ラブライブ!スーパースター!! 赤と青の双星   作:松兄

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今回はライカちゃんの掘り下げ短編です。

ではどうぞ!!


宮本ライカの心

春休みのLiella!の練習が午前中で終わったある日の午後、俺は足を伸ばして秋葉原に来ていた。

 

「よし、ラノベの新刊ゲット! 早速帰って読もう……ん? アレは……」

 

渚が視線を向けた方には、女の子がチャラそうな男2人に絡まれていた。

 

(あ〜、ナンパなんて場面に遭遇するとはな。女の子凄い嫌がってんじゃん。仕方ないか……ってあれ?)

 

その女の子は、渚には見覚えがあった。

 

ヤンキー1「ねっ? ちょっと一緒にお茶するだけだから」

 

男がライカに手を伸ばす。

 

ライカ「嫌よ! 何でアンタみたいな奴と! どっか行って!!」パチン!

 

ライカが手を振り解く。が、

 

ヤンキー1「はは、振りほどかれちゃったよ」

 

ヤンキー2「取り敢えず路地裏連れてくか?」

 

マズい……ライカの脳裏に最悪の展開がよぎる。

 

ライカ「(相手が一人ならどうにでもなるけど、大人の男二人は流石に……竹刀も無いし!!)私はどこにも行かないわ! アンタたちがドコか行きなさい!!」

 

ヤンキー2「ちょっと声がデカいかなキミ?」

 

周りの人たちは見て見ぬふりで助けてくれる気配がない。

 

"怖い"……。このままじゃあ

 

その時、

 

「ライカ、ゴメン待ったか?」

 

ライカ「え?」

 

突如自分の名前を呼ばれ、そちらを見ると……

 

ライカ(な、渚くん!? 何でここに!!)

 

しかしそんなライカの心境も知らず渚は言葉を並べていく。

 

「秋葉原、久々で待ち合わせ場所分からなくてさ。ん? この人たちは何? 待ってる間話し相手にでもなってくれてたの?」

 

ライカの頭の中は?で埋め尽くされていた。ライカは別に渚と待ち合わせしていたわけではない。ならなぜ?

男たちの顔を見ると、そちらも訳の分からない顔をしていた。

 

ライカ(コレはもしかして"とある"の上○さんの知り合いのフリして切り抜く作戦? まぁフリじゃないけど……乗るしかないわね)

 

「じゃあ俺達約束してるんでここらで失礼しますね? 話し相手になってくれてありがとうございます」ペコッ

 

ライカ「本当に遅いわよ? 待ってたんだからね?」

 

そして俺とライカは離脱した。残された男たちはというと、

 

ヤンキー1「男の連れがいたのかよ……」

 

ヤンキー2「失敗かよ……帰ろうぜ?」

 

そしてある程度の距離を取った渚とライカは、

 

「ん、思ったより食って掛かってこなかったなアイツら。この作戦はこれからも使えそうだな」

 

ライカ「あ、あの……渚、ありがとね?」

 

「おう。怯えてた様に見えたしほっとけ無くてな」

 

ピクッ

 

ライカ「怯えてたって……「ん? ああ、何か強気な態度取ってたけど何かな…やっぱり女の子が大の男2人に絡まれたら恐いよな」っ!!」

 

「? どうした?」

 

ライカ「ちょっとついて来て?」

 

「? おお……」

 

そして渚とライカが近くの公園のベンチに座ると、ライカが話始めた。

 

ライカ「私ね、今ではこんなだけど…昔から怖がりな上に臆病でね……でも、私の家の事話したでしょ? 強くなきゃ、弱さはあってはならない、弱さは必要無いって思ってきたから必死に修練したんだけど……やっぱり心の奥底はそう簡単には変わらないわね。まさか怯えてたの見抜かれるなんて………」

 

ふむ、まぁそういう家に産まれるとそうなったりするのか……。

 

「別に怖がりでも良いんじゃないか?「え?」ライカは家の事を例に挙げたけど、先祖がいくら凄い人でも関係なくないか? ライカはライカ…だろ?」

 

ライカ「私は私……」

 

「それにさ、自分が恐がりなのを知っててそれを何とかするために必死に剣道頑張ってそこまで強くなったんだろ? 自分の欠点に向き合って乗り越えようとできるんだから、例え怖がりでもライカは弱くはないと思うけどな?」

 

ライカ「!!」

 

「まぁあくまで()()そう思うってだけだから。押し付ける気は無いよ?」

 

ライカ「本当に? 怖がりでも……私は弱くない?」

 

渚は真顔から優しく笑い、

 

「必死に自分の欠点を克服しようと努力できる人に、弱い人はいないよ。ケンカとか、身体がって意味じゃなくて……"心"がね」

 

ライカ「っ!!」

 

「っ!? ライカさん?!」

 

限界だった。ライカは涙を流し、渚に勢いよく飛びついた。渚の腰回りに腕を回し、お腹に顔を埋めて泣く。

 

ライカ「うぅ…………うっ……」

 

「やれやれ……」

 

渚はライカの背中を優しく擦ってやると、ライカはだんだんと落ち着いてくる。

 

数分後………

 

ライカ「ありがとう……」

 

「良いって。カワイイ姿見れたし…」ニヤニヤ

 

ライカ「っ!?///」カァアアッ///

 

ライカの顔が真っ赤になる。

 

「あれ? 照れてんのか〜?」

 

ライカ「うるさい!! バツとして私を家まで送りなさい!!」

 

「分かりました。すみれ先輩の家までエスコートさせて頂きます……」

 

渚は両手を挙げてヒラヒラと振る。

 

もう!!

 

ライカ「彼女さんに言うわよ?」

 

「それだけはやめて!?」

 

これだけは、私のささやかな抵抗だ。///




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