結ヶ丘も夏休が終わろうとしてるある日の午後、俺は足を伸ばして秋葉原のGAMERSに来ていた。
「よし、ラノベの新刊ゲット! 早速帰って読もう……ん? アレは……」
渚が視線を向けた方には、何故かライカがチャラそうな男に絡まれていた。
(あれ?ライカだよな。すごい偶然……って、前にもこんな事あったような)
ヤンキー「ねっ?ちょっとそこでお茶するだけだから」
男がライカに手を伸ばす。
パシンっ!
ライカが男の手を叩いて弾く。
ライカ「何でアンタみたいな奴と! どこか行きなさい!」
すると、
ヤンキー「この女!下手にでてれば……!」
ライカ「やる気かしら……?」グッ!
ライカも戦闘態勢に入る。
ヤンキー「このっ!」
ヤンキーが突っ込んでくると――
ライカ「フッ!」
ライカは突っ込んできた相手の懐に素早く潜り込み、鳩尾に掌底をぶち込んだ。
ドゴォオォオオッ!!
ヤンキー「ごあっ!?」
勢いよく吹っ飛ぶ不良。……ライカに手を出すなんて馬鹿なやつ……。
ライカ「まったく……」
「ほどほどにな……」
ライカ「ん?ってあれ、渚?なんでここに……」
「ラノベの新刊買いに来た」
ライカ「渚も?私もよ。そしたら……」
ライカが倒れてる不良を見る。
「見てたから分かるよ。不味そうなら助けに入るつもりだったけど、少し様子を見てた」
ライカ「もう!そこは直ぐに助けに入りなさいよ!」
ライカが「プンスカ!」と、頬を膨らませる。頬を突いてイタズラしちゃ駄目?
――怒られる未来しか見えないからやめとこう。
「悪い悪い……じゃあ、このあとライカの本買ったら一緒にぶらつかねぇか?」
俺が誘うと、
ライカ「ナンパ?」
「嫌なら良いけど……」
俺が行こうとすると、
ライカ「嫌とは言ってないでしょ!!コイツはお断りだけど、渚だったら喜んでよ!!」
「へ〜?」ニヤニヤ
俺だったら喜んで……ねぇ?
ライカ「あっ…////」
「じゃあ行くか?」
ライカ「もう〜!!」
そして、ライカの分のラノベの新刊を買って電車で神保町の方に行ってみる。
実は、いるかは分からないけど色紙を2枚用意してある。
ライカ「どこ行くの?」
「とある和菓子屋。前に食った事あるんだけど、そこの【ほむまん】って言う揚げ饅頭が美味いんだ」
ライカ「へ〜?」
そして着いたのは和菓子屋【穂むら】。ここは伝説のスクールアイドル、μ'sの高坂穂乃果さんの実家だとメイから最近聞いた。
そして中に入ると、
?「いらっしゃいませ〜」
すごく綺麗な女性店員さん。年は恐らく30前半から20後半に見える。
この人だろうな。
「ほむまん2つお願いします」
?「は〜い。ほむまん2つで、350円ね〜」
代金を出すと、精算してくれる店員さん。そこで、
「あの、ひょっとして高坂穂乃果さんですか?」
?「えっ、うん。そうだよ?」
「やっぱり。実は、俺結ヶ丘高校って言う学校のスクールアイドル部でマネージャーやってるんですけど、スクールアイドルの熱狂的ファンが約2名居まして……宜しければこの色紙にサイン貰えませんか?」
俺は用意していた色紙を2枚取り出す。
穂乃果「へえ、結ヶ丘ってこの間の優勝校だよね!男の子のマネージャーいるのは聞いてたけどあなたかぁ。サインね……スラスラ〜っと!はい!どうぞ!」
「ありがとうございます!」
サインを受け取る俺。
穂乃果「スクールアイドル、マネージャーでも、全力で楽しんでね!」
「はい!」
そして買ったほむまんを食べながら原宿方面に帰る俺とライカ。
ライカ「美味しいわね……」モグモグ
「だろ? さっきのお詫びに奢りでいいから」
ライカ「やった!」
すると、
ライカ「渚、あんた四季と付き合ってるじゃない?」
「ん?ああ」
ライカ「もしもさ……他の人から告白されたら……どうする?」
「え……」
少し黙る渚。
「断ると思うけど、勇気を出して告白してくれたんだから必要以上に傷つけるような振り方はしたくないかな」
ライカ「……そっか」
ライカ(やっぱり……そうよね)
そして、ライカの下宿先のすみれ先輩の家に着き――
ライカ「今日はありがとね」
「おう。じゃあまた明日練習で」
ライカ「ええ……」
そして分かれる俺たち。
――ライカの部屋
ライカ「はぁ………やっぱり、好きなのね……私も。渚と居ると、気が休まるし、楽しいし……でも」
ライカ(渚には四季がいるし、どうしたら良いのよ!!)
翌日の練習の時に、渚が可可先輩とメイに穂乃果さんのサインを渡したら、2人とも突然サインを椅子に置いて自分は床に土下座して拝み始めた。
ライカ(あの人、そんなに凄い人なのね……)
― つづく ―
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