ありあに頼まれて部屋にマルガレーテを呼びに行ったかのん。部屋をノックする。
コンコン
マルガレーテ『……どうぞ』
ガチャ
かのん「マルガレーテちゃん、ありあがお菓子味見してほしいって――」
マルガレーテ「――……はぁ」
かのん「?」
元気のないマルガレーテ。すると、
マルガレーテ「やっぱり、私が決めないほうが良いと思う」
かのん「………………」
マルガレーテ「たしかに、外から来た私の方が客観的に判断できるとは思う。――けど、それが良いことなのかしら」
かのん「…………………」
マルガレーテ「紗夜も含めて四人で活動してる時、歌っていて分かった気がした。スクールアイドルには、技術も大事だけど……それと同じくらい"心"も大切だ――って。スクールアイドルにとって、みんなの心が一つになる事が何よりも大切。誰かが一人優れていても、全員の足並が揃わないと、良いライブは産まれない………」
かのん「マルガレーテちゃん………―――っ!!!」
マルガレーテ「だから私じゃ―――」
その言葉をマルガレーテの口から聞いた瞬間、かのんは喜びのあまりマルガレーテに飛びついた。
マルガレーテ「かのん!?ちょ、何!?」
驚くマルガレーテ。
かのん「うう~~~っ!嬉しいよ~~~っ!!マルガレーテちゃんが、スクールアイドルの事をそこまで分かってくれていたなんて!!」
マルガレーテ「何泣いてんのよ、そこまでの事?」
かのん「そこまでの事だよ!! あたしたち全員、マルガレーテちゃんの事大好きだからさぁ………!!」
マルガレーテ「分かった、分かったからぁ!!」
なすがままにされるマルガレーテ。かのんにティッシュをわたすと、鼻をかむかのん。
マルガレーテ「まったく………」
かのん「エヘヘ……」
すると、
ありあ『マルガレーテちゃーん!!お客さんだよーーー!!』
マルガレーテ・かのん「「?」」
二人が下に降りると、
きな子・夏美「「……………………」」
マルガレーテ「練習?」
「俺は付き添いな?」
きな子「きな子が年上とか、一切気にせず――」
夏美「思い切り指導してほしいんですの!!」
マルガレーテ「……もう夜よ?」
きな子「関係ねえっす!!」
マルガレーテ「! ――きな子先輩………」
きな子「地区大会で力になれないこと……想像するだけで、悔しくて悔しくて眠れないっす!!みんなと平等に、みんなと同じ気持ちで……何より――自分に負けない姿でステージに立ちたいっす!!」
夏美「だから私たちは、食らいついていきたい!!」
マルガレーテ「っ………………」
すると――、
かのん「夜は少し冷えるよ?」
かのん先輩がマルガレーテの練習着を持ってきてくれた。
かのん「はい」
マルガレーテ「―――あんたも来なさいよ」
かのん「私はいいや」
マルガレーテ「え?」
かのん「私は――、もう行かない」
マルガレーテ「どういうこと?」
夏美「聞くなですの」
「かのん先輩が、Liella!にいられるのは今年が最後……だろ?」
マルガレーテ「!!」
かのん「じゃあね」
そして、かのん先輩は部屋に戻って行った。
ー すみれの家(神社) ー
神社の境内で、柔軟を始める三人。俺も練習の準備を始める。
―――すると、
ライカ「やってるのね」
「ライカ……」
ライカがやって来た。
「きな子と夏美が、『練習しなきゃ!!』っていうからさ。俺はボディーガード。当たりも暗いし」
ライカ「そうね………。一緒に見てて良い?」
「良いぞ?」
そして、練習を始める三人。徐々に動きが良くなってきて……
数十分後―――、
「1、2、3、4、5、6、7、8、1、2、3、4、5、6、7、8!」
ピシッ!!
動きが綺麗に揃い、シンクロした。
きな子「今の………!」
夏美「うまく、いった?」
「できてたよ!その感覚を忘れない内にもう一回!!」
マルガレーテ「ええ行くわよ!!」
その様子を見ていたライカは―――、
ライカ(渚―――。やっぱり私は………)
そして、きな子、マルガレーテを家まで、夏美を駅まで送った渚が家に帰った頃―――
― すみれの部屋 ―
ライカ「すみれ………」
すみれ「? どうしたの?……ライカ?」
ライカ「あたし、渚に想いを伝える。振られるとは思うけど、黙って諦めたくない………」
すみれ「―――そう。決心したのね。――じゃあ、タイミングを見て二人にしてあげるわ。四季にも許可は取ってあげるから」
ライカ「………ありがとう」
ー つづく ー
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