俺が過去の勉強で使ったノートや道具の整理をした日の翌日。
早朝5時、スマホのアラームの音と共に起床し、ジャージに着替えて家の外に出る。
「「「いってきまーす!」」」
ん? 門をでると、3人とも同じタイミングで外に出てきていた。どうやら考える事は同じらしい。
メイ「おはよっ!! タイミング被ったな。何も約束してないのに」
四季「なんとなくこの時間かな?って。それに入った以上は全力でやる。ちゃんとついて行けるようにしないと」
「まぁ、俺はいつもの日課だから変わらないし・・・それに、一応マネージャーだしな」
そう言って俺は担いだリュックを開けて中に入れた人数分のスポーツドリンクを見せる
四季「さすがナギサ」
メイ「よし、行こうぜ!!」
そして俺たちは一緒に走り、先輩方やきな子との集合場所の公園に向かう。
ハッハッ「どうした? 大丈夫か?」
メイ「おう! 平気だ!!」
四季「大丈夫!」
やっぱり二人共それなりに体力はあるんだよな・・・。何度も言うけど、四季は見た目はインドア派って感じで体力無さそうなのだが・・・四季の趣味はキャンプや昆虫採集っていうくらいには実はアウトドア派だったりするし、人は見かけによらないというか。
きな子「あっ、日宮くん! 米女さん! 若菜さん! おはようッス!!」
かのん「おはようメイちゃん、四季ちゃん! 渚くんも!!」
走っていると、きな子とかのん先輩とばったり会った。
「あっ、おはようございます!!」
メイ「お、おはようございます!!」
四季「おはようございます」
かのん「せっかく会ったし一緒に行こうか?」
朝の挨拶を交わすと、ついでにと5人一緒に公園へと向かう。
ん、きな子息が上がってきてるな。
「きな子! もうあと少しで着くぞ。着いたらドリンクあるから頑張れ!!」
きな子「は、ハイぃーーっ!!」ハァハァ
根性を見せるきな子。頑張ってきた成果が確かに出ている。
メイ「きな子、最初よりもだいぶ体力付いたんじゃないか?」ハッハッ
きな子「は、はい!! 先輩たちの足を引っ張りたくなくて頑張ったっス!!」
(きな子は自分の決めたことに真剣に向き合って達成しようと努力できる、しっかりとした芯を持った子なんだな……)
俺が感心していると、その間に公園に着いた。
きな子「つ、着いたッス〜……」
「ほら、ドリンク! まずは息を整えてからゆっくり飲めよ?」
俺は担いでいたリュックを開けてペットボトルのドリンクを取り出し、きな子に渡す。
きな子「あ、ありがとうっス!! いただきます!!」
ゴクゴクと音を立てて飲み物を飲むきな子。
その間に他の千砂都先輩、すみれ先輩、クゥクゥ先輩、恋先輩も到着。皆にもドリンクを渡す。
可可「プハァ〜……、生き返りマス〜」
恋「あの、お金は大丈夫なんですか?」
「ああ、素の粉を買ってそれを大量の水で薄めてペットボトルに詰めただけなんでそんなに掛かってないんで大丈夫です」
実際五袋入りの箱を一箱買って、そのうちの一袋しか使ってないから味はかなり薄いはずだしな。そう説明したのだが、
恋「それでもお金くらいは出しますよ。積み重なれば馬鹿にならないんですから……」
「………分かりました」
なんか恋先輩の目が凄い真剣だったし、言っても聞かなそうだと思ったので取り敢えず受け取ることにした。
「じゃあ軽くステップの練習しましょうか。一応音源スマホに落としたんで」
千砂都「よし、じゃあ始めようか!!」
――そしてその日の学校も、午前の授業が終わり昼休み。
お昼ごはんを食べようとしていたら先輩たちからメッセが届き、部室で一緒に食べようということだったのでメイと四季とともに部室へ向かう。
今日学校に来てからというもの、どこから嗅ぎつけたのか、俺・メイ・四季の机の周りには人だかりができていた。
俺は問題なく対応していたが、口下手なメイと四季は中々上手く話せず、俺がフォローを入れてやった。
一応今回、「メイの睨みはただ単に目が悪くて目を凝らしてるだけだ」ということをクラスメイトたちに説明した。
皆ビックリしていたが、「何だそうだったんだ!」とか、「言ってくれれば良いのに」とか、「怖い子って訳じゃなかったんだね〜」とか特に悪く思った子はいなさそうだった。
むしろ誤解が解けていい方向に転がりそうだった。
四季も四季で結構な人気ぶりで本人が1番戸惑っていた。
(まぁ、小・中とあれじゃあそうなるわな……)
そんなクラスメイトたちと別れ、部室に向かった俺たち。既に皆さん集まっていて、談笑しながら昼ご飯を食べていた。
かのん「あっ、来たね」
すみれ「遅いわよ?」
メイ「す、すみません!!」
千砂都「別に怒ってないよ?」
可可「食べマショウカ」
そして俺たちも席に座って弁当を広げる。そして皆で食べてるうちに、お互いを知るために1年生の趣味の話になった。
かのん「渚くんは何か趣味ってあるの?」
「ゲームとか音楽鑑賞、後バスケですかね」
葉月「バスケですか?」
メイ「ナギはフェイダウェイスリーっていうプロでも難しい技を決めるのが凄く上手いんです!」
メイが俺のことを我が事のように自慢気に話す。
かのん「フェイダウェイスリー……?」
すると、すみれ先輩がスマホで検索をかける。
すみれ「あっ、バスケのサイトに解説載ってたわよ? フェイダウェイスリー……"ブロックを避けるために後方に飛びながらスリーポイントを放つプレー。通常のスリーと違い、後ろに飛ぶので力がボールに伝わらずに逃げやすい上にスリーポイントであるためにゴールまでの距離も長く、素人がやってもまずリングまで届きすらしない高度なシュート"ってあるわよ?」
千砂都「あ〜、あのバスケの漫画で見たウィンターカップ編決勝の"天"のシュートか………」
「………よく知ってますね」
千砂都先輩、ジャ〇プで連載してたあの漫画見てたのか……。
葉月「天のシュート?」
千砂都「[実渕○央 三種のシュート]でググってみなよ」
かのん「あはは……、でもちょっと見てみたいかな?」
「機会がありましたら」
そして昼休みの終了近くまで談笑。その日の午後の授業の為に教室へと戻り、そのまま何事もなく授業と部活動を終えて家に帰った。
――夕飯を食べた後、家の自室で寛いでいるとメイから着信があった。
「もしもし?」
メイ『あっ、ナギ。お願いがあってさ……』
「お願い?」
なんだ?
メイ『明日休日だろ?今度の四季の誕生日プレゼント買いに行くの一緒に行ってくんね?』
「ああ、そんな事か。うん。俺もそろそろ買いたいなと思ってたから喜んで」
メイ『じゃあ明日の朝10時に駅前でたのむ」
「了解。それじゃあ明日な?」
メイ『おう』
電話を切る二人。
(…………さてと、今日は早く寝るか)
ー 続く ー
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