メインルートという事で、誕生日当日と少し翌日となっています。
ではどうぞ!!
渚と四季、メイたちが結ヶ丘を卒業してから8年が過ぎた。今では渚は四季と結婚し、スポーツトレーナーとして働いており、四季はとある企業の科学関係の製品開発部門のエースとして活躍している。
まぁ四季の科学の知識は学生の頃から突出していたからな。
そして今日、6月17日は四季の誕生日だ。
四季はとある理由から現在休職していた。渚は今日、有給を取って職場を休み、家で妻である四季の誕生日を祝っていた。因みに近くに住む友達夫婦のメイと奏も来てくれている。
メイ「四季! 誕生日おめでとう!!」
奏「四季先輩おめでとうございます!」
四季「ありがとう……毎年ありがとうね?」
そう。この二人は毎年誕生日を祝いに来てくれているのだ。勿論俺と四季もメイと奏の誕生日になると二人の家へと祝いに行くが……。
メイ「大切な親友の誕生日なんだから当然だろ?」
四季「……///」
顔が朱くなる四季。
「2人ともありがとう……、ほら、料理できたぞ? 四季とメイはゆっくりしてろ。奏、運ぶの手伝ってくれ」
奏「あ、はい!!」
四季「もう…私もメイも予定日近くて安定期入ってるから大丈夫なのに」
メイ「な?」
そう。四季の休職の理由、それは現在四季、そしてメイのお腹には新たな
両親からは「少し落ち着け」と小言を貰っている。
奏「渚先輩のとこは予定日は2週間後でしたっけ?」
「ああ。奏のところは1ヶ月くらいあったよな?」
そして料理を運んできた渚と奏。四季とメイに椅子を引いてやって座らせる。
「よし、じゃあ食べるか!」
そして料理を食べ始める渚たち。メイと奏からはこれから産まれる子供用の玩具をたくさん貰った。
メイたちの所が産まれたらお返ししよ……。
そしてその日は高校時代の事や最近のお互いの事について談笑し、時間はあっという間に過ぎて夜の9時過ぎになった。
「時間経つの速いな……片付けるか」
奏「あっ、手伝いますよ」
そして男二人で洗い物を片付ける。そうしている間に、もう夜の10時近くになった。
メイ「じゃあアタシたちは帰るよ」
「そっか。今日はありがとな?」
奏「いえ、俺たちも楽しかったです」
そして、四季と一緒に二人を玄関まで見送りに来た。その時……!!
四季「ウッ!!」
突然、四季がお腹を抱えて蹲った。
「四季? 四季!! どうした!!」
四季「うっ、うぅぅ……っ!!」
メイ「お、おい…これまさか陣痛じゃあ……」
「は!? だって予定日まではまだ2週間も……」
奏「渚先輩速く救急車!!」
「わ、分かった!!」
俺は急いで電話して救急車を呼ぶ。その間もお腹を抑えて苦しむ四季を見てたら、どうにもできない自分がもどかしかった。
すると数分後、救急車が到着した。
救急隊「失礼ですがご主人は……」
「あっ、自分です!」
救急隊「分かりました。病院まで同伴願えますか?」
「分かりました…! 財布とスマホ持ってくるんで待ってください」
そして俺は急いで2つを持ってくる。
メイ「ナギ、アタシたちが家に戸締まりしてすぐに追い掛けるからお前は先に……」
「分かった。これ家の鍵な? 頼む!!」
そして、渚と四季を乗せた救急車は病院に向かった。
メイ「アタシたちも行くぞ奏!」
奏「俺が家の戸締まりしてくるから、メイは先に車に乗ってこのことを渚先輩の両親と四季先輩の両親に電話してくれ!」
メイ「分かった!!」
そして、奏の運転する車で二人も後を追って病院に向かった。
ー 病院 ー
「………………」トントントン
渚は落ち着きなく四季の入った分娩室の扉を座りながら見つめていた。
メイ「ナギ!!」
「メイ! 四季は分娩室に入ってる。大丈夫なのかな………」
すると、分娩室の扉が空いて看護師さんが出てきた。
「妻は大丈夫なんですか? 予定日は2週間も先なんですよ!?」
看護師「赤ちゃんの状態で予定日が前後することはよくあることなので」
「でも!!」
俺がなおも声を上げると奏が止める。
奏「渚先輩、先輩が落ち着かないと四季先輩も不安になりますよ? 四季先輩は今、一人で頑張ってるんですから……」
奏……。
「そうだな……悪い」
そこへ、
渚母「渚!!」
「っ!! 母さん、父さん…お義父さんとお義母さんも……」
四季父「渚くん……四季は……」
四季母「無事なの?」
「今、分娩室に入ってます……」ソワソワ
渚母「渚、難しいかもしれないけど落ち着きなさい。四季ちゃんならきっと大丈夫。きっと無事に赤ちゃんと一緒に戻ってくるわ!」
「母さん……うん」
そしてしばらく時間が経ち、最初に四季が分娩室に入ってからもうすぐ16時間が経過する。
「長すぎないか……」
渚母「大丈夫よ。初めて赤ちゃんを産む人っていうのはこのくらい掛かる物なのよ」
「そうなのか……? でも、」
すると、
おぎゃぁああァアァアッ!!
『『『!!!!』』』
分娩室の中から、赤ん坊の産声が聞こえてきた。それと同時に、部屋のランプも消える。
そして、部屋の扉が開き先生が出てきた。
「先生! 妻は……!」
医者「母子ともに無事です。元気な男の子が産まれましたよ?」ニコッ
それを聞いた瞬間、渚は膝から崩れ落ちた。
「良かった…、良かったぁ……」ボロボロ
渚の瞳から大粒の嬉し涙がボロボロと溢れる。
渚父「渚…これでお前も父親だ。しっかりな?」
「……ああっ!」
四季父「頼んだよ、渚くん……」
「ッ! ゴシゴシ はい!!」
時計を見ると、とっくの昔に夜は開け昼間になっており今は6月18日の昼14時46分。子供の誕生日は、四季の誕生日の翌日になった。
すると、台に乗せられた四季と赤ん坊が部屋から出てきた。
「四季!!」
四季「渚……頑張ったよ…私///」
「ああ…、よく…頑張ったな……!!」
四季母「よく頑張ったわね…さすが私の娘だわ!」グスッ
渚は、四季の頭を撫でる。四季はくすぐったそうに見をよじる。
医者「産後の後遺症が無いかの精密検査がありますから。そろそろ……」
「ああ……、お願いします!」
四季「ナギサ……最高の誕生日プレゼントを貰っちゃったね?」
「ッ! ズビッ……あぁ!!」
その日、奇しくも四季の誕生日に神様からの大きな贈り物を与えられた。
四季と、大切にこの子を育てていこうと心に誓った。
ー 四季ちゃん Happy Birthday!! ー
四季ちゃん誕生日おめでとう!!
渚くんとお幸せに!!