その日、渚は近所の公園で小学生にバスケを軽く教えながら自分も一緒にやって遊んでいた。
その様子を、ベンチに座ったメイ、四季、紗夜、陽菜、ライカが見ていた。
「ほらパスだ!!」シュッ!
渚がフェイクを一回入れてボールを背面に回して後ろ手にサイドにパスを出す。
小学生2「うおっ! スゴい!」
「シュート!!」
小学生1「それっ!!」
その子の放ったシュートは放物線を描きゴールネットに吸い込まれた。
「よしっ、ナイシュ!」
小学生1「うん!」
小学生3「渚兄ちゃん! 次は俺にもパスちょうだい!」
「おう! しっかり動けよ!!」
紗夜「渚くん、凄く生き生きとしてるわね……」
メイ「ナギのバスケの実力は近所でも有名だからな。こうやって時々小学生に教えてくれって言われる事あるんだよな」
四季「ナギサも満更じゃなさそうだし、楽しそうだから」
すると、ライカが2人にあることを聞く。
ライカ「でも、ホントに上手いわよね渚。あれはたくさん努力し続けてきた人の動きよ?」
陽菜「分かる! オマケに1年やそこらの努力じゃないよね?」
四季とメイは顔を見合わせ、
四季「やっぱり皆なら分かるね」
メイ「ナギは昔、本当に何もできなかったんだ。だから小学1年の頃から今までずっと、スポーツも勉強も必死に頑張ってきたんだ」
紗夜「えぇ!? 渚くんあんなにスゴいのに!?」
メイ「昔のナギを見たらあまりにもできなさすぎて多分「誰?」ってなると思うぞ?」
四季「それでも、ナギサはバスケは好きで毎日練習してたんだけど……」
メイ「そのバスケにしたって、ナギに才能なんてものは欠片も無かったんだ。でも、10年の間必死に努力し続けた。その結果が今のナギだ」
ライカ「スゴイわね……渚。結果もすぐには出なかっただろうに、それでも腐らず努力し続けられた事がスゴイわ」
四季とメイは昔を思い出し優しい笑みを浮かべ、
メイ「ああ。ナギは本当にスゴイよ!」
四季「私達もナギサに頼まれて勉強とかスポーツとか教えてあげたしね。知ってる?ナギサ、小学1年生の時にクラスの皆の目の前で私達に頭下げて教えてくれって」
それを聞いて3人は驚いた顔をする。
紗夜「そんな歳で皆の目の前で女の子に頭を下げたの!?」
陽菜「凄い覚悟だね……。アタシが渚くんの立場でもそんな事できないと思うよ……。プライドが邪魔して」
ライカ「小1じゃあ変にカッコつけたい年頃だしねぇ……周りはどんな反応だったの?」
四季「それがね? それを見て周りはナギサを笑ったの。お前には無理だって」
メイ「プライド無いのか? とか言う奴もいたな……」
紗夜「なんかムカつくわね。でも、小1じゃあ渚くんの取った行動の意味は分からないか……」
四季「だと思う」
陽菜「でも、最後には渚くんは成功を掴み取ったんだね!!」
四季「うん。本当に報われて良かった!」
5人が笑顔になると、そこへボールが転がってきた。
小学生2「お姉ちゃんたち! ボール取って!!」
「悪い頼む!」
5人は顔を見合わせると、
四季「私達も入れて!」
メイ「ナギ! 勝負しようぜ!!」
陽菜「負けないよ渚くん!」
「っ! よし、一緒にやるか!!」
小学生1・2・3「「「うん!!」」」
そして、渚は四季たちと近所の小学生とバスケで遊んだ。
最近の小学生って上手いんだな……。
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