ラブライブ!スーパースター!! 赤と青の双星   作:松兄

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力になりたい――その一心

ありあに頼まれて部屋にマルガレーテを呼びに行ったかのん。部屋をノックする。

 

コンコン

 

マルガレーテ『……どうぞ』

 

ガチャ

 

かのん「マルガレーテちゃん、ありあがお菓子味見してほしいって――」

 

マルガレーテ「――……はぁ」

 

かのん「?」

 

元気のないマルガレーテ。すると、

 

マルガレーテ「やっぱり、私が決めないほうが良いと思う」

 

かのん「………………」

 

マルガレーテ「たしかに、外から来た私の方が客観的に判断できるとは思う。――けど、それが良いことなのかしら」

 

かのん「…………………」

 

マルガレーテ「紗夜も含めて四人で活動してる時、歌っていて分かった気がした。スクールアイドルには、技術も大事だけど……それと同じくらい"心"も大切だ――って。スクールアイドルにとって、みんなの心が一つになる事が何よりも大切。誰かが一人優れていても、全員の足並が揃わないと、良いライブは産まれない………」

 

かのん「マルガレーテちゃん………―――っ!!!」

 

マルガレーテ「だから私じゃ―――」

 

その言葉をマルガレーテの口から聞いた瞬間、かのんは喜びのあまりマルガレーテに飛びついた。

 

マルガレーテ「かのん!?ちょ、何!?」

 

驚くマルガレーテ。

 

かのん「うう~~~っ!嬉しいよ~~~っ!!マルガレーテちゃんが、スクールアイドルの事をそこまで分かってくれていたなんて!!」

 

マルガレーテ「何泣いてんのよ、そこまでの事?」

 

かのん「そこまでの事だよ!! あたしたち全員、マルガレーテちゃんの事大好きだからさぁ………!!」

 

マルガレーテ「分かった、分かったからぁ!!」

 

なすがままにされるマルガレーテ。かのんにティッシュをわたすと、鼻をかむかのん。

 

マルガレーテ「まったく………」

 

かのん「エヘヘ……」

 

すると、

 

ありあ『マルガレーテちゃーん!!お客さんだよーーー!!』

 

マルガレーテ・かのん「「?」」

 

二人が下に降りると、

 

 

―― ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ――

 

きな子・夏美「「……………………」」

 

マルガレーテ「練習?」

 

「俺は付き添いな?」

 

きな子「きな子が年上とか、一切気にせず――」

 

夏美「思い切り指導してほしいんですの!!」

 

マルガレーテ「……もう夜よ?」

 

きな子「関係ねえっす!!」

 

マルガレーテ「! ――きな子先輩………」

 

きな子「地区大会で力になれないこと……想像するだけで、悔しくて悔しくて眠れないっす!!みんなと平等に、みんなと同じ気持ちで……何より――自分に負けない姿でステージに立ちたいっす!!」

 

夏美「だから私たちは、食らいついていきたい!!」

 

マルガレーテ「っ………………」

 

すると――、

 

かのん「夜は少し冷えるよ?」

 

かのん先輩がマルガレーテの練習着を持ってきてくれた。

 

かのん「はい」

 

マルガレーテ「―――あんたも来なさいよ」

 

かのん「私はいいや」

 

マルガレーテ「え?」

 

かのん「私は――、もう行かない」

 

マルガレーテ「どういうこと?」

 

夏美「聞くなですの」

 

「かのん先輩が、Liella!にいられるのは今年が最後……だろ?」

 

マルガレーテ「!!」

 

かのん「じゃあね」

 

そして、かのん先輩は部屋に戻って行った。

 

 

―― ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ――

 

 

ー すみれの家(神社) ー

 

神社の境内で、柔軟を始める三人。俺も練習の準備を始める。

 

―――すると、

 

ライカ「やってるのね」

 

「ライカ……」

 

ライカがやって来た。

 

「きな子と夏美が、『練習しなきゃ!!』っていうからさ。俺はボディーガード。当たりも暗いし」

 

ライカ「そうね………。一緒に見てて良い?」

 

「良いぞ?」

 

そして、練習を始める三人。徐々に動きが良くなってきて……

 

数十分後―――、

 

「1、2、3、4、5、6、7、8、1、2、3、4、5、6、7、8!」

 

ピシッ!!

 

動きが綺麗に揃い、シンクロした。

 

きな子「今の………!」

 

夏美「うまく、いった?」

 

「できてたよ!その感覚を忘れない内にもう一回!!」

 

マルガレーテ「ええ行くわよ!!」

 

 

その様子を見ていたライカは―――、

 

ライカ(渚―――。やっぱり私は………)

 

 

 

 

そして、きな子、マルガレーテを家まで、夏美を駅まで送った渚が家に帰った頃―――

 

 

― すみれの部屋 ―

 

ライカ「すみれ………」

 

すみれ「? どうしたの?……ライカ?」

 

ライカ「あたし、渚に想いを伝える。振られるとは思うけど、黙って諦めたくない………」

 

すみれ「―――そう。決心したのね。――じゃあ、タイミングを見て二人にしてあげるわ。四季にも許可は取ってあげるから」

 

ライカ「………ありがとう」

 

 

 

ー つづく ー




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