あれから数日が過ぎた。きな子と夏美は、自主的にさらに厳しい練習を積み重ね、あの時は「実力が不足している」と言ったマルガレーテも納得するレベルまで押し上げた。
(きな子と夏美は才能タイプじゃない――。ひたすら努力で自分を押し上げて食らいつくタイプなんだよな)
だからこそ、急いで『きな子と夏美を目立たない位置に』なんてしなくても、心配ないとは思っていた。
―――そして今日、いよいよ地区予選の日。
会場入りしたLiella!は出番を待っていた。この次が出番となる。
千砂都「今年も、ついにラブライブが始まる!私達3年生にとっては、最後の大会」
メイ「最後………」
千砂都「今まで、大会を連覇できたグループは――一組もない」
かのん「私達が初めてになろう、目指すのは今年も優勝!」
Liella!『はい!』
かのん「その前に……マルガレーテちゃん!本番前に一言貰っていい?」
マルガレーテ「―――千砂都先輩は3年生最後の年と言ったけれど、私達下級生にとっても最初で最後のラブライブになる! 理由はたった一つ。16人で優勝を目指せる瞬間はもう二度とないからです!この16人で目指せる唯一の大会……その中でみんな、常に努力を怠らず、全員が手を取り合って前を向いている。その姿勢の大切さを……きな子先輩と夏美先輩から私は学びました!……ありがとうございます!」
みんな、マルガレーテを優しい顔で見る。本当に、去年から別人なくらい成長したよな……。
マルガレーテ「私は自分と冬毬が入ったことでLiella!がより一層凄くなったと感じて欲しい!より繋がった強い気持ちをみんなに届けたい!最高の瞬間を!今ここに!」
かのん「さぁ!16人で新しい扉を開いていくよ!」
Liella!『オオーーーッツ!!』
そして始まったLiella!のライブ。曲名は『Let's be ONE』。意味は、"一つになろう~"同じ学校で別グループとして活動していた二組が一つになり、輝きを目指す今のLiella!を表すのにピッタリな曲だ。
曲が終わると、きな子、夏美も含めた全員がぴしっと決める。ミスなどなく、完璧に踊りきった。
――歓声が鳴り止まない。みんな、気持ち良さそうな清々しい表情を見せる。
かのん「よしっ!!」
きな子「悔いのない最高のライブ!!」
夏美「できたかも!!」
そして、ステージから退場するみんな。舞台袖に戻って来る。
奏「お疲れ様でした!すごかったです!!」
メイ「おう!!」
紗夜「お疲れ様~」
陽菜「感動した!!」
可可「クク、感無量デス~」
千砂都「うん!最高のできだったと思う!!」
「凄く良いライブでしたよ!!」
四季「ありがとう。ナギサ……すみれ先輩」
すみれ「っ、四季……今良いの?」
四季「はい」
すみれ「分かったわみんな、ちょっとの間ライカとナギサ二人にしてあげて?」
「え?」
メイ「? あ~なるほど」
すみれ「みんなこっちよ~」
可可「なんデスか~っ?」
そして、みんな行ってしまった。
―――なんだ?
ライカ「悪いわね………いきなり」
渚「それは大丈夫だ……どうした?」
ライカ「アタシはあなたが……渚が好きよ」
渚「そうか…………ライカの気持ちは嬉しい…………でも、ごめん、俺は四季が好きだから」
ライカ「知ってるわよ…………この気持ちは、ちゃんと伝えようと……思ったから――!」
渚「ライカ……………」
ライカ「アタシは行くわね…………。明日からまた普段通りに」
渚「ライカ…………ああ」
その告白を見ていたすみれ。
すみれ(頑張ったわね…………ライカ)
紗夜(…………私だって――!)
さて、地区予選の結果は―――
ー つづく ー
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