ラブライブ!スーパースター!! 赤と青の双星   作:松兄

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第1回・結ヶ丘高校卒業式

結ヶ丘高校卒業式の日、学校には既に全校生徒が揃っていた。本来は、1年生は自由参加なのだが、参加しない1年生は1人もいなかった。

 

そして、スクールアイドル部以外の部活動も、卒業する先輩たちとの別れを惜しみ、涙を流す後輩たちがたくさんいた。

 

――俺たちも、

 

きな子「うぅ……ひっ、ぐ……」

 

夏美「うぅ………」

 

メイ「うぇえええ〜〜っ!!」

 

四季「っ!…………うぅ」

 

4人はボロ泣き。俺もそこまでは行かないが、目に涙を浮かべていた。

 

紗夜「ほら、きな子ちゃん。送辞、言うんでしょ?」

 

きな子「寂しいっす………。!やっぱり、先輩たちに留年してくださいって言ってくるっす!!」

 

陽菜「生徒会長がそんな事言っていいの!?」

 

「ストップ!」

 

きな子「渚くん離すっす〜!!」

 

ライカ「もう」

 

紗夜「まあ、みんなの気持ちも分かるけどね……」

 

 

 

校門のところでは、

 

マルガレーテ「…………」

 

冬毬「おや、来ると思いませんでした。1年生は卒業式、自由参加ですよね?」

 

マルガレーテ「どうやら、1年生も全員来てるみたいよ?」

 

冬毬「そうですか。気持ちは同じと言う訳ですね」

 

マルガレーテ「まあね。それより、冬毬こそ、参加しないと思ってたわ」

 

冬毬「……一つ、大きなタスクがありまして」

 

マルガレーテ「ふ〜ん……」

 

 

そして、卒業式の時間が近づき、3年生の入場列では、

 

千砂都「みんなもう来てるの?」

 

可可「レンレンは、式の直前まで裏で忙しそうにしてまシタ。かのんは………」

 

2人がかのんの方に目を向けると、

 

きな子「う〜〜っ!消えちゃ嫌っすー!!」

 

かのん「消えないよ……!」

 

困り顔のかのん。

 

千砂都「きな子ちゃん送辞言うんでしょ?大丈夫かな………」

 

可可「きなきななら、その時はビシッと気持ち切り替えるデスよ」

 

きな子「うえ〜ん!」

 

そこへ――、

 

かのん・きな子「「ん?」」

 

髪を綺麗に飾ったすみれがやって来た。

 

すみれ「いよいよ卒業式ね!」

 

千砂都「すみれちゃん!?」

 

可可「もりもりデス……」

 

すみれ「ふふっ、卒業式だもん。このくらい当然でしょ?」

 

 

 

―――そして、卒業式が始まる。

 

司会『これより、卒業生が入場します。卒業生、入場!』

 

そして、音楽科を先頭に、卒業生が入ってくる。勿論先頭は恋先輩だ。

 

 

そして音楽科の入場が終わると、次は普通科。クラスメイトたちと共に、かのん先輩、すみれ先輩、可可先輩、千砂都先輩たちが入場してくる。

 

そして、卒業生全員が着席すると、

 

 

司会『卒業生、起立!』

 

立ち上がる3年生。卒業証書を、代表して恋先輩が受け取る。

 

理事長『卒業証書・第一号、葉月恋。あなたは本校が定めた………いえ、あなたの母、葉月華が定めた課程を修了した事を称します』

 

恋「っ!」

 

理事長『おめでとう……』

 

卒業証書を、涙を浮かべながら受け取る恋先輩。

 

(あの理事長、良いこと言うじゃん………)

 

そして、Liella!の3年生が代表して卒業証書を受け取り、きな子の送辞。

 

きな子「― 送辞 ―、在校生代表。桜小路きな子。旅立ちの季節を迎え、今日の良い日に、卒業式を迎えられた3年生の皆様。ご卒業、おめでとうございます。在校生一同、心よりお祝い申し上げます」

 

ここで、きな子は送辞の文章が書かれた紙をしまう。

 

きな子「……私は、スクールアイドル部で、先輩方と2年間過ごしました。そんな先輩たちが初めて挑戦したラブライブ!。東京大会準優勝で、全国大会には行けず……悔しそうにしている姿をいつも見てきました。……しかし!その悔しさを乗り越えていく姿には、とても胸を熱くさせられました。そんな先輩方の気持ちを背負って、私たちはこれからも頑張ります。最高の時間を、本当にありがとうございました!!」

 

ここできな子はお辞儀し、送辞を終えると、次は恋先輩が壇上に上がる。

 

恋「― 答辞 ―、本日は、私たちのために、この様な素晴らしい卒業式を執り行なってくださり、誠に、ありがとうございます。――3年前、私たちは、この学校の1期生として入学しました。上級生が居ない、少し寂しい学校で……不安と、希望を胸に、その一歩を、踏み出しました。私たちの前に、道はありませんでした。前をゆく先輩もなく、私たちは、自分たちで進むべき道を決め、励まし合いながら、前に進んできた様に思います。その道が、常に正しかったとは思いません。時に間違い、時に回り道をして、それでも、私たちは足を止める事なく歩き続けて来ました。その中で、後から入って来た在校生の皆さんに背中を押され、同じ仲間として声を掛け合い、結ヶ丘高等学校は、他の学校にも引けを取らない、素晴らしい生徒が集う学校になったと思います」

 

在校生は、恋先輩の言葉を、深く胸に刻みつける。これからの結ヶ丘を、任された身として。

 

そしてそれは、恋先輩からも言われる。

 

恋「これからも、繋げて行ってください!ここに居る全員の一歩一歩が、結ヶ丘を作っていきます。それが、羽ばたく私たちの力となっていくのです!」

 

そして恋先輩はお辞儀し、万感の拍手とともに、卒業式は終わった。

 

 

 

― 次回・最終回 ―




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