術式はトリガー 作:猫又猫々
作者はタバコについては無知無知の無知です。
彼女──荏田糸捺が、彼と出会ったのは唯の偶然であった。
その日、嫌いな仕事を終えた彼女は、真夜中の公園でタバコを吸いながら、1日のストレスを発散していた。
(タバコは良い。私に足りない穴を、この至福の時間が埋めてくれる)
彼女は、口から紫煙を吐き出しながら、思考の海を彷徨う。
そんな一時が、彼女にとっては幸せな時間であった。
そんな彼女の小さなポケットに詰め込まれている、タバコの入った箱。
彼女の羽織る革ジャンと同じ色をした、真っ白なその箱の正面には英文字で「Blanc Box」と表記されている。
それこそが、彼女の愛煙するタバコ。
ブランボックス*1であった。
「やっぱり、コレだよなぁ。私が求めてたのはこの味だよ!」
1人寂しく無人の公園で、力強く呟く彼女。
そのセリフから彼女が、如何に愛煙家であるのかが窺い知れた。
彼女はブランボックスの、甘く、スッキリとして、調和の取れたバランスの良い味と、爽やかな後味が大好きであった。
彼此彼女は18歳の頃からこのタバコを吸っている。
今年で23歳を迎える彼女は、気付けば5年もこの味に病みつきであった。
「さ"い"こ"ぉ"〜」
まるでおっさんみたいな野太い声を出しながら、彼女は大量の煙を吐き出す。
その姿は当に、ダメなおばさんお姉さんであった。
「ふん〜ふふんふ〜」
彼女は気分が良いのか夜風に当たりながら、身体を左右に揺らして鼻歌を奏でる。
それによって、彼女の愛煙するタバコのパッケージと同じ色をした純白の髪と、そのポニーテールの尻尾が揺れる。
女性にしては低めの心地好いアルトボイスが、小気味よいリズムを刻み、深夜の公園に響く。
そうして彼女が公園でゆっくりと寛いで居ると、その公園の入り口に1人の幼い男の子が入ってくる。
美少年という言葉しっくりくる様な彼は、首にある青痣と、異様に痩せ細った身体が特徴的であった。
そんな少年に視線を向けた彼女は、ほうっと興味深げに彼を見詰める。
(これはこれは……とっても素晴らしい素質だねぇ)
彼女の言う素質。
それは、人間が生まれつきに持つ呪力量の事である。
彼女の目の前にいる少年は、それが異様に多かった。
それは、平均的な呪術師の約3倍近い量であり、それは当に天性の才能であった。
だからこそ彼女は、彼の素質に思わず顔をニヤつかせてしまっていた。
「やあやあ、そこの君ィ……こんなド深夜に出歩くとは、危機感が足りないんじゃないの? そんなんじゃ……危ない人にたべられちゃうよ?」
自身の事を見た瞬間に顔を逸らし、公園の外へ行こうとする少年に、揶揄いを含んだ言葉で忠告をする彼女。
少し脅かしてやりながら、ニヤリと笑う彼女は、それぐらいすれば目の前の子供もすぐに家に帰ると思っていた。
自身の言葉で大人しく帰るのならば放っておくつもりだったのだ。
しかし、現実は彼女の思った通りにはならなかった。
少年は彼女の方へと、無機質な瞳を向けながら近づいて来たのだ。
その事に、彼女は驚愕しながらも更に言葉を紡ぐ。
が、結局彼が止まる事は無かった。
近付いてくる自分好みの美少年に魅入っていた彼女は、次の瞬間に目前に迫った彼から発せられた言葉に息を飲む。
自分の事を殺してくれ、と懇願してきたのだ。
彼女の想像の斜め上を行く言葉に彼女は完全に虚をつかれてしまっていた。
目の前の殺してくれと言った少年は、彼女から見てもまだ小学1年生程の幼さであった。
そんな彼が死にたいなどと言うのだから、よっぽどの事があったんだと悟った彼女は、少しだけ魔が差した。
そうして彼女は、気付けば目の前の少年を家へと連れ帰り、美味しいご飯とお風呂を振る舞っていた。
それは、完全にショタを誘拐する変態の所業であった。
その事に若干やらかしたと思いつつも、彼女はまあいっかの精神で、適当に水に流すのだった。
彼女が和匡を家に連れ帰ってから3時間が経過した頃。
彼女は和匡を寝かし付けながら1人考え事をする。
(やっちまったぁ〜。勢いで弟子にしたけど、どうしよう? え?コレ私性犯罪で捕まらないよね?どっちかって言うと和匡の両親が虐待してた事実の方が悪いし、訴えたらイチコロだよね?大丈夫よね? べ、別に下心とか無かったし……ただ魔が差しただけだしって、コレ犯人が言い訳に使うやつだ!?)
完全に馬鹿みたいな事を考えていた彼女は、しかして、目の前で安らかに眠る少年を見ながら、一緒にお風呂に入っていた時の事を思い出す。
(この子の身体、痣だらけで痩せてたな……きっと、呪いが視えたが為に、両親から迫害されてだんだろうな)
彼女がお風呂に入った際に目の当たりにしたのは、全身痣だらけで痩せ細った小さな子供の姿であった。
それを見た彼女が最初に抱いた感想は、「ああ、この子もなのか」というモノであった。
それは、自身と同じであった事への共感であり、憐憫であった。
だからだろうか。
彼女は気付けば、彼をお持ち帰りしていた。
そこから流れのままにいつの間にか彼女は、彼の師匠となり自身の全てを教えたくなっていた。
それを彼女は、自身の本能が「そうしろ」と叫んでいたのであろう、と結論を出す。
そうして彼女は、最後にやるべき事の相手を彼に選んだ。
全ては、いつか自分が■■時の為に。
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彼女が和匡と出会ってから、5年の月日が経った。
2人が出会った当時7歳であった彼は、気付けば小学6年生となり、身長も170センチと大きく成長を遂げていた。
成長と共に髪も伸ばし、自身の師匠を真似するかの様にして、彼はその長い黒髪をポニーテールにしていた。
そんな和匡とは対照的に、彼女の見た目的な変化はあまり無かったものの、それでも着実に彼女に付いた呪いの枷は、彼女の身体を蝕んでいた。
彼女の年齢は、現在28歳。
普通の人間ならば、これからバリバリ仕事を熟していく、という様な年齢であるが。
天与呪縛によって、常人よりも早く衰える彼女にとっては勝手が違った。
肉体は、既に限界を迎えていたのだ。
白内障によって右目の視力を失い、食は日々細くなっていくばかり。
彼女にはもう、時間は残されていなかった。
(せめて、朽ちる前に私の全てを和匡に……)
彼女はそう考えながら、いつか来るであろう、間近に迫った自身の死期を思う。
それまでに彼女には、どうしてもやらなければならない事があった。
それが、和匡に自身の全てを差し出すというモノであった。
彼女は、この5年間で和匡に対して、教えられるだけの事の全てを叩き込んだ。
時には肉体を痛め付けたりして、かなり厳しくもしたが、彼は諦める事なく、その全てを吸収し自分のモノとしてみせた。
だから、彼女が最期に彼に差し出すモノは、既に決まっていた。
その日、和匡を連れた彼女は、とある1級呪霊を
彼に討伐させる為に、『醜女廃家』の名で知られている、心霊スポットに訪れていた。
時刻は真夜中の3時。
丑三つ時であった。
「師匠、どうしてこんな時間なんです?」
和匡は思った疑問をそのまま口にする。
何故ならそれが、彼女の教えの一つであったから。
「分からない物は他人に聞けば良い。だが、言われた事は1発で覚えろ」それが、彼女の教えであった。
それを心というか肉体に深く刻まれている彼は、常日頃からそうしていた。
「今回の呪霊はおそらくだけど、領域を張ってる。それも、侵入するのに条件がいるタイプのね。そしてその条件のヒントは、噂の中にある。 それじゃあ、和匡……今の私の言葉から考えられるその条件とは?」
彼女が楽しそうに和匡に問いかければ、彼は真剣な表情で考え込む。
(師匠の話ぶり的に、恐らくは噂に関する共通項がヒントの筈。であるなら…………ああ──)
「──深夜3時の丑三つ時。これが条件ですか?」
「正解!よく分かったね、良い子だ」
正解を導き出した弟子に微笑みながら彼女は、彼の頭を優しく撫でる。
そうした彼女は、いつの間にか自身の身長と一緒になっている事に対して、その事を慈しみながら、自身の寿命も残り僅かであるのだと思い出す。
彼女はその事に少し泣きそうになるのを必死に我慢して、和匡に説明の続きをしてやる。
「今回の呪霊の発生元となった噂には、どれも『深夜3時になってから』という共通項があったね。それを導き出せたのは素直に凄いよ………さて、お遊びはこの辺にして。 今回の呪霊だが、まあ君も気付いているかもしれないけど、1級のバケモノだ。くれぐれも気を付ける様に」
彼女の恐ろしい内容の言葉に、和匡の顔が強張る。
彼は、初めての1級呪霊との戦闘に絶賛緊張中であった。
それを見破った彼女は、彼に言葉を掛けながら背中を優しく叩く。
「大丈夫!私達は1人じゃないんだ。落ち着けよ」
優しく叩かれた背中と、その自身を安心させる為に掛けられた言葉に、和匡の顔が真剣なモノに変わる。
彼の中で、戦う為の覚悟は出来ていた。
──1人じゃない。
そんな師匠からの言葉は、彼にとって大きな支柱であった。
その言葉と彼女の存在があるからこそ、彼はどんなに辛く厳しい事にも耐えられた。
今までの孤独に比べれば、彼には大した事ではなかったのだ。
「よし、それじゃあ……行こうか」
彼女のその言葉と共に、和匡は術式を発動する。
それによって彼の右手に顕れるのは、鞘に収まった状態の孤月であった。
彼はそれを左手側の腰に佩くと、いつでも右手で抜刀出来る様に準備する。
和匡の準備が終わったのを見届けた彼女は、そのまま扉を開ける。
容易く開いた扉から現れたのは、真っ黒い液体の様な壁。
それは、呪霊が廃家の中に展開している領域の縁であった。
2人はそれを眺めながら、なんの気負いも無く領域の中へと入っていくのだった。
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時間は数時間前へと遡る。
東京都郊外、筵山麓の山間に聳え立つ自然と一体化した古風な建物群。
日本の呪術界において、仕事の斡旋と、呪術師達の育成を主に行う、日本に2つしか存在しない呪術の教育機関である、呪術高専東京校。
その会議室にて、2人の男が机を挟み向かい合って話していた。
「それで五条、お前から直接の依頼とか珍しいな」
「ごめんね、篤也さん。めんどいだろうけど、一仕事頼みたいんだよね」
そう言って、ぶん殴りたくなる様な薄ら笑いを浮かべているのは、目隠しを付けた白髪の男。
現代最強の術師──五条 悟である。
それに相対している、棒付きキャンディーを口に咥えた短髪の男は思った。
めんどくせぇ、と。
「あ!今めんどくさいって、思ったでしょ?まあ、報酬はたんまり用意しとくからさ」
「おい、さっさと仕事の内容を教えろ。俺の給料が待ってんだ。なる早で頼む」
「変わんないね、篤也さんも」
「うるせぇ、こちとら金の為に仕方なくやってんだ」
先程から、めんどくさいオーラを纏っていたくせに、金の話になった瞬間にすぐさま食い付いた、金に目がないこの剣士──日下部 篤也は、五条に早く仕事と報酬を話せと催促する。
「篤也さんには■■市の〇〇って場所に行って、とある1級呪霊を祓って欲しいんだよね」
「ああ?それだけかよ?そもそもなんで俺なんだよ」
「うちはいつでも人手不足なのは、篤也さんも知ってるでしょ?僕は特級の任務以外で、あんまり此処を留守にできないし、消去法で篤也さんになったって訳………まあそれは置いといて、ちょっとだけこの五条さんと雑談でもしようよ」
「うるせぇ早くしろ、金は鮮度が命だぞ」
「まあ落ち着いて。窓からの情報によるとね、最近その■■市での2級以下の呪霊の目撃件数が、以前よりもガクンと落ちてんだよね」
とんでもない事を言いながら、熱々のコーヒーの入ったマグカップの中に角砂糖をボチャボチャと大量に入れていく五条。
日下部はその光景を、胸焼けを覚える思いで眺めていた。
砂糖によって、ドがつく程甘くなったコーヒーを一口嚥下すると、五条は懐から何枚かの写真を取り出し、それを日下部に見せる。
「窓曰く、この写真に写ってる子供がどうやら呪霊を間引いてくれてるらしいんだよ」
その写真を見つめる日下部の顔はどこまでも信じられないといった顔をしていた。
見た目は完全に小学生のガキなのである。
小学生といえば遊んで寝て、親に迷惑かけながら、すくすく育つのが仕事なのだ。
そんな、小学生のガキが、呪霊と1人で戦っているなど、信じられない事であった。
「俺にどうしてほしいんだよ?タダで人助けなんてめんどくさい事するのはごめんだぞ」
「言ったでしょ、報酬はたんまり用意しとくって」
さらに笑みを深めた五条に日下部はイラッときて殴りたくなった。
まあ、殴る事はおろか触れる事すら出来ないのだが。
会話が終わると日下部はさっさと会議室を後にする。
補助監督が車を停めて待っているであろう外へと向けて、歩き出す。
そんな彼の左手には、竹刀袋に入った彼の相棒である日本刀が握られていた。
「遠回しに言いやがって。一体誰に影響されたんだか」
そう言う日下部の顔はどこまでも優しげであり、真剣で。
その姿は、これから仕事に向かうフレッシュな若手リーマンの様であった。
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「師匠……?」
そんな惚けた様な彼の声が私の耳に届く。
それと同時に、今の状況を把握する。
腹に空いた拳大の大きな穴。
それを行った主犯であろう、崩れゆく女型の呪霊。
そして、倒れながらも此方を呆然と見つめる和匡。
「あ、ははは。これはキツいなぁ……」
視界が下へと落ちる。
あれ?可笑しいなぁ。
足に力が入らないや。
立てないんだけど。
ああ、そっか。
私、和匡を庇って相手の攻撃を受けちゃったのか。
そう考えると同時に私は、肉が焦げる様な匂いに気付く。
どうやら私は、弟子を庇って相手の蒼炎の攻撃を受けてしまった様だった。
冷静な頭がぐるぐると色々な事を考えていく。
幾つかの事柄が並行して考えられ、最終的にその全てが、1つの結果に行き着く。
あの子を助けられて良かった、と。
「君が生きてて、良かった…」
心の底からそう思ってしまった自分に、少しだけ驚く自分がいる。
それはきっと、ここまで彼に堕ちてしまうなんて思っていなかったからなのだろう。
最初の頃はただただ、自身と同じだった彼への同情からだった。
親からも、周りの大人からも見捨てられて、頼れる大人は誰も居なくて、苦しむだけの日々。
その辛さは、私が1番よく知っていたから。
だから、彼を助けたのだ。
まあ、弟子にしたのは本当に偶然だったけど。
最初は大変だったなあ……。
私も物の教え方なんて知らなかったから、探り探りで、慎重になってたっけ。
それでも和匡が優秀だったから、私の無茶な扱きにも着いてきてくれたなぁ。
最初の方は、訓練が終わる度にボロボロになってたっけ?
本当に君は、見違える程に強くなったよ。
3年くらい経った頃かな?
徐々に白内障によって失われる視力を、和匡にバレない様に必死に誤魔化すのは大変だったなぁ。
片目が見えないってこんなに大変だったのか、とあの時は1人で驚いてたな。
食が細くなってる事に気づいた彼に、泣きながら心配され事もあったね。
病気と勘違いして泣きつかれた時は、私も流石に焦ったよ。
病院なんて連れて行かれたら、私の努力が全部水の泡だったからね。
はは、懐かしいなぁ。
4年経つ頃には、和匡も強くなって私が教える事も殆ど無かったから、ひたすら鬼の様に鍛えたっけ。
全く……一回教えた事を全部覚えるなんて、我が弟子ながら恐ろしいよ。
毎日怪我してたけど、それの処置をするのもなんだか楽しかったな。
傷口に消毒液付けられた時の、跳ね具合と言ったら、それはもう酷くて。
見てるだけで笑わせられたなぁ。
ああ、思い出すだけでもこんなに沢山の思い出があったなんてね。
いっぱいの思い出ができたなんて、昔の自分に言ったら、それはそれは驚くだろうね。
だって、人から全てを奪うだけだった私が、1人の男の子に色々なモノを与えるんだ。
きっと、過去の私に言ったって信じてくれないんだろうね。
そう思うと、今の私はなんて幸せなんだろうか。
ふふ、昔の自分に対して優越感を抱くなんて、本当に惨めな女だな、私って。
ああ、和匡……どうしてそんなに泣きそうな顔をするんだい?
そんなんじゃ私……君とお別れ出来ないよ。
大丈夫。
泣かないで。
私と君は一生一緒だとも。
大丈夫。
絶対に1人になんかさせないさ。
だから、今だけはその綺麗な顔を歪めないでおくれ。
そうだった。
私の目的を彼に伝えないと。
私は本気だよ、和匡。
君の極ノ番を私に使って欲しいんだ。
私の、身も、心も、魂も、死後も、全部君に差し出そうじゃないか。
あの世になんて行ってやるもんか。
私はこう見えて重い女なんだ。
離れるなんてごめんだよ。
ああ、ごめんよ和匡。
本当はもっと、君と笑い合っていたかった。
時には喧嘩して、それでも次の日には仲直りして。
稽古でお互いに本気でぶつかり合って。
一緒にご飯を作って、感想を語り合ったり。
本当はもっと、もっと、もっと──。
でも、ごめん。
それは、他人よりも早く朽ちる私には、土台無理な話なんだ。
そんなの最初から、私には許されて無かったんだ。
これ以上願うのは、欲張りだって怒られちゃうからね。
だから、これが最期なんだ。
ふふ、お礼なんて要らないさ。
結局は、私のエゴから始まった事だからね。
まあ、でもその言葉は嬉しいなぁ。
だって、私も君の事を愛しているのだからね。
ファーストキスは頂いていくよ。
私の血の味なんて、一生忘れられそうにないだろう?
ふはは、師匠は卑怯な大人だからね。
ああ、私はなんて醜悪で惨めで。
幸福な女なんだろうか。
高専卒業と同時に高専から離叛して、野良の呪詛師として醜くて、意地汚い奴らから何もかも奪って。
殺して、殺して、殺して。
ずっと嫌だった。
唯々只管に奪うだけだった生活が。
そんな私が、気付けばこうして和匡に"大切なモノ"を遺して死ねるなんて。
私はきっと幸せ者だ。
だから、さようなら。
私の愛しい
それは、彼女──
・荏田糸捺(えだ しなつ)
享年28歳。生まれつき他人よりも早く朽ちる代わりに、常人よりも頑強な肉体を持って生まれた。術式は乙女のヒ、ミ、ツ。高専卒業と共に離叛し、呪詛師となる。その後は裏の世界の汚れ掃除(殺人的な意味で)を繰り返していた。
好きな事は、タバコを吸う事と、和匡を吸う事。
嫌いな事は、和匡から嫌われる事。