「ふぁあ〜……」
その日も、俺はいつも通り変わらず目覚めた。
俺は制服に着替えて一回のリビングに降りると、母さんがいつも通り朝食の準備をしていた。
渚母「おはよう渚」
「おはようさん。父さんは?」
渚母「今日から出張でもう出たわ」
「そっか……」
そして俺は朝食を食べる。すると、
渚母「今年はチョコの量どうなるかしらね〜?」
「うっさいよ……ごちそうさま」
俺は身支度をして家を出る。すると、
陽菜「あっ、渚くん……」
渚「陽菜? どうした……?」
家の前で、陽菜が待っていた。あっ、この1年で俺は真田姉妹のことも呼び捨てで呼ぶようになったんだ。
茶色のコートを着てと水色のマフラーを首に巻いた陽菜は、少し頬を赤らめていて少しドキッとした。
陽菜「はい、これ……バレンタインだから」
「俺に……?」
陽菜「うん。友チョコってやつ。本当は本命って言いたいけど、渚くんはもう彼女居るからね」
「…………………」
俺は、少しの間言葉が出なかった。だが、
「ありがとう。いただくよ」
陽菜「良かった。じゃあ学校でね!」
そして、陽菜は走って学校へと向かっていった。
「………………///」
俺が暫く立ち尽くしていると、
?・?「「ジーーーーーー…………」」
「はっ!! メイ!? 四季!?」
メイと四季がジト目で俺を見ていた。
メイ「……浮気すんなよ?」
「しねぇよ!?」
四季「……………ナギサ?」
「は、はい。何でしょうか?」
ガクブル……
四季「はい、これ私から」
そう言うと四季は俺にチョコを渡してきた。
「えっ、あ…ありがとう……」
四季「ん…」
すると、四季は俺の左腕をガッチリとホールド。腕を絡める。
四季「学校行こう?」
「あ、ああ……」
メイ「待てよ……ほらナギ、あたしのも」
メイは俺にもチョコを渡してきた。
"俺にも"というのもメイは現在、奏と付き合っているからだ。
「良いのか? 奏に何か言われないか?」
メイ「アイツはアタシたちの関係の深さもちゃんと理解してくれてる。心配しなくてもアタシは奏に渡すのが本命だからな。それはアイツも分かってるさ」
そうか。仲良くやってるなら良かった。
「なら良いんだ……」
メイ「ほら、学校行こうぜ?」
四季・渚「「うん(おう)」」
そして学校に付いた俺達。すると校門を抜けた所に人集りが出来ていた。
1年生「紗夜先輩、ライカ先輩!! あたしのチョコ受け取って下さい!!」
1年生「ずるい! 私のを受け取って下さい!」
1年生「紗夜先輩、ライカ先輩〜!!」
二人は、1年生の女の子たちを困った顔で対応していた。
渚・四季・メイ「「「……………」」」
俺達それを見て苦笑していた。
「すげぇ人気だな……」
四季「紗夜は強いからね。それにしっかりもしてて成績もいいし、モテるよね」
メイ「ライカも……同じ理由だな」
俺達がその人集りを見ていると二人が俺達に気づいた。
紗夜「あっ、渚くん!」
ライカ「渚!」
二人が俺に近寄ってくると、
紗夜・ライカ「「はい! ハッピーバレンタイン!」」
ふたりとも凄い笑顔で俺にチョコを渡してきた。
「えっと……義…「「本命!!」」そ、そう」
すると、四季が黒い空気を放つ。しかし二人はどこ吹く風。
っておい、1年生たちが凄い俺のこと睨んでるんだけど……
「あ、ありがとう……それじゃあ…シツレイシャース!!」
俺はいたたまれなくなり走って教室に向かった。というより逃げた。
メイ「逃げたなアイツ……」
四季「まったく二人は……1度ナギサに振られたハズ。いい加減諦めて」
紗夜「ごめんごめん」
ライカ「からかって憂さばらししようかな?って」
メイ「憂さ晴らしって……」
紗夜「まあ、既に彼女がいる人間をあとから好きになった私達が悪いのは分かってるんだけどね……」
ライカ「やっぱ振られるのは悔しいじゃない」
四季「そうだけど……」
紗夜「それに、そうは言っても、好意があることに変わりはないしね」
ライカ「そうそう」
笑う2人。まったくもう……
四季「ふたりとも、本当にナギサのこと好きなんだね」
紗夜「ええ」
ライカ「本当に……なんでもっと早く出会えなかったのかと思うわ……」
そして、1年生たちに言葉をかけてから私達も教室に向かった。
教室では、
きな子「渚くん、どうぞっす」
夏美「いつもありがとうですの」
渚「お礼のチョコ?」
きな子「そうっす渚くんには去年からお世話になりっぱなしっすから……」
夏美「ですのですの〜」
「そういうことならありがとう…「ナギサ?」えっ、あっ、四季……」
四季「そんな怯えないでよ。ちゃんと日頃のお礼のチョコって聞いてたから」
「あっ、ならいいんだけどさ……」
そして、時間になりホームルームが始まり、それから午前中の授業を終えて昼休み、俺達は奏と一緒に部室に向かった。
「失礼します……」
奏「失礼します…」
かのん「あっ、渚くん! 奏くん!」
かのん・千砂都・可可・すみれ・恋「「「「「ハッピーバレンタイン!!」」」」」
先輩たちがチョコの包を1つ渡してきた。
かのん「私達皆で作ったんだ!」
千砂都「日頃の感謝を込めてね!」
可可「いつもありがとうデス!」
奏「あ、ありがとうございます……」
「ありがとうございます…」
俺達はチョコを受け取る。
すると、
冬毬「あっ、日宮先輩、月城くん」
マルガレーテ「どこに居たかと思えば……」
ん?
「どうした?」
マルガレーテ「これ……。この私が作ってあげたんだから、感謝して食べなさいよね!」
冬毬「私も初めて作りましたが、どうぞ」
!! 2人からも? なんつーか……意外。
かのん「へぇ、マルガレーテちゃんも作ったんだ?」
マルガレーテ「た、ただの気まぐれよ! でもまあ、一応感謝はしてるから…その」
俺達はニヤニヤと微笑ましいものを見る目でマルガレーテを見る。
マルガレーテ「ちょっと! なによそのムカツク目は!!」
紗夜「いや、ねぇ……?」
陽菜「あのマルガレーテちゃんがねぇ?」
ライカ「意外すぎるわよね?」
マルガレーテ「〜〜!! 言いたい放題ねあなたたち!! 要らないなら返しなさい!!」
「要らないなんて言ってないだろ? ありがとうございます。感謝しながらいただきます」
マルガレーテ「は、はじめからそう言ってれば良いのよ……」
四季「チョロい」
マルガレーテ「うっさい!!」
部室に笑いが生まれる。
すると、
「あっ、もう午後の授業始まりますね」
かのん「ほんとだ」
冬毬「急ぎましょう」
紗夜「行こう」
陽菜「渚くん行こう!」
メイ「ほら!」
四季「ナギサ?」
俺は皆の顔を見つめると、
「よし、午後も頑張るかぁ!」
俺も、自分の教室に向かっていった。
〜 Happy Valentine!! 〜
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