ラブライブ!スーパースター!! 赤と青の双星   作:松兄

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すみれの決断

サニパとのテレビ電話の後、俺たちはかのん先輩の家の喫茶店で祝勝会を開いていた。

途中でかのん先輩のお母さんと妹のありあさんが作った喫茶店のマスコットのコノハズクのまんまるを模したケーキが登場。

 

かのん母「はいどうぞー!」

 

ありあ「東京大会進出おめでとう!!」

 

恋「ありがとうございます!」

 

かのん母「じゃあ今ハンバーグ焼いて来るからね!」

 

何故にハンバーグ? と思ったが、そう言えばかのん先輩の好物だったな。

 

かのん「うん…」

 

ありあ「あれ? 嬉しくないの?」

 

かのん「いや、喜びたいのはやまやまなんだけどね?」

 

千砂都「次の山が大きくてね」

 

「複雑なんスよ……」

 

千砂都「まんまるはどうすれば良いと思う?」

 

千砂都先輩……、動物に聞いたって分かりませんよ。まんまる自身も首を傾げてるじゃないですか。

 

ありあ「ふ〜ん…あれ? その子……」

 

ありあさんが可可先輩がいじっていたパソコンを覗き込んで声を上げる。

 

可可「ウィーンがどうかしたんですか?」

 

ありあ「さっき店に来てたよ? そこでお茶してった」

 

可可「ゲッ!?」

 

かのん「偵察?!」

 

メイ「もうそんな事までしてんのかよ!?」

 

夏美「こうなったら、強行手段で行くしか無いんですの!!」

 

夏美の言葉に四季は、(ふところ)から紫色の毒々しい色をした液体が入った小瓶を取り出す。

 

夏美「大会当日…この液体をあの子の飲み物に一滴垂らせば、その瞬間私達の決勝進出が決定ですの!!」

 

四季「ブイ」

 

メイ「ブイじゃねぇよダメに決まってんだろ?!」

 

すみれ「どうしてそういう手しか思いつかない訳?」

 

可可「すみれも似たようなもんデスけどね?」

 

四季「リアクション…薄い」

 

「冗談にしても卑怯すぎるからだよ」

 

やれやれ…まぁ四季は本気でそんなことを考える子じゃないことは皆分かってるけど…。すると夏美はスマホを取り出して、

 

夏美「では、正攻法でウィーン・マルガレーテの根も葉もないゴシップを流して、炎上を狙いますの!!」

 

「おいちょっと待て!! どこが正攻法だ!! 四季もウンウンって頷かない!!」

 

夏美「ネットの世界では十分正攻法ですが?」

 

すみれ「適当な事言わないの!!」

 

全くコイツらは……千砂都先輩? さっきからずっとこの前のライブ映像を見返してる。なんだ?

 

きな子「千砂都先輩? 何か気になる事でもあったんすか?」

 

千砂都「えっ!? う、ううん…なんでもない」

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

かのん「じゃあまた明日!」

 

メイ「お疲れ様でした!」

 

きな子「失礼するっす!」

 

「お疲れ様でした!!」

 

そして1年生は帰っていく。

 

千砂都「2年生だけ残れるかな?」

 

かのん「え?」

 

恋「1年生が?」

 

千砂都「うん、動画見てハッキリ分かったんだ。まだ私達とかなり実力差がある」

 

かのん「1年生頑張ってるよ? このステージだって、私達と一緒のステップできてたし……」

 

千砂都「それはもちろん分かってる! けど…」

 

すみれ「できてるっていうのと、勝てるかっていうのは別の話ってことでしょ?」

 

可可「このままでは、決勝進出は難しいデスか?」

 

千砂都「……たぶん」

 

すみれ「で、千砂都としては1年生に猛特訓させた方が良いって考えてるわけね」

 

千砂都「どうするのが良いのか、皆の意見聞きたくて…」

 

恋「ですが…話したら気にしますよね?」

 

すみれ「そりゃあね。ただでさえ、私達と差を感じてるって言ってたし……」

 

可可「話さなくて良いと思いマス」

 

かのん「クゥクゥちゃん……」

 

可可「1年生は頑張ってマス。今話したらきっと、頑張りすぎてしまうと思いマス。歌うのが辛くなってしまうと思いマス」

 

すみれ「でもさ…アン‥「ククは皆で楽しく歌いたいデス!!」っ!」

 

かのん「うん。私も賛成」

 

千砂都「じゃあ、1年生には言わずに練習メニューの方を少し考え直してみようか?」

 

可可「っ!! はいデス!」

 

すみれ(・・・・・・・・・・)

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

かのん「じゃあちぃちゃん、クゥクゥちゃん、練習メニューの方よろしくね?」

 

千砂都「分かった!」

 

可可「はいデス!」

 

そして可可先輩とすみれ先輩の帰り道……

 

可可(・・・・・・・すみれ、なんでついてくるデス)

 

可可「なんですみれがこっちに来るデスか? 家は向こうでしょ?」

 

すみれ「寄る所があるの」

 

可可「だったら一人で行くと良いデス。ククはこっちから帰りマスから」

 

そして可可先輩は再び歩き始める。

 

すみれ「良いの!?」

 

その瞬間、二人の雰囲気をそのまま表すかのように雨が降り始める。

 

可可「何がデス?」

 

すみれ「ラブライブ!で結果を出さないと、上海に連れ戻されるって約束はまだ生きてるんでしょ? 去年見逃して貰ったって事は、今年は何が何でも結果を出さなきゃ‥「すみれには‥関係ないデス…」関係なくない! 少なくとも、Liella!にとっては大きな事でしょ!? それとも…そんなに皆のことが信用できないの‥‥? クゥクゥ!!」

 

可可「……嫌いデス」

 

すみれ「皆にちゃんと話した方が良い!「できません…ククは皆と楽しく歌っていたいのデス。それがククが夢見た、スクールアイドルなのデス」クゥクゥ!!」

 

そして、可可先輩は走って行ってしまった。

 

すみれ「待ってクゥクゥ!! ?」

 

すみれ先輩は、クゥクゥ先輩が落としたキャラクター人形を拾い上げた。

 

すみれ(クゥクゥ……)

 

 

その頃、かのん先輩は自室でスマホを使ってラブライブ!情報を見ていた。

 

かのん(・・・・・・・ カツン ?)

 

何かが窓に当たる音がして、かのん先輩は外に出た。

 

かのん「あれ?」

 

?「澁谷かのん…」

 

かのん「!?」

 

かのん先輩の視線の先には……

 

かのん「ウィーンちゃん……」

 

ウィーン「どうしてこんな所で歌っているの?」

 

かのん「えっ?」

 

ウィーン「私が本当の歌を教えてあげる。あなたが歌っているステージが、いかにちっぽけでくだらない場所か、思い知らせてあげる」

 

かのん「っ!! くだらなくなんかない!!! 私達が歌っているステージは…ラブライブ!は、最高の場所!!」

 

ウィーン「そう? 私の言葉を覚えておいて。当日、その意味が分かるから」

 

そして、ウィーン・マルガレーテは去っていった。

 

かのん(絶対に負けない!!)

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

翌日の放課後、俺たちは練習のために着替えて既に屋上に集まっていた。

 

きな子「先輩たち遅いっすね?」

 

メイ「何かあったのかな?」

 

「確かに…珍しいな」

 

すると扉が開き、

 

千砂都「うぃーーっす!!」

 

「あ、来た」

 

可可「今日から練習メニューが新しくなりマス!」

 

きな子「おお!!」

 

メイ「いよいよ東京大会に向けてか!!」

 

四季「気合いが入る」

 

夏美「今から筋肉痛が心配ですの…」

 

千砂都「じゃあ早速始め……「1つ良い?」すみれちゃん?」

 

すみれ「その前に、私から話があるんだけど」

 

千砂都「なに?」

 

すみれ「次のステージは…2年生5人だけで立った方が良いと思うの!!」

 

 

・・・は?

 

一瞬だが、全員すみれ先輩が何を言ってるのか、理解できなかった。

 

 

 

ー 続く ー




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