奏くんとライカちゃんの交流話になります。
ではどうぞ!!
今日はLiella!の練習が休みなので、奏はボールを持って近くの公園のバスケットコートに来ていた。
奏「シュッ!」
奏の放ったボールはキレイな放物線を描いてリングに掠らずど真ん中を射抜く。
スパッ!!
奏「よしっ!! 休憩にするか……」
そして奏はコートを仕切るフェンス越しに腰掛け、タオルで汗を拭う。
奏「(今度は秋の大会で渚先輩に一緒に出ようって誘われたからな……今度は勝ちたいし!)よし!!」
そして奏は立ち上がり再びコートの中へ入ろうとする。すると、
?「あれ、奏?」
奏「?」
奏が呼ばれた声に振り向くと、
奏「あっ、ライカ先輩!! こんにちは……」
声を掛けたのはライカだった。
ライカ「ええ、こんにちは。バスケの練習してるのかしら?」
奏「はい。また秋の大会に一緒に出ようって渚先輩に誘われましたからね。今度は勝ちたいなって思って練習を……。ライカ先輩は?」
ライカ「私はトレーニングの一環としてランニングしてたのよ。今終わって公園内を少し歩いてたら奏がいたから声を掛けたの」
奏「そうだったんですね……」
しばしの間、両者に沈黙が生まれる。しかしライカが先に口を開き、
ライカ「良かったら少し練習を見てても良いかしら?」
奏は、「面白くはないと思いますけどどうぞ」と了承。言葉に甘えてライカは見学することにした。
奏「じゃあスリーポイント撃ちますね? 地点を変えて3本ずつ撃ちます」
そして奏はまずはゴールのほぼ真横からボールを放った。
サイドからのシュートは、ボードを使えないため直接ネットに叩き込まなければならない。よって、よりゴールまでの距離感が大事になる。
奏「シュッ!」
奏の放ったボールはキレイな放物線を描く。高いループで放たれたボールは、ネットのほぼ真上からど真ん中に落ちた。
スパッ!!
奏「次! シュッ!」
スパッ!!
奏「ラスト!」
スパッ!!!
サイドからのシュートが3本ともほぼ同じ軌道でネットに吸い込まれた。
すると奏は、次は角度を変えて斜めの角度からシュートを放つ。斜めの場合は角度と当たる位置によってはボードに当てて入れることはできる。だが、よほどうまく当たらないと無理だ。なのでこれも直接入れたほうがかえってやりやすいだろう。
奏「シュッ!!」
スパッ!
スパッ!
スパッ!!
これも3本とも立て続けに決めた奏。続いて正面から撃とうとすると、ライカが声を掛けた。
ライカ「すごく難しいはずなのに、あまりにもキレイに決まるせいで簡単に見えちゃうわね……。3球だけやらせてもらっても良いかしら?」
すると奏はライカにボールを渡し、
奏「どうぞ。まずは正面からが良いと思いますよ?」
ライカ「そうね。サイドからは無理だと思うわ」
そしてライカがボールを持ってゴール正面に立つ。
ライカ「けっこう距離を感じるわね……シュッ!」
ライカの放ったボールはゴールの横にズレ、リングに当たって外れた。
奏「距離感はいい感じじゃないですか。ただ撃ち出す角度がズレましたね」
ライカ「まっすぐ…真っ直ぐ!!」
2度目のライカの放ったボールは、今度は真っ直ぐ飛んだ。だが、今度は距離が大きすぎてボードの上部に当たり、弾かれて戻って来た。
ライカ「いや難しいわね……ありがとう。もう良いわ」
奏「じゃあ正面から撃ちますね?」 シュッ!
奏の放ったボールは3連続でゴールを射抜いた。2球目がやや力の入りが甘かったのか、リングに当たる。だが、リングの内側をグルグルと回って入った。
ライカ「それでも決めるのね………ここまでノーミスじゃない」
奏「次は反対側に行きますよ?」
奏は今度は逆側の斜めに立つ。奏の放ったボールはまたしてもゴールに直接叩き込まれた。しかし3球目、
奏「シュッ! (!! ヤバい爪の掛かりが甘い!!)」
奏の放ったボールは、リングに弾かれてコートをバウンドしながら転がって行った。
奏「あちゃー、ミスった……」
ライカ「でも合計で11連続で決めてるじゃない。私はよく知らないけど、スリーポイントシュートを11連続で決めるって、例え練習でもできる人って中々いないんじゃないの?」
そう。ライカの言う通りコレは驚くべき事だ。普通の高校生が同じことをやったら、11回も連続でシュートを決める。ましてや"スリーポイント"などほぼ不可能だ。
距離のあるシュートの基本のフリースローでさえ、10本撃って8〜9本入れば良い方だと言われるくらいなのだから。
ライカ「何でバスケの強い高校行かなかったの?」
奏「……去年の秋までは、俺もそのつもりでしたよ? でも、ある日ラブライブの予選のとあるグループのライブを見て衝撃を受けたんです」
ライカ「あるグループ? ……って、もしかして」
奏「はい。Liella!です。地区予選で先輩たちが歌った曲を聞いて、スクールアイドルや…Liella!に興味が湧いて、それから受験勉強の合間にLiella!の曲を聞くようになって、極めつけは全国大会の映像を見て、先輩たち凄くキラキラしてて……、東京大会の映像でマネージャーをやってる男子の先輩がいることは知ってたんで、俺もその先輩と一緒にLiella!に関わってみたいって……バスケよりも興味が出ちゃったんですよね」
ライカ「なるほどね……因みにLiella!では誰を推してたの?」
奏「……前に渚先輩にも言ったんですけど言わなきゃダメですか?」
ライカ「教えてくれると嬉しいかなぁ?」
ライカは少し意地悪そうな笑みを浮かべる。奏を困った顔にして遊んでいた。
奏「……メイ先輩です」
ライカ「へぇ~、メイか……けっこう良い目の付け所じゃないの」
奏「ライカ先輩も紗夜先輩、陽菜先輩も四季先輩やメイ先輩と仲良いですもんね? 会ってまだあまり経ってないんじゃなかったでしたっけ?」
ライカ「ええ。初めて会ったのは春休みの最初らへんだからね。それから一緒に出掛けたりして仲良くなったわね」
奏「良いなぁ………」ボソッ
ライカ「ほら、そんな顔しないの! なら今度メイを遊びに誘ってみたら良いじゃない?」
奏「そんな勇気はありませんよぉ………」
ライカ「ヘタレねぇ…「うぐっ!」でも、奏が頑張れば可能性はあると思うわよ? メイ、フラレたから完全フリーだから」
奏「フラレたばかりで行くのはどうかと思うんですが……「うっさいわねぇ? 恋っていうのは正攻法だけじゃあ勝てないの!!」……経験あるんですか?」
ライカ「……無いわよ!!」
ズコッ! 奏がズッこける。
無いんかい………。するとここで、
ライカ「あっ、そろそろ良い時間だから私は帰るわね?」
奏「あっ、ホントだ……俺も帰ろうかな」
そして奏は帰り支度を始め、途中までライカと一緒に帰った。
奏(今度、勇気出してメイ先輩を誘ってみようかなぁ?)
ー 続く ー
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久々のオニナッツ登場。