今日は2月14日。今日も渚は学校に登校しようと家で朝食を食べて身支度を済ませて家を出る。
「行って来まーす」
渚母「行ってらっしゃい。今年も二人から貰えるかしらね?」ニヤニヤ
「うるせぇな……四季は付き合い始めたからともかく、メイは振ったからな……無いんじゃないか?」
渚はぶっきらぼうに母にそう答えると、とっとと家を出た。
メイ「あっ、おはよナギ!」
四季「おはよう……」
「ふぁ〜あ……、おはようさん………」
渚は大あくび1つしてからおはようと挨拶し、「学校行こうぜ?」と、さっさと歩いていく。
メイ「あっ、待てナギ……コレ」
メイが差し出したのは、
「チョコか?」
メイ「おう、まぁ振られたから義理チョコになったけどな……いつも世話になってるから」
メイはふいっと顔を反らして渡してくる。横顔がほんのり紅い気が……
メイ………、
「分かった、大事に食わせもらうよ。サンキュ」
メイは顔を赤らめ「お、おう……」とたじろぐ。やっぱりまだ振っ切りきれてないんだな。
四季「じゃあ私も。ハイこれ///」
「お、おう……/// ありがとう///」
四季からもチョコを貰い、2人から貰ったチョコを鞄に入れる。
四季「頑張って作った……///」
四季の顔が目に見えて紅くなる。恋人からのチョコ……、コレも大切に食わないとな。
「じ、じゃあ行くか……///」
そして俺たちはいつも通り3人で登校し、
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ー 結ヶ丘高校 ー
結ヶ丘に到着し、俺たちは自分の下駄箱で靴を履き替えようとしたんだが……
メイ「あれ? ナギの下駄箱開いてね?」
四季「本当だ……」
「イジメじゃなきゃ良いけど……」ガチャ
渚が下駄箱を開けると、
ドサドサドサッ!
下駄箱の中から雪崩の様に包が崩れてきた。おいおい……、
崩れてきた包の1つを四季が拾う。
四季「………チョコ?」
メイ「マジか………?」
「こんな事今まで無かったんだけどなぁ………」
渚が軽く放心状態になっていると、
四季「取り敢えず拾おう?」
「そうだな……」
落ちた包みを拾い集め、渚は鞄の中に入れる。
(この調子だと恐ろしいことになりそうな気が……)
渚が憂鬱になりながら教室に行くと、
クラスメイト「あっ、日宮くんおはよう! これ、受け取って!」
クラスメイト「ズルい! 私のも!!」
クラスメイトの女子が押しかけてくる。何だどうした!?
四季「ナギサ……?」
四季がドスの効いた声で渚を呼ぶ。渚はビクッ!となりながら、お仕置きを回避しようと皆に説明を求める。
「ちょっ、ちょっと待て! 何で皆して?そんなに皆と深く関わったことは無かったと思うんだけど?」
クラスメイト「ああ……渚くんはこの学校の唯一の男子。そしてこの学校の期待の星、Liella!のマネージャーだからね。この学校で1番と言って良いほど知名度があるんだよ?」
クラスメイト「それにLiella!のために頑張ってるところもみんな知ってるし、人格面に問題が無いところも日常生活で知れ渡ってるし……」
クラスメイト達『『そりゃあモテないわけないよね!!』』
ワォ、クラスメイト達の凄い良い笑顔。メイと四季は「「初めて知った……」」と愕然としていた。
そこへ、
きな子「あっ、渚くん、メイちゃん、四季ちゃんおはようっす!」
夏美「おはようですの!!」
「お、おはよう……」
メイ「おはよう」
四季「Good morning……」
すると、
きな子「あっ、渚くんコレどうぞっす!」
夏美「夏美からもどうぞですの!」
きな子と夏美は小さい箱を取り出した。
『お前らもかよ!!』と、心のなかで叫ぶ渚。いい加減四季が纏う黒いオーラがどんどん濃く成ってきて怖いんだが……。
「あの、二人は知ってるよね? 俺は……」
きな子「知ってるっすよ? "友チョコ"ってやつっす!」
夏美「夏美も同じくですの!」
それを聞いた四季から、二人に対しての刺すようなオーラは消えた。だがまだクラスメイト達と渚に対しての威圧感は残っている。
クラスメイト「? 二人共本命じゃないんだ?」
それを聞いたきな子は、
きな子「本命? 何言ってるんすか? 渚くんと四季ちゃん付き合ってるっすよ?」
きな子の放った言葉で一瞬クラスメイト達が凍り付く。そう言えばコイツラ知らなかったっけ?まぁ言う必要も無いけど……。
クラスメイト「えっ? 若菜さんと日宮くん付き合ってるの? それって交際してるってこと?」
すると四季は渚の腕に抱きつき、
四季「そう。ナギサは私の彼氏」
堂々とそう言い放った。
するとクラスメイト達は黙りこくり、やがて…
クラスメイト「な、何だそうだったんだ? なら私達は付き合えないね?」
クラスメイト「そうだね! 二股なんて最低だし!」
クラスメイト「ご、ゴメンね? ちょっと…私トイレ」
クラスメイト「わ、私も!!」
すると、Liella!のメンバー以外のクラスメイトが全員いなくなってしまった。
メイ「あ〜……、きっと泣いてんだろうな……」
「俺にどうしろと!?」
きな子「きな子余計なこと言っちゃったっすかね?」
「いや、言ってくれて助かったから大丈夫……」
そしてしばらくして皆が戻ってきてその日も変わらず授業を受け、放課後……
かのん「渚くん、はいこれ! ハッピーバレンタイン!」
四季「かのん先輩……?」
かのん「恐いよ?!」
可可「ククたち5人で作りまシタ! 日頃の感謝の印とシテ!!」
すみれ「私も一応アンタには感謝してるしね?」
千砂都「ありがとね渚くん!!」
恋「ありがとうございます」
四季「そういうことなら……」
四季の放つ威圧感が消えた。
千砂都「大丈夫だよ四季ちゃん?」
可可「シキはナギサの事が大好きデスからね!!」
すみれ「心配しなくても私達は盗らないわよ」
恋「はい!」
かのん「誤解させちゃったならゴメンね?」
四季「いえ、私も早とちりしてしまいました……」
どうやら丸く収まった様だ。
千砂都「で、さっきから気になってたんだけど渚くんのバックからはみ出てる大量のチョコは何?」
「この量、どうしよう………」
渚の惨状?に、先輩たちは軽く引いていた。
ー 特別編・完 ー
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