ではどうぞ!!
〈平安名すみれ〉誕生日特別編:
9月28日、今日はLiella!の練習が休みで完全オフなのだが、俺はすみれ先輩に頼まれてすみれ先輩の家の神社に向かっていた。
〜 昨日 〜
すみれ「渚、ちょっと良い?」
「はい? 何でしょうか?」
すみれ「実は、あたしの実家の神社が明日荷物を整理するから家族総動員でって言われてたのに、お父さんが前日になってぎっくり腰になっちゃったのよ……」
あら? それは大変だ……もしかして…
「もしかして男手が無くなってしまったから手伝いに来てくれって事ですか?」
すみれ「話が速くて助かるわ!! お願い!! 家族の中の知り合いで、ある程度の力がある男の人ってアナタしかいないのよ!!」
ふむ…俺はLiella!のマネージャーだ。例え家庭の事情でもメンバーのピンチを見てみぬふりしてマネージャーを名乗れるか、いや名乗れない!!
「分かりました! お手伝いに行かせてもらいます。家の場所と何時位に行けば良いか教えてくれますか?」
すみれ「ありがとう!えっと…じゃあ朝9時に……」
そして現在、神社に向かっている所という訳だ。
「あっ、この石段登った先だな」
俺が石段を登って一番上に行くと、巫女服を着たすみれ先輩とお母さんが用意していた。
すみれ「もうじきかしらね…「すみれ先輩!!」あっ、来た!!」
すみれ先輩が駆け寄ってくる。それと一緒にお母さんと妹さんも駆け寄ってくる。
お母さん「すみれ、この人が手伝い頼んだ人?」
「はじめまして、日宮渚です。結ヶ丘でLiella!のマネージャーをやってます」
俺が自己紹介するとお母さんも自己紹介をしてくれる。
お母さん「まぁ、これはご丁寧に…平安名かぐや(以下:かぐや)といいます。今日は宜しくお願いします」
「こちらこそ宜しくお願いします!!」
すみれ先輩のお母さん、かぐやさんが頭を下げてきたのでこちらも頭を下げる。
礼には礼を。その辺りの生真面目さはすみれ先輩に通ずるものがあったのでやりやすかった。すると妹さんも自己紹介してきた。
すみれ妹「平安名あやめ(以下:あやめ)です。宜しくお願いしましゅ…っ!」カァアアアッ///
噛んだ……。だが慣れないながら精一杯自己紹介してくれたのが分かったためこちらもちゃんと自己紹介する。
「日宮渚って言います。君のお姉ちゃん…すみれ先輩には、いつもお世話になってます」ニコッ
俺が笑いかけるとあやめちゃんはパァァァっと、顔を輝かせて「今日はよろしくね!」と言ってきた。
うん。宜しく!
かぐや「じゃあ早速始めましょうか? すみれ、教えてあげてくれる?」
すみれ「分かったわ。ほら、渚行くわよ!」
「はい!!」
そしてすみれ先輩の指示で次々とこれからの時期に必要な荷物を外に出してもう今年は使わない荷物を中にしまう。
かなり重い荷物もあり、コレは確かに女性だけでは無理だったかも。
そして使う荷物を出し終えたところでお昼ごはんの時間帯に。かぐやさんとあやめちゃんが俺とすみれ先輩が作業している間におにぎりを作ってくれていたため。時間になり作業の手を止めて手を洗ってからおにぎりをご馳走になる。
かぐや「どうぞ?」
あやめ「召し上がれ〜っ!!」
「頂きます!」ハムッ
おにぎりの中は鮭や梅、おかかにたらこなど一個一個違う具材が詰められており、「コレはなんだろう?」と食べる楽しみを味わいながらおにぎりも味わう。
かぐや「ふふっ、美味しそうに食べるわね?」
あやめ「アタシもお腹すいた!」ハムッ
すみれ「アタシも貰おうかしら」
かぐや「私も……」
そして平安名家の三人と俺の計四人でお昼ごはんを食べ、少し休憩を挟んだ後午後の作業に移る。
午前中に出した荷物のダンボールから備品を取り出して建物を飾り付けたり、無くなりそうになっていた御守やおみくじを補充。
そしてそれらが全て終わり、入っていたダンボールを片付けたときには既に夕方になり日が傾き掛けていた。
かぐや「今日はありがとう。助かったわ!」
「いえ、俺も良い経験になりました」
すみれ「渚、ありがとね? 今日は助かったわ」
「お役に立てたなら幸いです」
するとあやめちゃんが足元に抱きついてきて、
あやめ「渚お兄ちゃん! お姉ちゃんあげるから結婚してウチで暮らそ?」
ぶっ!? 俺とすみれ先輩が二人して吹き出す! 何を言ってるんだこの子は!?
かぐや「こら、あやめ? そんなこと言ったら困らせちゃうでしょ?」
あやめ「やだーーっ!!」
はは……参ったな。
「ゴメンね? 俺もう好きな子いるからそれはちょっと……」
あやめ「ぶーーーっ!!」
かぐや「あらら……すっかり懐いちゃったわね」
「はは……じゃあ俺はコレで「あっ、待って」え?」
かぐや「これ、今日のアルバイト代。大変だったでしょ? タダでなんてやらせられないわよ」
「あー………分かりました。ありがとうございます」
すみれ「完全にそんなこと頭に無かったわね……」
「すみません別の事考えてて…「別の事?」すみれ先輩、今日誕生日でしょう?」
すみれ「!? 知ってたの?」
「Liella!のメンバーの誕生日とかのデータは入学前にメイに基礎知識として暗記させられたんで。というわけでこれ、プレゼントです」
すみれ「あ、ありがとう……/// 開けてもいい?//」
「ええ。どうぞ」
すみれ先輩が箱を開けると、中にはすみれ先輩がしてるカチューシャと同じデザインだが、新品の物が入っていた。
「すみれ先輩の結構傷だらけだったから。けど毎日してるし、気に入ってるんだろうなと思って同じやつ探しました」
すみれ「っ/// もう、こういうのはあの二人にしなさいよ?」
「ハハッ、すみません。では失礼します!!」
そして俺は帰った。
その後、
かぐや「あの子も凄くいい子じゃないの!! はぁ、好きな子がいなければすみれに狙わせたのになぁ……」
すみれ「人の相手を勝手に決めるんじゃないわよ!!」
まったく……。
すみれ「これ、明日から付けて見ようかな///」
すみれ先輩がプレゼントのカチューシャを握りしめてそう呟いていたのを、俺は知らなかったとさ。
ー すみれちゃんHappy Birthday!! ー
感想・評価募集中です!!
次回は今作二人のメインヒロインの内の一人、10月29日の米女メイちゃんです。
お楽しみに!!