっち?」

 

「堕岩。『公子』を倒したら保険だとか言って出てきた」

 

そう、と凝光は呟くと全員に号令を下した。

 

「ファデュイは璃月の敵となったわ。これからオセル討伐にあたってファデュイの妨害が行われる可能性が高いわ。良い?必ずファデュイを阻止し、帰終器を護衛なさい!」

 

「「「はっ!!!」」」

 

数刻後、案の定ファデュイ先遣隊が現れた。彼らは今、とても焦っていた。公子だけでなく「何かあるだろう」と目されていた堕岩すらやられたのだ。

ここで負ければ国へ帰れず骨を埋める事になる。という覚悟であった。

 

「必ず目的を達成せよ!璃月七星、仙人が何するものぞ!かかれ!」

 

「「「おおおおおおおっ!!!!」」」

 

「凄い熱気…負けてられない!」

 

「あなた達!千岩軍の本気をファデュイの連中に見せてやりなさい!」

 

「「「ウォオオオオオオオオオ!!!!」」」

 

刻晴の号令によって千岩軍も奮い立つ。戦いの火蓋は落とされ、熾烈な殺し合いが起こる。

千岩軍の槍が蛍術師の胸を貫き、ファデュイ先遣隊の銃弾が千岩軍の隊を蜂の巣にする。流血は流血を呼び、そこは阿鼻叫喚の地獄となる。

 

「オォォ……!」

 

「まずい!オセルの攻撃よ!何としてでも防いで!」

 

流血地獄を洗い流すかのように莫大な水が降り注ぐ。甘雨が慌てて撃ち落とそうとするがその質量に耐えきれる筈もない。

 

「くっ、岩王帝君万歳!」

 

勇気ある千岩軍の一人…神の目を持っていた彼は持てる元素力全てを使い身を挺して帰終器を護る。

 

「莫迦者!人の子に護られるほど柔では無いわ!」

 

仙人達が目の前で若き勇敢な精兵達が死にゆくのを見て悲鳴に近い声をあげる。しかしそれを意に解さぬようにオセルの咆哮と共に降り注ぐ渦の災い。

 

「くっ、いくら倒してもどんどん湧いてくる…!」

「キリがないわね…!」

「どれだけ倒せば良いんでしょう…」

 

ファデュイの猛攻も止む事を知らず、仙人達の援護があれども強い「生きたい」という願いの前になす術もなく伏せられていく。

その時だった。

 

天衡山の頂上が眩く輝き、その直後白色の極太の光線がオセルを襲った。絶叫するオセル、その叫びは怒りではなく、痛みと恐怖によるものだった。

 

「この光線は…『厄災』っ!?」

 

かつて魔神戦争の際に『厄災』の放てし光線、それに酷似したものが人や仙人ではなく、魔神オセルに遺憾無く襲い掛かる。

『厄災』の恐怖を覚えている者なら誰しもが震え上がる裁きの砲撃。オセルはただただ恐怖していた。

 

(何故!何故『厄災』(ディザスター)が復活している!奴は憎き七神により封印されたのではなかったのか!?)

 

追い打ちをかけるようにオセルは砲撃を喰らい続ける。それと同時に帰終器の砲撃も始まり、オセルの命運は尽き始める。

 

「なぁぁぁぁぜぇぇぇぇだぁぁぁぁぁ!!!!」

 

本心からの絶叫、魂から滲んだ叫びはもはや意味を成さず、その全身に六本の光線が突き刺さる。

 

「今よ!群玉閣を……落とすわ!」

 

凝光の号令で砲撃台が崩れ、逃げ遅れた旅人が落下するも護法夜叉によって救出される。オセルはこれ以上『厄災』の恐怖に怯えなくて良いことに僅かながら安堵しながら群玉閣の下敷となった。

 

これにて、渦の魔神の禍は終結を迎えた。

 

 

 

一方、鍾離は事の顛末を見守っていた。

 

「ふむ…自らが気絶してまでオセルを攻撃するとは…全く、『厄災』とは思えないな」

 

眼前で満足げに倒れ伏すDISASTERを前に鍾離は呆れたような口調で言った。

鍾離は本来、堕岩が璃月を本気で滅ぼすつもりならばモラクスとしての死など気にせずなんとしてでもモラクスとして降臨し、堕岩を殺すつもりだった。

 

しかし、DISASTERの顔をした堕岩が璃月を救う手伝いをしたことによって考えを改めた。

 

「さて。堕岩殿をどうするべきか…ファデュイなのだから北国銀行へ届けておこうか。俺も丁度契約の事で行くつもりだったからな」

 

鍾離はDISASTERを抱えて北国銀行へ赴く。

璃月の夜は明け、そこには朝日が差し込んでいた。

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