ラブライブ!スーパースター!! 赤と青の双星   作:松兄

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Liella!に勝つために

かのん先輩の家でのお泊り会。みんなで焼き芋をいただいた後、私たちは夜の街を歩いていた。

因みに焼き芋を食べてる冬毬ちゃんは頬が緩んでニッコニコ。「あ〜むっ!美味ひぃ〜!!」などと普段の冬毬ちゃんからは考えられないようなことを言っていた。

 

それを見てマルちゃんは唖然としていたが私とかのん先輩はニヤニヤ顔。

 

 

 

場面を戻して夜の街。4人で歩いていると、

 

かのん「ん〜っ!今日は涼しいね〜!」

 

かのん先輩が背伸び一つする。

 

マルガレーテ「なんで散歩?見慣れた景色じゃない」

 

紗夜「"みんなで"歩く事に意味があるんだよ〜?」

 

マルガレーテ「そういうもの?」

 

かのん「そういう物。4人で夜歩くなんて、滅多にないてしょ?」

 

マルガレーテ「それは……」

 

かのん「せっかく一緒に居るんだし、腹ごなしも兼ねてね」

 

そしてしばらく歩く私たち。

 

――すると、

 

冬毬「賑やかですね。私の家がある街は、この時間になると人通りも少ないですからね」

 

かのん「静かなのも良いよ?私はずっとこの街で暮らしてきたから、憧れるなぁ……」

 

冬毬「たしかに、静かなところではありますね」

 

歩いていると、去年の東京大会があったという場所に出た。

 

マルガレーテ「ここって……」

 

紗夜「たしか去年東京大会があった場所……でしたっけ?」

 

冬毬「過去の記録を見ました。マルガレーテとLiella!が対決していましたね」

 

かのん「うん。東京大会で競い合って、結果私たちLiella!が決勝に」

 

マルガレーテ「ふん!」

 

紗夜「まあまあ……」

 

私たちが少し沈黙すると、かのん先輩が、

 

かのん「冬毬ちゃん、ずっと夏美ちゃんのこと気にかけてる」

 

冬毬「……………………」

 

かのん「また夏美ちゃんが傷ついて終わるんじゃないか……って。同じ事になっちゃうんじゃないか……って」

 

冬毬「………はい」

 

かのん「上海に行って、素敵なライブができて思った。今こそ、2人の気持ちを解放させる時が来たんだよ!」

 

マルガレーテ「解放……?」

 

冬毬「どういう事でしょうか?」

 

2人は意味が分からず聞き返す。

 

紗夜「……………」

 

かのん「上海でのライブは、心が震えるほどに感動した。でもね、今はまだ、2人の気持ちは昔と変わらず宙ぶらりんのまま」

 

冬毬「私は、姉者を敵だと思っていません。ただ、夢を中途半端に追いかけて欲しくない。姉者の悲しむ姿を、もう見たくないですから」

 

マルガレーテ「私はLiella!に勝ちたい。それだけよ」

 

かのん「そっか。私はね、3人で練習してて思った。マルガレーテちゃんも冬毬ちゃんも、"真剣だ"って!それは、マルガレーテちゃんは本気でLiella!に勝ちたいから。冬毬ちゃんは夏美ちゃんの気持ちを確かめたいから――」

 

かのん「――今こそ、紗夜ちゃんも含めて、4人で全力でLiella!にぶつかろう!」

 

マルガレーテ「っ……ええ!!望むところよ!」

 

冬毬「Agreeです!!」

 

 

 

 

 

――翌日、結ヶ丘の理事長室

 

理事長「予定通り、対決するという事ですね?」

 

千砂都・かのん「「はい!!」」

 

 

 

――その頃、

 

冬毬ちゃんとマルガレーテは練習開始前のストレッチをしていた。

 

紗夜「よし、ドリンクオッケー!」

 

マルガレーテ「いつもありがとね」

 

紗夜「おっ、マルちゃんがデレた。珍しい!」

 

マルガレーテ「人をなんだと思ってるのよ!手伝ってもらってるんだから感謝くらいするわよ!!あとマルちゃんはやめなさい!!……それより、かのんは?」

 

紗夜「まだ学校だよ?」

 

マルガレーテ「本当に対決するって言ったの……?」

 

冬毬「……マルガレーテは、かのん先輩が私たちと一緒にグループを作った時、どう思いましたか?私は正直、Liella!のためだと思ってました。Liella!を成長させるために、自分がライバルになるのではないかと……」

 

マルガレーテ「それはまぁ、私も。でも、それ言ったら紗夜先輩の事も同じように思ってたわ」

 

紗夜「あはは。まあそうだよね」

 

冬毬「でも、先輩は本当に私たちのことを考えてくれていた。私たちの気持ちを、ちゃんと大事にしてくれました」

 

マルガレーテ「……お人好しなだけかもよ?」

 

紗夜「まあ、そうかもね〜」

 

冬毬「でも、そのせいで……先輩はもう、Liella!には……」

 

冬毬ちゃんが暗い顔をする。

 

マルガレーテ「……だから勝つの。私たち4人で、Liella!に。冬毬、紗夜先輩、耳貸して」

 

冬毬・紗夜「「?………!!」」

 

冬毬「Agreeです!」

 

紗夜「ようやく決めたんだね!」

 

――すると、

 

かのん「お待たせーー!!」

 

かのん先輩が走って来た。

 

かのん「……ん?」

 

マルガレーテ「話しておきたい事があるの」

 

かのん「えっ?なに、なに!?怖いんだけど!!」

 

冬毬「そんな怯えないでください」

 

紗夜「かのん先輩!誤用だー!」ガシッ!

 

私がかのん先輩を後から羽交い締めにする。

 

かのん「紗夜ちゃん!?助けてー!!」

 

マルガレーテ「ナイスよ紗夜。暴れないの。悪い話じゃないから……」

 

かのん「ホントに…?」

 

そして、2人はかのん先輩に決めた事を話す。

 

かのん「!!うん!すっごく良いと思う!!私は賛成!!」

 

冬毬「良かったです」

 

かのん「マルガレーテちゃんと冬毬ちゃん、いっぱい考えてくれてたんだね!」

 

マルガレーテ「ふふっ。さあ行くわよ!Liella!に勝つんでしょ!!」

 

冬毬「Liella!に勝って、そして……!」

 

かのん「うん!レッツゴー!トマカノーテ!!」

 

マルガレーテ「その名前、なんとかならない?」

 

紗夜「私は好きだよ?」

 

冬毬「私も嫌いではありません」

 

かのん「ふふっ、ありがとうね!!」

 

そして、ランニングに向かった3人、夕暮れの空が見守っていた。

 

 

― つづく ―




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