ラブライブ!スーパースター!! 赤と青の双星   作:松兄

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DEKKAIDOW!

 

 

 夏休みの初日、俺たち1年生は科学室に集まっていた。

 

きな子「グループ名っすか?」

 

夏美「そうですの。せっかくLiella!の妹分として始動するんですの! 新たなグループ名が必要ですの。例えば・・・」

 

 鬼塚がホワイトボードにマーカーを走らせる。

 

 "全力♯"

 

メイ「全力シャープ・・・?」

 

夏美「あっ、後は・・例えば」

 

 "KIRARA!!"

 

きな子「なんか雑誌みたいっす・・・」

 

四季「そもそも私達はLiella!の妹分じゃない」

 

鬼塚「そ、それは分かってますの・・・どちらかといえば、ユニット名ですの!!」

 

 うわ~取ってつけたような言い訳。コイツ本気でシバいたろかな・・・?

 でもかのん先輩に待ってくれって言われてるしな・・・。

 

 でも、俺も鬼塚は何かを隠してるような気もするんだよな。

 

 あの時偶然見た、眩しいものを見たような…、自分は諦めたような笑い。何なのだろう……。

 

きな子「夏美ちゃん!!」

 

 きな子が机を叩いて勢いよく立ち上がる。

 

きな子「きな子たちが先輩と別行動しようと思ったのは、先輩たちに早く追いつきたかったからっす!! 優勝を目指す、Liella!の力になりたかったからっす!!」

 

夏美「はいはい。分かってますの」

 

メイ「Liella!の力になれないなら、スクールアイドルやるつもりは無い。少なくともアタシはな」

 

四季「mee too」

 

「力になれないなら、俺もマネージャーを辞める」

 

夏美「わ、分かってますの・・あくまで一案。一案ですの・・・」

 

 そう言って鬼塚はいったん部屋の外へ出ていった。目に見えて焦ってんじゃねぇかよ・・・。やっぱなんか企んでたな・・・。

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

夏美「思ったより強情ですの・・・引き離せば想いのままだと思いましたのに・・・、ですが夏美は諦めませんの!!」

 

 

 

 そして、また鬼塚は部屋に戻ってきた。

 

夏美「では、気を取り直して今日は皆さんの日常を・・・・? あの、その旅行バッグなんですの?」

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 そしてやってきたのは日本最北の地、北海道!! 俺たちは今富良野にいる。ここからきな子の実家に向かい1年生合宿を行う。

 何でもきな子の実家はペンションを経営しているらしく泊まるには最適らしい・・・。

 

ー ラベンダー畑 ー

 

きな子「ようこそ!! きな子の故郷へ!!」

 

メイ「しっかしスゲェとこだな・・・」

 

「ん~~っ!! のどかで・・空気も美味い!!」

 

きな子「気に入ってもらえて嬉しいっす!! ではまず、きな子の家までランニング〜っ!!」

 

夏美「待つですの!! 何故こんなことに・・・」

 

「なんだ、覚えてないのか? きな子の家で集中合宿するって決めただろ?」

 

 今更何を言ってるんだか・・・あれ、さっきから四季が大人しいな。

 

四季「クビが・・戻らない。あのバスのせい・・」

 

「ああ、お前意外と寝相悪いしな」

 

 俺がケラケラ笑うと、四季が不貞腐れて「うるさい・・」って、全くカワイイんだから」

 

四季「ふぇっ!?///」

 

「ん? どうした?」

 

メイ「ナギ、お前・・・」

 

きな子「思いっきり口に出てたっすよ?」

 

 は? ヤベェ・・やっちまったか

 

「因みにどこから?」

 

メイ「「全くカワイイんだから」ってとこから」

 

きな子「見るっす!! 四季ちゃん壊れたロボットみたいになってるっすよ!!」

 

「四季、悪かったって・・・次から気をつけるから」

 

四季「気をつけてよ・・・///」

 

夏美「・・・そう言いつつ満更でもなさそうですの」

 

メイ「おい、止め刺すなよ・・・」

 

 そして四季は何と、寝違えた自分の頭を掴み、力づくで元に戻す。

 

 今"ゴキッ"って音したけど痛くないの? あ、表情を見るに痛くはなさそうだ。・・・アナタはサイボーグかなにかですか?

 

夏美「そんなことより、なんで私まで・・・」

 

きな子「撮影するって言ったからっすよ?」

 

メイ「プロデュースのためならついて行って密着して記録するって言ってたぞ?」

 

「確かに言ってたぞ」

 

 すると四季はスマホを取り出しボイスレコーダーを再生。ハッキリと鬼塚が着いていくと言っていた。

 

鬼塚「アレは言葉のあやというか、そこまでというか・・・「立て替えてた交通費」ゔっ!!」

 

 そして四季は鬼塚から交通費を徴収。鬼塚は泣いていた。

 

夏美「マニーが・・、命の次に大切なマニーがぁ・・・っ!!」

 

四季「ここからきな子ちゃんの実家までランニング」

 

 そして俺たちは協力して鬼塚の膝と肘、腰の関節に四季開発の装置を装着させた。

 

夏美「な、なんですのコレは!?」

 

四季「ランニング…マシィーン・・ポチッとな」

 

 四季がスイッチを押すと、関節部に装着された装置が無理やり鬼塚の関節を動かし、鬼塚は走り出した。

 

夏美「ですのーーーっ?!!?」

 

「きな子、家ってどっち?」

 

きな子「あっちっす」

 

思いっきり逆方向じゃねぇか・・・

 

四季「リバァアス。ポチッと」

 

 そしたら鬼塚は戻ってきてそのまま走っていった。

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 そして、きな子の実家に到着した俺たち。

 

 きな子の家族にお世話になる挨拶を済ませ、少しばかり休憩。

 

 きな子は家で飼っているヤギに久しぶりに会いに行き、メイ四季はへばっている鬼塚を介抱していた。

 

鬼塚「ぎ、ギブですの・・・・」パタリ

 

メイ「大丈夫か?」

 

夏美「大丈夫なわけ無いですの・・・いったいどれだけ練習すれば気が済むんですの・・・?」

 

メイ「仕方ないだろ? Liella!の力になるって決めたんだから」

 

夏美「だからって・・・ベロっ ひぃっ!?」

 

 メッチャヤギになめられとるやん・・・。

 

「ほら、元気だせって言われてるんじゃないか?」

 

きな子「渚くん何でわかったっすか!?」

 

「え? ホントにそう言ってたの?」

 

メイ「分かるのかよ・・・「もちろんっす!」」

 

きな子「さぁ、着替えたら練習っすよ!!」

 

 そして3人プラス鬼塚は練習及び撮影の為にランニングに出掛ける。俺は飲み物をリュックに入れて担いで皆の後を追いかけて走る。

 

メイ「いい景色だな・・・」

 

「なぁ? 走ってて楽しいよな」

 

きな子「気に入ってもらえて嬉しいっす!!」

 

 そして近くの神社で体幹トレーニング。3人にばかりやらせてもアレなので俺も少しやって見る。あっ、ダンス練習はやってないぞ?

 

 

 そしてきな子の家に戻り、

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

きな子母「お帰りなさーーい!!」

 

 食卓には、北海道の牛乳や海の幸などをふんだんに使った料理が並べられていた。

 

きな子母「わざわざ遠くからありがとう」

 

メイ「美味そーー!!」

 

「すみませんこんなご馳走を・・・」

 

きな子母「良いのよ!! きな子ちゃんの友達ですもの。遠慮なく食べてね?」

 

「それにしても、ペンション経営してるって・・本当に合宿にピッタリだったな・・・」

 

四季「あれ? 夏美ちゃんは?」

 

「部屋で動画編集してるってよ」

 

きな子「あっ、じゃあきな子呼んで来るっす!!」

 

・・・・・・・・

 

夏美「・・・・・・やっぱりスムージーネタでは全然稼げませんの。じゃあ、今日の練習動画を上手く加工して、」カタカタカタ

 

 夏美はパソコンを操作して動画のサムネを変更する。タイトルは・・・

 

きな子「Liella!解散・・・「なつーっ!?」どうしたんすか? もうご飯っすよ?」

 

夏美「すっかり編集に夢中になってしまいましたの・・・。今行きます(あ、危なかったですの・・天然な所があるきな子さんで助かったですの)」

 

きな子「なに見てたんすか?」

 

夏美「えっと、コレですの・・・」

 

 そう言って見せたのは、去年のラブライブ東京大会の先輩たち5人のステージだった。

 

きな子「あっ、これ!! 先輩たちやっぱり凄いっすよね〜!!」

 

夏美「えっ、ま、まぁそうですの」

 

きな子「きな子たち、コレを越えるのが夢なんす!!」

 

夏美「夢? それが?」

 

きな子「夏美ちゃんの夢は何なんすか? CEOなんすよね? 何を目標にしてるんすか?」

 

夏美「・・・・何も無いですの。「えっ?」お金を稼いでるのも、歳を取ってから苦労しないためですの」

 

きな子「そうなんすか・・・?」

 

夏美「今行きますの。先戻っててください。」

 

きな子「うん・・・」

 

 

 そしてきな子は戻っていった。それを、俺は隠れて聞いていたのだった。

 

 

「・・・・・アイツ、「夢」ってワードで言い淀んだな」

 

 あの時の鬼塚の何かを諦めた様な笑い、それは…自分の夢を諦めたということなのか?

 

ー 続く ー




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