果たして夏美のお金に対する執着の理由とは? 気になりますね。
キャラという意味では面白いキャラクターなんですけどね・・・。
始まります!!
夏休みの練習予定表が配られ練習再開。校外へとランニングに出た俺たちを、撮影のために鬼塚が撮影モードのスマホ片手に追い掛けてくる。
俺もリュックにスポーツドリンクを人数分詰めてそれを担いで走って追いかける。
途中で一年生組が信号に引っ掛かりしばしの休憩。
メイ「せ、先輩たち速ぇええ!!」
きな子「ぺ、ペースが速すぎるっす・・・!!」
四季「あ、あの人たち凄い・・・・」
「だらしねぇぞ3人とも」
メイ「お前はそんな重いもん担いでるのに何でそんな涼しい顔してんだよ!?」
まぁ、高校入る前から日課で朝走ってるから慣れかな? それに男子と女子の体力差もあると思うし。
そしてしばらく走り続け目的地の公園に到着。1年生組は全員ベンチにへたり込んでしまった。
夏美「ハァハァ・・! 皆、どうかしてるんじゃないの!?」
「お疲れ様。ドリンク、鬼塚もいるか?」
夏美「え、遠慮無く貰いますの・・・」
そう言うと鬼塚はボトルをひったくる様に受け取ると、ゴクゴクと音を立てて勢い良く飲み始めた。
「ほら、四季、メイ、きな子も」
きな子「あ、ありがとうっす・・・!!」
メイ「かたじけない・・・」
お前は武士か・・・?
四季「同意・・・」
千砂都「っていうか渚くん凄いね? そんな重いの背負ったまま走ったのに息一つ切れてないなんて・・・」
「まぁ、中学生の頃から同じくらいの距離を毎朝走ってるんで慣れですかね・・・?」
夏美「そ、それにしたって2年生の人たちどうなってるんですの? あんなに走ったのに・・・全然息上がってないんですの・・・」
きな子「そうなんすよ! だから焦ってるんすよ!!」
メイ「どんだけ鍛えてるんだ・・・追いつける気がしねぇ・・・」
それを見ていた鬼塚は、
夏美(この人たちは、ここまで頑張れるものがあるんですのね……)
(? 鬼塚…?)
何か鬼塚の顔に陰りが差したような気が……。
可可「今日は無理せずここまでにしまショウ!! 歩いて学校に戻るデス!!」
夏美「! は〜い!! それでは皆さんから一言ずつ貰いますの〜!!」
かのん「え? 今日は練習風景だけじゃあ・・・「固いこと言わずに!! さぁ!!」 えっ、えっと・・・」
カメラを向けられたかのん先輩が緊張から少し顔が引きつってる。
・・これはさすがに止めさせた方がいいな
「おい、鬼塚・・・「ちょっといいかしら?」すみれ先輩?」
すると、すみれ先輩はスマホで先日撮影したオニナッツチャンネルのLiella!の動画を表示した。
すみれ「これ、私も確認したんだけど、けっこう再生数伸びてるみたいね?」
夏美「そ、それは良かったんですの・・・(まさか気付かれたんですの!?)」
すみれ「アンタ、プロデュースとかなんとか言いながら、私達を利用してお金儲けしようとしてるんじゃないの?」
は? どういうことだ?
確かにこういう動画サイトの投稿した動画の再生数によってはお金が入ることは知っている。この前鬼塚自身もちゃんと言っていた。でもそんなの微々たるもののハズじゃあ・・・、
可可「何を言い出すかと思ったら、すみれみたいな卑しい考えと一緒にするなデス!」
「鬼塚も最初に言ってたじゃないですか。動画の収益で少ないけどお金が自分のところに入るって・・申告してましたよ?」
千砂都「そうだよ、今日だって・・・「ちょっといいですか?」四季ちゃん?」
四季「実は私も気になって少し調べてみたら、このまま行くと将来的な収益は・・」
そして四季はみんなに画面を見せる。
恋「こんなにですか!?」
「全然少しでも少なくも無ぇ!!」
可可「知らなかったデス!!」
千砂都「私たちに内緒で!!」
全員鬼塚を睨む。コイツ・・・っ!! 先輩たちだけじゃ飽き足らず・・、少しでも早く先輩たちに追いつこうと必死に頑張ってるきな子や、四季やメイを食い物にする気だったのか!?
すみれ「ちゃんと説明してもらえる? ショウビジネス的にはあり得ない話なんだけど」
オレの心に怒りが湧いてくる。3人の努力を馬鹿にするような所業、断じて許すことはできない。
さっきの表情が気になるが……
すると鬼塚は身の危険を察知して逃げ出した。
「このヤロウっ!!」
俺が追いかけようとしたら、ヤバい(鬼塚の身が)と思ったのかメイと四季に止められた。
くそ・・・!!
その後俺たちは学校に戻り、鬼塚のことを話していた。
可可「さすが・・すみれはお金に関しては勘が鋭いデスね」
すみれ「言い方!!」
千砂都「かのんちゃんはどう思う?」
かのん「私は・・・少し、様子を見てみたい」
すみれ「ええ・・・?」
かのん「すみれちゃんの言ってることが間違ってるって言ってるわけじゃあ無いんだよ? でも、夏美ちゃんには何かあるような気がするんだ。何か事情が」
ハァ・・・ホントお人好しだな。この人・・・。
かのん「渚くんもごめんね? でも、判断を下すのは少し待ってくれない?」
「分かりました・・・・」
そして帰り道の2年生との分かれ道・・・
かのん「じゃあまた明日ね!! 夏美ちゃんに会ったら気にしてないからって言っておいて?」
きな子「ラジャーです!!」
メイ「メッセージも飛ばしておいた」
千砂都「それじゃ!!」
四季「お疲れ様です!」
きな子「夏美ちゃん・・・どこに行っちゃったんすかね? 既読にはなるんすけど・・・」
メイ「どう思う?」
四季「多分、すみれ先輩の言ってたことが真実。けど、かのん先輩の言う通り、夏美ちゃんには何か事情があると思う。あそこまでお金に固執する何かが」
きな子「きな子も、夏美ちゃんのことは嫌いじゃないっすし。きな子がスクールアイドルやろうって覚悟を決められたのも、夏美ちゃんが背中を押してくれたおかげなんすよね・・・」
えっ? そうなのか・・・・。でも、
「確かに、さっき鬼塚の自虐じみた微笑を浮かべてたんだよな……。それが気になるけど、それでもよほどの事情が無きゃ許さないけどな俺は・・・」
きな子「渚くん・・・」
夏美「そこのアナタたち・・・」
!! 鬼塚の声!
「どこだ!?」
夏美「ここですの〜」
メイ「だからどこだ・・・ってうわぁっ!?」
鬼塚はすぐその階段の陰に隠れていた。
メイ「テメェ〜ッ!!」
夏美「まぁまぁ・・・」
そして、場所をすぐ近くの公園に移し・・・
夏美「では、本当に怒ってるわけではないんですのね・・・」
きな子「はいっす!!」
メイ「先輩たち、良ければ明日も来てくれって言ってたぞ?」
夏美「思ってたよりチョロかったんですのね・・「チョロ?」いえいえ、では明日からも普段通りに!!」
コイツ・・・・。まだ懲りねぇのか
さっきの引っ掛かりが気の所為に思えてきた……。
メイ「まだ、撮影すんのか?」
夏美「もちろん! それが私の仕事ですので! ・・・ん? 何かあるんですの?」
メイ「いや、事実だから仕方無えんだけどさ・・もし、日常だけじゃなくて、歌やダンスもファンが見たら、1年生と2年生に実力に差があるってはっきり分かっちまうよなってさ・・・」
きな子「きっと・・・笑われるっす」
四季「間違いない」
まぁ、たとえ見栄えが不格好だったとしても、真剣にやってる三人を笑うやつがいたら、俺がソイツをぶん殴るけどな。でも恐らくコイツらはそんなことは望まないだろうし・・・
「じゃあどうにかして実力を底上げしないとな・・どうするか」
2年生と一緒に練習していても、伸び幅は恐らくそんなに変わらないと思う。一気に追いつくのは無理だけど、少しでも差を縮められる様な練習か・・・。
夏美「!! 思いつきましたの・・・私達は全員1年生。皆さんに、ちょっとご相談があるんですの」ニヤッ
ー 次の日 ー
部室で、1年生は2年生に夏休み中は別行動を取りたいと申し出ていた。
発案者がアイツであることが不安なんだが・・・、
恋「何か、気に触る事をしましたか?」
かのん「言って! すぐに直すから!!」
きな子「そ、そうじゃないんす!! ただ、先輩と一緒だと、どうしてもきな子たち迷惑掛けてるなって・・」
メイ「だから、一年生だけで自分やお互いのことを見つめ直してみたいって思ったんだ!!」
千砂都「分かりました。部長として許可します」
かのん「ちーちゃん!?」
きな子「千砂都先輩!!」
千砂都「私もね、似たようなことがあったから分かるんだ・・・・」
かのん「・・・分かった! ちーちゃんの判断を信じる!」
千砂都「ありがとうかのんちゃん。・・私達も精一杯頑張るから、夏休み明けに4人とも成長した姿を見せてね?」
きな子・四季・メイ・渚「「「「はい!!」」」」
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夏美「上手く行きましたの。分断成功・・・・これで夏美の思うがまま。マニーですの・・・マニーですのーーーっ!!」
ー 続く ー
オニナッツ、いい加減許されないレベルになってくるぞ・・・。
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