ラブライブ!スーパースター!! 赤と青の双星   作:松兄

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新生徒会長候補

きな子「――生徒会長?」

 

七未先輩の言葉に、きな子は一瞬頭が働かなかった。

 

七未「3年生になったら普通、後輩に生徒会長の席を譲る物なんだよ?でも恋ちゃんたら、いつまでも自分で抱え込んで………」

 

恋先輩は俯いてしまう。

 

恋「…………譲ろうと思ってます。ですが、ここは母が新しく作った学校です。決まったルールも少なく、発展途上の我が校の生徒会長を引き受けてくれる方は……」

 

七未「でもこのままにする訳にもいかないでしょ?」

 

恋「もちろんです……」

 

七未「私たちもこの先、進路の事を考えなきゃいけない時間が控えてる。――みんな恋ちゃんのこと、心配してるんだよ?」

 

恋「……………」

 

そして、七未先輩は生徒会室から出ていった。

 

きな子「――いないんすか?時期生徒会長候補……」

 

恋「生徒会を手伝うと言ってくださる方はたくさんいるのですが………生徒会長となると―――」

 

恋先輩は後輩に頼みに行ったときを思い出す。

 

音楽科生徒1「えっ!?わ、私はちょっと……」

 

普通科生徒1「勉強も部活もあるし……」

 

普通科生徒2「恋先輩の仕事を引継ぐってことですよね……」

 

 

恋「がぁあぁあああんっ!!」

 

ショックを受ける恋先輩。

 

恋「まさか私、嫌われているのではないでしょうか……!」

 

きな子「そんな訳ないっす!」

 

恋「いや、そうだったのです……不器用な私を苦手とする人が、大勢……」

 

きな子「じゃないっす!……たぶん」

 

恋「……たぶん?」

 

恋先輩がドスの効いた声で返す。

 

きな子「ひぃっ!?い、いや……恋先輩が頑張りすぎてるからかもしれないっすよ?成績優秀!ダンスも歌も得意な姿は、後輩からは完璧にみえるっす!学校創立者の娘さんっすし……」

 

恋「それは、生徒会長の件と関係ないのでは……?」

 

きな子「兎にも角にも、恋先輩が代表として相応しいって、みんな思ってきたんすよ!」

 

――すると、きな子は引出しからカラーマジックを取り出し、

 

きな子「きな子、協力するっす!!」

 

 

そして、きな子は新生徒会長候補募集のポスターを作り、恋先輩と掲示板に貼りに行った。

 

きな子「よし!このポスターを、みんな明日見るっすから!」

 

そして、それだけではなく応募の箱も作り、

 

きな子「きな子のクラスメイトにも、興味ある人がいないか聞いてみるっすよ!」

 

恋「ありがとうございます。きな子さん!」

 

きな子「まずは何でもトライっす!!」

 

 

――その頃、渚たちは……。

 

メイ「きな子、大丈夫だとは思うけど……不安になってきた」

 

奏「大丈夫でしょ」シュッ!

 

パシッ! 「ああ。きな子ならやれるよ。アイツは凄い根性あるし……」シュッ!

 

四季「うん」

 

4人で話しながら、渚と奏は自分のボールをバスケのゴールにシュートしていた。

 

四季「ナギサは、きな子ちゃんのこと信頼してるよね」

 

「もちろん。アイツはやるときは必ずやる奴だ。だから大丈夫」

 

メイ「まあ、そうだよな。アタシも考えすぎてたかな……」

 

奏「まあ、明日になれば何か進展あるかもですし――。そうだ!チーム戦でフリースローしません?」

 

メイ「おっ!いいね!」

 

四季「やる」

 

「おっしゃ!俺たちの力見せるぞ四季!」

 

四季「うん!」

 

メイ「アタシたちだって!やるぞ奏!」

 

奏「はい!」

 

4人で仲良く遊んでいた。

 

 

――翌日。結ヶ丘……。

 

昨日のあの後のことを聞いた俺たちは生徒会長の応募箱を見に行った。

 

「来年度の生徒会長か………」

 

ライカ「たしかに、話すら無かったわね………」

 

四季「…………」フルフル

 

四季が振ってみるが音がしない。

 

マルガレーテ「どう?」

 

開けてみるが、中には紙切れ1枚入ってなかった。

 

四季「候補者、Nothing……」

 

恋「いぃ〜〜っ!? やっぱり私は嫌われて……!」

 

そこへ――、

 

七未「恋ちゃ〜ん!」

 

七未先輩が呼びに来た。

 

 

― ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ―

 

恋「指名……ですか?」

 

七未「今まで頑張ってきた恋ちゃんが、託したい――って、思える人にお願いしてみようよ!みんな納得するよ!」

 

恋「とは言っても、後輩の方たちの事はそこまで存じておらず………」

 

七未「だったら、まず恋ちゃんが、どんな人に生徒会長になってもらいたいのか、考えてみたらどう?」

 

恋「……なってもらいたい人」

 

 

 

――そして、放課後。きな子は音楽室で作詞に励んでいた。書いては消し、書いては消しの繰り返し。中々進まない。

 

きな子「――届けたい気持ち、自分に言い聞かせたいこと。――言葉が出ない」

 

すると、外からみんなの練習の声が聞こえてきた。

 

きな子「――頑張ってるっすね。みんな………。すてきっす……?」

 

きな子は、ノートに挟まれたキツネの紙が目にとまった。

 

きな子「こんなの挟んでたっすかね?」

 

きな子が挟まれたページを開け、紙を引っ張ると、みんなからきな子へのメッセージが書かれていた。

 

きな子「っ!みんな………。1人じゃ――ない!」

 

するときな子は立ち上がると、黒板のところに歩いていきチョークを持つ。と、Liella!のみんなと、ライブステージの絵を描き始めた。頭に浮かんだ歌詞を次々と繋げ、メロディに乗せて歌う。

 

――それは、歌としても使えるくらいの物だった。

 

そこへ、

 

恋「?」

 

ちょうど音楽室前の廊下を通りかかった恋先輩が歌声に気づいて扉をそっと開けて中を見る。

 

恋「!!」

 

きな子「〜♪ ……おお!なんかいっぱい言葉が出てきたっす!「これは………」!!ご、ごめんなさい!楽しくなって、つい……」

 

すると、

 

恋「―――きな子さん、生徒会長……やってみませんか?」

 

きな子「………へ?」

 

数秒の沈黙が支配する。

 

きな子「えぇえぇえええぇええええっ!?!?!?」

 

― つづく ―




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