ラブライブ!スーパースター!! 赤と青の双星   作:松浦果南の自称兄

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東京大会出場者リモート会見

恋先輩とメイの次はかのん先輩ときな子を見に行った。すると二人はヨガの様な体勢を取り精神を集中していた。

 

 

 

作詞 かのん先輩・きな子side

 

 

きな子「かのん先輩………?」

 

かのん「歌詞、降りて来た?」

 

きな子「今の所はまだ……本当にこんなので思いつくんすか?」

 

するとかのん先輩は突然ハッとした表情を浮かべると、

 

かのん「今日、調子悪い……」

 

するときな子が、

 

きな子「かのん先輩! きな子の部屋に、昔書き溜めた歌詞ノートがあるんす! 良かったら………やっぱり恥ずかしい///」

 

きな子の頬が紅く染まる。ああ…やっぱりそういうのって見せるの勇気いるよな……。

 

かのん「無理しなくて良いよ? きな子ちゃんの大切な気持ちが詰まったノートだもんね?」

 

きな子「そんな……きな子の言葉なんて…とても……」

 

うーむ、きな子も充分魅力はあるんだがどうしてこうも自信が無いんだろう……。

1年生全員に言える事だが2年生と自分たちを比べる必要は無いのに……。

 

かのん「実はね、私もスッゴイ恥ずかしいんだ?」

 

きな子「かのん先輩が?」

 

かのん「最初皆に見せるとき、「うぁあぁあ〜っ///」って…。ノート全部ビリビリにしたいくらい」

 

きな子「信じられないっす……」

 

かのん「ふふっ、私なんて一人じゃあてんでダメ。だから、きな子ちゃんが恥ずかしいって思ってくれてちょっとホッとしたの」

 

きな子「それじゃあきな子が巻き添えみたいじゃないっすかぁ……」

 

きな子が不機嫌そうな顔になるが、かのん先輩は柔らかい表情を崩さず。

 

かのん「まぁね。でも、その後待っている嬉しさとか、感動とかも巻き添えにできるから!」

 

きな子「!!」

 

かのん「だから、きな子ちゃんにやって欲しいって思ったんだ。一緒に頑張ってみよう?」

 

このグループは中々良い感じになってるな。じゃあ次は……

 

 

会見設営 可可先輩・すみれ先輩・夏美side

 

 

夏美「オニナッツ〜!! 今日は、合宿中のLiella!に密着ですのー!!」

 

可可先輩は全員の顔のボードが貼られた大きな立て看板を作っていた。つ~か俺もいるけど良いのかな?

 

すみれ「ちょっと、何なのこれ?」

 

可可「他校に負けてないと伝えるためデス!」

 

すみれ「またこんなもん作ってどうするのよ?」

 

可可「この後に開かれる出場者のリモート会見、そこから既に戦いは始まるのデス!!」

 

すみれ「今の配信ならバーチャル背景でどうとでもなるでしょ?」

 

可可「う、うるさいデス!! Liella!は手作りの良さを見せるのデス!!」

 

「というより俺の顔もあるの大丈夫なんですか?」

 

可可「何言ってるデス!! 例えステージに立たなくてもナギサもLiella!の仲間です!! 問題なんかありまセン!!」

 

夏美「あの~……」

 

可可・すみれ「「なに!!」」

 

夏美「い、いや…お二人共変ですの。抱き合って泣いて見たりケンカしてみたり……それで良いんですの?」

 

すみれ「クゥクゥが強情なだけよ」

 

可可「何を!? すみれがうるさいからデス!!」

 

すると可可さんが脚立の上で少し暴れたことで看板と可可先輩の服に張り付いていたテープが引っ張られて看板が倒れてくる。

 

可可・すみれ・夏美「「「あぁああぁあ〜〜っ!!」」」

 

俊敏な動きで直ぐ様三人は協力して看板を支える。しかし重いのか三人は苦しそうだ。

 

夏美「マニーが!! 制作費というマニーがぁっ!!」

 

可可「頑張るデスーー!!」

 

すみれ「何やってんのアンタはーーー!!」

 

「やれやれ……」

 

俺も支えに加わり力で思い切り押し戻す。すると看板は元の位置に戻り、3人は重さから開放される。

 

可可「あ、危なかったデス………」ゼェハァ

 

夏美「マニーが無駄になるとこでしたの………」ゼェゼェ

 

すみれ「お、重かった………」ハァハァ

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

そして各自一旦取り止め東京大会出場者のリモート会見を行う。因みに俺はカメラマンをする。

 

そしてリモート会見が始まり、それぞれスクールアイドル達が順番に会見を行っていきいよいよLiella!の番。

 

司会「それでは次はLiella!張り切ってどうぞ!!」

 

千砂都「皆さんこんにちは!! 私達は…」

 

かのん「結ヶ丘高校スクールアイドル、

 

Liella!『Liella!です!!』

 

千砂都「えっと……」

 

千砂都先輩が言い淀むとかのん先輩が口を開き、

 

かのん「私達Liella!は去年、決勝には進めませんでした。それから1年、今年こそは全員で決勝に進むために頑張ってきました。叶うことなら優勝目指して、皆を笑顔にできるライブをしたいと思っています!」

 

千砂都「皆さんの応援、宜しくお願いします!!」

 

そしてLiella!全員が頭を下げ、ここでLiella!の会見は終了する。

 

かのん「は〜、いつまで立っても慣れないなぁ………」

 

千砂都「そんなこと無いよ。助けてくれてありがとう」

 

かのん「うん。思わず話しちゃった……」

 

そして続いては……

 

司会「続いては、今大会注目のウィーン・マルガレーテちゃん!!」

 

Liella!『!!』

 

Liella!全員、いや、他のスクールアイドルたちもモニター越しに注視していることだろう。ウィーンが映り、話し始める。

 

ウィーン「私がラブライブ!に出場するのは、ここが如何(いか)に低レベルであるかスクールアイドルたちに知ってもらうため。私が…本当の歌を教えてあげる。それだけ……」

 

そして映像は途切れた。

 

………ハァ?

 

俺の頭の中が沸々と煮えたぎる。可可先輩とメイのスクールアイドル大好きコンビは特に激怒した。

 

可可「ラブライブ!が……低レベルデスってぇ………?」プルプル

 

メイ「ふざけんな!! いきなり出てきて好き勝手なこと言いやがって!!」ワナワナ

 

四季「でも、最強と言われたサニパさんに勝った……」

 

「それは………」

 

 

その日の夜……

 

恋先輩、すみれ先輩、可可先輩が風呂に入っている間、何をしようかと思っていたらメイと四季、きな子と夏美が呼びに来た。

 

どうやらウィーンをコテンパンにするために特訓するから付き合ってくれということだ。俺もあの女ムカついたからいくらでも付き合ってやる。

 

「行くぞお前ら!! お高く止まったウィーンの鼻っ柱をへし折って再起不能にしてやるぞ!!」

 

1年生『おーーーーーっ!!!』

 

夏美(再起不能って……そこまでしなくても………)

 

そして練習をしている所を、2年生が窓から覗いていた事に気付かぬまま、1年生4人での特訓を続けた。

 

 

 

ー 続く ー




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