ラブライブ!スーパースター!! 赤と青の双星   作:松兄

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スカウト計画

 メイとケンカした翌日の朝。あの後思い返したら、さすがに気不味くなって、家を出てからメイの家に寄る前にさらに1個隣の四季を先に迎えに行って2人で待っていた。

 

 お陰で四季からは「ヘタレ……」と言われてしまった。返す言葉が無い………。

 

 そんなで待っているとメイが出てきた。気まずさからか俺とは視線を合わせなかったが、一緒に行ってくれる辺り本気で怒っている訳ではないようだ。

 

 そして3人で通学路を歩く中、メイは口を開き、

 

メイ「ナギ……昨日は悪かった。つい感情的になっちまった…お前がアタシのために言ってくれてるって事は分かってたのに………」

 

 どうやらメイも思うところがあったようだ。

 

 メイ…………、

 

「いや、謝るのは俺もだ。お前の悩みを軽く見た発言だったかもしれねぇ………悪かった」

 

メイ「うん………。ゴメンな?」

 

「悪かった……」

 

 お互いに悪かったところを謝罪し、取り敢えずは一件落着かな………?

 

 ――だが、

 

四季「メイ、最後にもう一度聞かせて?"憧れを憧れのまま終わらせちゃってほんとうに後悔しない?"」

 

 四季の言葉にメイは俯いて唇を噛む。その顔は、とても苦しそうで、悔しそうだった。

 

メイ「後悔……するに決まってんだろ!でも、アタシのこの目じゃあ、入っても先輩や桜小路に迷惑掛けるだけだ。アタシが足を引っ張っちまう……」

 

(それが本音か。本当の事をみんなに公表してしまえばとやかく言うやついないと思うんだけどなぁ……)

 

四季「メイ………」

 

 そしてその日はとくに何事もなく1日の学校が終わったのだが、放課後に俺はスクールアイドル部の部室に向かっていた。

 

コンコン

 

 部室の前に着き、扉を2回ノックすると中から女の子の声がして扉が開く。

 

ガチャ

 

かのん「はい……あっ、この間の?」

 

「スミマセン。ちょっと話があるんですけど……」

 

 部屋の中に通された俺は、桜小路を含めたLiella!6人の前に座り、覚悟を決めた俺は「見てほしいものがある」と言ってこの間の入学式の時に撮ったメイの写真を見せる。

 

「この子見てどう思います?」

 

かのん「え?………うわ、かわいい!!」

 

恋「美人な方ですね。うちの1年生ですよね?」

 

 かのん先輩と恋先輩は特に怖いとかそういう事は言わない。

 

 桜小路さんは……

 

きな子「あっ、米女さん………」

 

可可「きなきな知ってる人デスか?」

 

きな子「はい! クラスメイトっす」

 

千砂都「この子がどうかした?」

 

 千砂都先輩がこれがどうしたのかと聞いてくる。

 

「この子の……米女の"目つき"、どう思います?」

 

 先輩たちはもう一度写真を見る。すると、

 

かのん「シュッとしててクール系の印象受けるけど」

 

すみれ「確かに……Liella!にはいないタイプね」

 

きな子「え? 先輩たち……怖くないですか?」

 

可可「怖いデス?ああ……確かに目付きが鋭い気はしマスけど…でもとってもかわいいと思いマス!!」

 

 ああ……。なんだ……

 

 先輩たちは、誰一人としてメイを怖いとか、不良みたいとか言わなかった。反応からして、むしろいい印象だった事は明白。

 

 ――なら!

 

「今の先輩たちの反応を見て決めました。実は、相談したいことがあるんです」

 

恋「相談ですか……?」

 

「米女を……メイをLiella!に入れてやって下さい!!」

 

 それを聞いた先輩たちはビックリして顔を見合わせた後、俺に事情の説明を促す。

 そして俺はメイにバレた時に怒られるの覚悟で全部話した。

 幼い頃から目が悪くて凝らしてるだけなのに睨んでると勘違いされてきたこと。

 そのせいで周りから不良とか思われて自分に自身が無くなってしまっていること。

 スクールアイドルに対して熱い物を持ちながらも、先輩たちに自分の事で迷惑を掛ける事を恐れて見学にすら来れないこと。

 

 ………全てを。

 

 先輩も桜小路も、悲しそうな顔をして話を聞いていた。途中、平安名先輩に何でそこまでするのかを聞かれたが、正直に"幼馴染みがこんな苦しんでるのを見たくなからだ"と言ったら信じてくれた。

 

 なんか俺の目が嘘をついてる目じゃないって言ってた。それでわかるってスゲェな………。

 

可可「そんなにスクールアイドルを愛してくれている人ならククたちは大歓迎デス!!

 

 

千砂都「う〜ん、そんなに目つき怖いかな……?」

 

 先輩たちがリアクションを取る中、桜小路は、

 

きな子「きな子……米女さんが一番気にしてること言っちゃったかもしれないっす。"怖い"って」

 

 自分の言ってしまった事に落ち込む桜小路さん。

 

「そう思ってくれるなら、これから普通に話してやってくれると嬉しい」

 

きな子「っ!! ゴシゴシ ハイっす!!」

 

 桜小路さんは、流れた涙を拭うと、ちからづよく返事した。

 

(いい人ばっかだ……メイの心配は杞憂みたいだけど、本人の怯えは心にへばり付いてるし。何とかしてやりたい………)

 

かのん「日宮くん!! その依頼、受けるよ!! 私達も仲間が欲しかったし……むしろ心強い仲間になってくれそう!!」

 

可可「少なくともグソクムシよりも全然素質があそうデス」

 

すみれ「そんなの分からないでしょうが!!」

 

 言い合いを始める唐先輩と平安名先輩。

 

恋「皆さん、後輩の前ですよ? 日宮さんも協力してくださいね?」

 

「もちろんです!!」

 

かのん「じゃあ明日から土日だから月曜からだね。でも、まずは実際の米女さんを見てみたいよね? 話だけじゃあ分からない事もあるだろうし……」

 

「あっ、じゃあ昼休みはだいたい教室にいるんで見に来てください。写真の赤髪の娘ですから」

 

 俺がそう言うと、皆さんは『分かった』と、了承してくれる。すると、写真をみていた嵐先輩が――、

 

千砂都「こっちの青い髪の娘もかわいいと思うけどなぁ……」

 

「あっ、四季の事ですね。可能なら二人共スカウトしちゃってください。メイも四季が一緒なら心強いでしょうし」

 

かのん「この娘も幼馴染みなの?」

 

「はい。俺とメイと四季の3人の幼馴染です」

 

 俺がそう教えると、

 

Liella!((((((これは……2人とも恋してる気がするなぁ…………))))))

 

 心のなかで意見が一致したLiella!だった。

 

 

 

ー 続く ー




メイちゃん、四季ちゃんの勧誘開始・・・
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