Liella!にウィーンと冬毬ちゃんという新たな1年生が入り数週間後、渚は久しぶりにメイと2人で出かける約束をしていた。
「うっし、準備オッケー!! ……にしても、四季のやついきなりなんだもんな」
そう。このお出かけは四季が俺とメイに言ってきた事だ。なんでも、
四季『確かに私がナギサの彼女だけど、最近ナギサはメイと一緒にいる時間ないでしょ? ナギサは久しぶりにメイと出かけてメイを甘やかしてきなさい』
とのこと。ん〜確かに最近あんま関わってなかったな。メイのことを蔑ろにはしないって言ってたのに。
反省しないとな……。
「行ってきま〜す」
そして渚は家を出て隣のメイの家へ。チャイムを押すとおばさんが出てきた。
メイ母「あら、渚くんいらっしゃい。メイに用事?」
「はい。えっと……「あっ、ナギ! 今行く!!」おう」
そしてメイが出てくる。メイのお母さんは「2人で出かけるの? 四季ちゃんに怒られない?」と心配そうだが、そもそもこのお出かけは四季の発案なので大丈夫です。
メイ「大丈夫だよ。行ってきます」
「行ってきます」
そして渚とメイは2人で遊びに向かった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
都心の中心区画に来た2人。メイが観たい映画があるというので映画館に向かう。
映画館に着いた二人はチケットを買って上映される劇場に入っていく。
因みにメイが見たいと言っていたのはとある獣医師のドキュメンタリー映画らしい。まぁメイは猫を始めとして動物は好きだからな。画面越しに様々な動物たちが観られてご機嫌なようだ。
俺はと言うと、
(………つまんね)
俺はあまり面白くなかったが、メイが隣で嬉しそうに観てるので後で感想を言い合えるくらいには真面目に観ることにする。
渚がふと隣を見ると、
(メイのこんな笑顔、久しぶりに見たな…)
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
お昼時になり映画が終わり2人で近くのファミレスに入る。
渚はマグロ丼、メイはタラコスパゲティを注文し、待っている間に先程の映画の感想を言い合う。
メイ「…でさ、あの猫の赤ちゃんが」
「未熟児で産まれたからな。死ぬかもしれなかったよな?」
メイ「そうそう。でも助かって良かった……」
感想をある程度には言えるように観てて良かった。これで寝てたらキレられてたかも。すると、
メイ「ナギ、ありがとな?」
「何が?」
メイ「さっきの映画、ナギにとってはつまらなかっただろ?」
へ!?
「いや、ちゃんと観てたし……「分かるよ。だってナギの好みじゃねぇもん」うっ……」
やっぱり分かるか……まぁ俺もメイの好みはある程度は分かると思うが。
メイ「でもさ、アタシのためにちゃんと観ててくれたんだろ?こうやって感想言い合えるくらいにはさ?」
「……お見通しですか」
メイ「ありがとうっ!!」ニカッ
っ/// はい、カワイイ!!」
メイ「へっ!?///」
「ん、どうした?」
メイ「カワイイって……///」
あっ、
「声に出てた?」
メイがコクリと頷く。マジかぁ……、
メイ「四季に怒られても知らねぇぞ?」
「は〜い……」
すると料理が運ばれてきたので揃っていただくことにする。
うん。美味い。 ……ん?
クスッ「メイ、ほっぺ付いてるぞ?」
メイ「えっ?「ほら」あ、ありがと……」
渚が指でメイの頬に付いてたたらこクリームを拭う。
「まったく」パクッ
そしてそれを……喰った。
メイ「!?!?/////」ボシュ〜
メイの顔は茹でダコのように真っ赤に染まる。
「ん、どうした?」
メイ「う、うっせぇ!!///」
「ええ?!」
渚はまるで気づいていないようだが、
(彼女いる身で何やってんだこの天然ジゴロが!! 四季に報告してやる!!)
そして食事を済ませて次はカラオケにやって来た。現役スクールアイドルのお手並拝見させてもらおう。
まずはメイが歌い始める。名を残した過去のスクールアイドルの曲やドラマの主題歌など、メイの歌は聞いてて心休まる。あっ、もちろん四季もな?
渚もアニメ主題歌やドラマの主題歌、ゲームのテーマソングなどを歌う。お互いになかなかの得点でいつの間にか始まった勝負も決着がつかない。
メイ「やるなナギ!!」
「メイこそ!!」
そして二人してニヤリと笑う。
メイ・渚「「ここで一回デュエットだ!!」」
示し合わせた訳でもないのに同じタイミングで見事なハモリ。
デュエット曲を2人で歌う。すると、
[得点:100点]
なんと100点が出た。2人で歌った途端に出るなんて!!
すると、
メイ「……ハハ。やっぱり、ナギと一緒だと気持ち良いなぁ」
メイ……。
メイ「ごめん、吹っ切ったつもりだったんだけど……」
「メイは悪くないよ……どちらかがこうなるのは仕方なかったんだ」
メイ「分かってる……もしかしたら、四季には見抜かれてたのかもな。アタシが吹っ切れて無いこと」
「……かもな」
「「…………」」
二人して無言になる。
メイ「なぁ?」
「ん?」
メイ「ナギは最近アタシのことどう思ってた?」
「ああ、紗夜やライカたちが来てからアイツラの相手をすることも増えたからメイとの時間が減って申し訳ないなと……。ちゃんとそばにいるって言ったのに……ゴメン」
するとメイの瞳から涙が。
「お、おい?」
メイ「バカ、優しすぎだよナギは……。彼女のいる身でんな事考えてたら、普通なら嫉妬されて浮気扱いされんだからな?」
「……そうだな。けど、自覚があるが俺たち3人は世間から見たら普通じゃない!! だったら合わせなくて構わんだろ」ニヤッ
挑戦的な笑みを浮かべる渚。メイは涙腺が崩壊したように泣き、
メイ「う、うぅ……ナギ…ありがと」
「結婚まで行けるのは一人って決まってるけどさ? 友達も駄目なんて言われる筋合い無いんだから。俺と四季にとって、米女メイは大切な親友だ!!」
メイ「ああ……っ!!」
「ほら、湿っぽい話は終わりにして今日はまだ遊ぼうぜ?」
そしてその日、メイの気持ちに少しだけ整理が着いた事は言うまでもない。
ー 続く ー
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