メイ「着いたーーっ!!」
「騒ぐなよ恥ずかしい!!」
四季「う、う〜…」目ゴシゴシ
飛行機内でメイから変態扱いされたり色々あったが、外苑西中3年生を乗せた飛行機は北海道の新千歳空港に到着。
四季は先程まで寝ていたので眠気を払おうと目を擦っている。
今は預けていた荷物を回収し、空港ロビーで先生と案内員さんの話が終わるのを待っている所だ。
案内員「はい、皆さん揃ってますね? 荷物は全て受け取りましたか?」
生徒たちに確認を取ると全員が頷く。
案内員「ではこれからバスに乗って小樽に向かいます。小樽に着いたらお昼ごはんを食べてその後は各自自由に街を見て回ってください。因みに私からはガラス館でのガラス作り体験がオススメです」
ガラス作り体験。初めての体験ができるかもと生徒たちの雰囲気がワクワクしたものに変わる。中には他に見てみたいものがある人もいると思うが。
案内員「まぁ、それは着いてからじっくり考えてください。では、バスに乗り込みますよ?」
そして各クラス毎にバスに乗り込む。2人2列だったので俺の隣にメイが。通路を挟んで反対側に四季が座った。
メイ「ヘヘッ♪」
「メイ、ちょっと離して…「やだ!」はぁ~」
メイが渚の腕にしがみついて離さない。すると四季が、
四季「ムゥ……」
なんか不機嫌になってる。
「どうした四季?」
四季「分からない……「へ?」自分でも分からない。何をこんなイライラしてるのか……」
「そ、そうか……」
四季「………………」
「…………」ナデナデ
すると渚は四季の頭を優しく撫でてやる。
四季「っ!? 何やって……///」
「いや、自意識過剰かもしれないけどメイに嫉妬したのかなって……。違ったかな?」
四季「……いや、分からないけどイライラが収まった」
「そ、そうか……」ナデナデ
四季「〜♪///」
メイ「むぅ、ナギ! アタシも構ってくれよ!!」ユサユサ
「ちょっ!? 揺らすなって!!」
クラスメイト・大人((((ちっ、イチャイチャしやがって……))))
この時、クラスメイトや先生、案内員さんは見せつけられているようで内心穏やかじゃなかったとあとから聞いた。
案内員「では、コレより小樽に出発します!!」
そして、生徒たちを乗せたバスは小樽へと走り出した。道中、案内員さんから北海道についての豆知識等を聞き、大いに盛り上がった。
そして数時間後、バスは小樽に到着した。バスはパーキングに止まり、生徒たちとせんせいが降り、昼食会場になっている建物の中に入る。
中に入ると、豪華な海鮮物の料理の数々が並べられていた。刺し身に焼き魚、昆布出汁を使ったお吸い物など、その用途は多岐にわたる。
生徒『おおーーーっ!!』
先生「それでは席につけ。全員座ったら食べ始めるぞ」
すぐに全員が席に座る。それを確認した先生はいただきますと宣言し、それに続いて生徒たちも「いただきます」と、手を合わせる。
食べ始める皆。あまりの美味しさにみんな幸せの笑みが溢れる。四季とメイも美味しいとパクパク食べている。
「うぇ……」
メイ「あっ、そういやナギはタコとイカと貝ダメだったな……」
四季「迂闊。忘れてた……私のところに入れて良い」
メイ「じゃあアタシは貝貰うよ」
四季「じゃあ私はイカとタコを貰う」
「悪い………」
ハァ…、カッコ付かないな……。
そして食事終了の時間になり、全員が街に出る。予定では午後3時にバスの止めてあるパーキングに戻れば良いらしい。
渚と一緒に回るのは当然……、
メイ「どこ行く?」
四季「さっき案内員さんが言ってたガラス作り体験してみたい……」
「良いな。ガラス館行ってみるか!」
そして渚たち3人はガラス館に向かう。すると、
メイ「うわ、ほぼ皆来たのか……」
「なぁ、他にも体験できるところあるみたいだぞ? そっちに行ってみないか?」
四季「そうだね。ここ人が多いかも」
そして他のガラス作り体験が出来る施設を見つけて無事体験を終えた。作ったものは後日家に郵送されてくるそうだ。
「にしてもやっぱり四季器用だったな……」
メイ「ああ。流石だったよ」
四季「細かい作業は得意…」フンスッ
四季が得意げに胸を張る。おお、大き…ギロッ…メイに心を読まれたので目線を逸らす。あの、メイさん、足踏まないで。痛いから……。
メイ「ふんっ!! アタシはどうせ小さいよ!!」
「誰もそんな事は言ってない?!」
メイ「う〜〜っ!! そうかもしれないけど〜〜っ!!」
「あ〜…複雑な乙女心ってやつね。じゃあ俺が悪いわ」
メイ「分かってるじゃないか……でも、アッサリ認められすぎて逆にバカにされてるように聞こえるな?」
「どうしろと!?」
四季「メイ、そこまでにして。ナギサを困らせて楽しい?」
メイ「うっ、分かったよ……」
はぁ、
「メイ、帰ったら一緒に出掛けような?」
メイ「っ/// バカ……でも、楽しみにしてる///」
そして時間が近付き、パーキングに戻る渚たち。チラホラと戻ってきている生徒がすでにいた。そして続々と皆が戻って来て、先生が数を確認。全員いたので、今日の宿泊場所となる富良野の旅館に向かう。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ー 富良野 ー
泊まる旅館に到着した渚たち。旅館の見た目は……
メイ「こういうのって海外とかだとモーテルっていうんだよな?」
「まさにその呼び方がピッタリな見た目だな……」
四季「同意」
そして案内員さんに連れられて宿の中に入った渚たち。男子と女子で棟が別れており、それぞれの行き来は禁止だそう。ただし風呂は男子棟の方にあるためその間だけは行っても良い。
因みに今は夕食の時間で皆食堂に来ている。
メイ「ハァ〜ナギと一緒の部屋が良かったな〜……」
四季「同意」
『えっ?!』
クラスメイトや先生たちの驚いた声が響く。
「馬鹿野郎声に出てるぞ?!」
メイ「やべっ!?」
四季「しまった」
すると先生が恐る恐る聞いてくる。
先生「あの、3人ともまさか一緒に寝たことあるの?」
「え? あぁ、家同士が隣で家族ぐるみの付き合いがあるし……、良くお互いの家に泊まりに行ってるから……」
メイ「良くあるよな?」
四季「うん。私達はコレがデフォルト」
全員あんぐりと口を開く。開いた口が塞がらないとはこのことだと思わせる様子だった。
先生「そういうのはやめたほうが……」
「って言っても……ゾクッ!? ん?」
見るとクラスの男子共の怨念と嫉妬と憎悪に満ちた表情。あ、死ぬかも……。
「そんな怒るなよ!! 小学校の1年以降は一緒に風呂入った事もないから!!」
全員『っ!?』
メイ「ナギ! それはダメ!! っ!?」
男子「女子と一緒に風呂だと……?」
男子「しかも美少女と?」
「お、おい……その手に持った食器をどうするつもりだ?」
男子「こうするんじゃぁああっ!!」
「危なっ!?」
男子共が肉切りナイフやフォークを手に持って襲い掛かってきた。
先生「み、皆!? 気持ちは分かるけどやめなさい!!」
案内員「暴動になってるじゃないの!!」
大人たちが慌てる。必死に止めようとするが、嫉妬に燃える男子たちの耳には入らない。
メイ「止めろ!!」
四季「止めて!!」
四季とメイが渚を守るように立ち塞がる。
男子「若菜さん米女さん、そこ退いて!」
四季「やだ! 退かない!!」
先生「ストーーップ!!」
ここで先生がチャンスとばかりにストップを掛ける。助かった……。
先生「あなた達何やってるの!? 犯罪者になりたい訳!?」
男子達『うっ……』
先生「日宮くんも変な事言わないの!!」
「す、スミマセンでした。つい……」
その後、渚たち3人と他の生徒たちは別々に夕飯を食べて、渚は一人部屋になったという。
ー 続く ー
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