2月のある日、今はもうじきラブライブ全国大会が開催される大事な時期。
大事な時期なのだが……
ピピピッ ピピピッ!
「う〜、38.8℃……」
何と渚はこの大事な時期に風邪を引いてしまった。一応医者に行ったらインフルエンザやノロウイルスは陰性だったので一安心だが……、
「くそっ、この大事な時期に……。やっぱり昨日雨に濡れて帰ってきたのが不味かったかなぁ………」
そう、昨日は練習休みで渚は一人で街の本屋に買い物に行っていたのだが、本屋から出るときに突然のゲリラ豪雨。
当然傘を持っていなくて走って帰ったのだが、それが不味かったらしい……。
渚は家でベッドに横になっていた。
「メンバーには絶対にウチに来るなってLINEしたから大丈夫……だと思いたい。四季とメイは来る可能性高いからなぁ……」
渚は喉が渇き、スポーツドリンクを入れようとするが……
「空っぽじゃねぇか……。冷蔵庫に入ってるかな?」
ヨロヨロとした足取りで下りる渚。今日は家に親もいないからタイミング最悪だ。
「Liella!もう練習は終わってるよな……。頼むから来ないでくれよ……」
そして渚がリビングの扉を開けると、
かのん「四季ちゃん、スポーツドリンク渚くんの部屋に持っていきたいんだけどどの部屋かな?」
メイ「あっ、アタシが案内しますよ」
すみれ「お粥できたわよ?」
きな子「薬あったっす!」
可可「じゃあ持って行きま……っ!?」
そこで全員渚の存在に気づいた。
恋「な、渚さん!?」
夏美「いつから……」
慌てる皆。しかし……、
「何やっとんじゃお前ら〜〜っ!!!」
渚の怒鳴り声がこだました。
「もうすぐ全国大会が近いっていうのに、風邪引いたヤツの所に来るなんてバカなのか!? 感染ったらどうすんだ!!」
千砂都「な、渚くん落ち着いて!!」
「一緒にステージに立つメンバーならまだしも、俺はマネージャーでステージには立たないんだから、自分ら優先してほっとけよ!! 全部台無しになったらどうすんだ!! ッ! ゴホッ!ゴホッ!」
俺が思っていることを怒鳴りつけると、その大声の影響で咳き込む。するとかのん先輩が、
かのん「渚くん……たとえ一緒にステージに立たないメンバーでも、大会前でも、メンバーが苦しんでたら私達は止められても来るよ?」
「何でっ!!」
可可「心配だからデスよ」
きな子「それに、渚くんには普段いっぱい助けてもらってるっす……」
恋「それなのに、その渚さんが風邪で苦しんでるのに来ないなんて選択肢は、私達の中には始めから無いんです」
夏美「四季さんとメイさんから聞きましたの。今日親もいないって。タイミングも最悪なのになんで夏美たちに頼ってくれないんですの?」
「だから、それで大会で欠員が出たなんて言ったら!!」
メイ「ああ…確かに、ラブライブは、大会は大事だ。けど、」
四季「私達にとって、仲間はもっと大事」
すみれ「私は一応みんなには言ったわよ? 「可可のためにも絶対に負けられないんだから全員で行く必要は無いんじゃない?」って。そしたら…この子たち、可可も行くって。本人が言うんじゃしょうがないでしょ?」
そう言って笑顔を浮かべるみんな。
「みんな………」
四季「それに、マスクもちゃんとしてるから大丈夫だと思う」
「はぁ、分かったよ。ただし、部屋に入るのは許さないからな!! 何か持ってきたら声をかけて扉の前に置いておく事!!」
かのん「うん、分かった。私達も感染りたい訳じゃないからね」
そして両者が納得できる落とし所を見つけ、俺は部屋に戻り、言った方法で受け渡しをしてもらった。
因みに連絡はスマホでやった。
そして翌日、渚の風邪はスッカリ治り翌日の練習でメンバーにお礼を言った。千砂都先輩からは注意を受けたがまぁ自業自得なので甘んじて受けよう。
にしても、皆が感染らなくて良かったぁ……。
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