「い、妹……?」
夏美が自身の妹だという少女に突然背後から蹴り飛ばされ、蹴られた腰をさすりながら起き上がる渚。
夏美「な、ナギくん申し訳ないですの!!」
冬毬「姉者!? 何を……」
夏美「冬毬も謝りなさい!!」
夏美に凄い剣幕で怒られて渋々頭を下げる冬毬ちゃん。この子の俺に対するヘイトは何なのだろう……。
「えーっと…、なんで妹さんはそんな俺に敵対心剥き出しなのか理由を聞いて良いかな……?」
冬毬「そんなの決まってます! 姉者が魅力的だからってセクハラを働いたからです!!」
「ハイ?!」
セクハラ!? なんだよそれ!! そんなことした覚え無いぞ!!
「セクハラなんてした覚えないぞ!!」
冬毬「シラを切るんですか!!」
夏美「冬毬!! ナッツはセクハラなんてされてませんの!! いったいなんのことを言ってるんですの!?」
冬毬「だってたった今嫌がる姉者をしつこく誘ってたじゃないですか!!」
夏美「夏美は別にそんなことされてませんの!! ナギくん以外にも部活の友達皆で一緒に遊んで帰らないか誘われてただけですの!! それにまったくしつこくなんかなかったですの!!」
冬毬「友達!? 部活に入った事でさえ大丈夫か心配だったのに姉者に友達なんかできるわけ無いです!! 小・中と友達いなかったのに!!」
夏美「冬毬ーーーっ!! 庇うフリしてさり気なくフレンドリーファイアはやめるですのーーっ!!」
メイ「なんか……すごい妹だな」
四季「夏美ちゃん…友達いなかったんだ……」
「それを言ったらお前らも俺たち3人以外にそれらしいのいなかったじゃねぇか……」
四季とメイが渚を睨む。ホントのことだろー?
夏美「とにかく!! 冬毬はお姉ちゃんの友達に無礼を働いたんですの!!」
冬毬「ホントに友達できたんですか!!」
夏美「失礼ですの!! 同級生だけじゃなくて先輩たちとも仲良いですの!!」
冬毬「あの姉者が……」ツー
ん? なんか妹さん泣いてない?
きな子「な、なんか泣いてないっすか?」
冬毬「ああ失礼。感動して泣いてただけです。で、でもじゃあ入学式のときにそこの男性が姉者の隣に座ってたのはなんでですか!!気があるかちょっかい出そうとしたんじゃ……」
紗夜「いや違うから。あの入学式の席を決めたのは先生だから」
陽菜「それに渚くんにはもう彼女いるしね」
冬毬「へ、先生が決めた? お相手がもういる?」
夏美「そうですの!! 夏美以外のね!!」
冬毬「……ホントに誤解?」
夏美「だからそう言ってますの!!」
数秒の間沈黙が流れる。冬毬ちゃんは冷や汗をかき……
冬毬「す…スミマセンでしたぁっッ!!!」
冬毬ちゃんが土下座した。
冬毬「やっとできた姉者のお友達に私はなんてことを!! どうかお怒りは私に!! どうか姉者の友達をやめないであげてください!!!」
夏美「ちょっ!? 冬毬恥ずかしいですの!! やめなさい!!」
ハァ……
「まぁ誤解と分かってもらえたなら何よりだよ……。妹さんはお姉ちゃんの事が大好きなんだね……」
冬毬「はい……」
「許すからもうちょっと人の話は聞いてね?」
冬毬「分かりました。ありがとうございます……」
「ほら、立って」
そう言って冬毬ちゃんを立たせる。いつまでも土下座なんかさせとくわけにも行かないからな。
四季「まったく、ナギサは甘すぎ……」
メイ「まぁそれがナギのいいとこだけどな」
すると、
奏「渚先輩〜!!」
「おっ、奏! どうした?」
奏「帰りどうしようかなと思って……あれ、鬼塚さん?」
冬毬「たしか月城くんでしたっけ?なんでここに?」
奏「ああ、春休み中に先輩たちと会ってさ、明日スクールアイドル部に入部届出すつもりなんだ。マネージャーで」
冬毬「スクールアイドル部!? まさか姉者を狙って……」
奏「へ? 姉者? …お姉さん? 鬼塚……あっ! もしかして夏美先輩の妹!?」
夏美「あっ、奏くんそうですの……」
奏「そうなんですね……鬼塚さん、えっと冬毬さんの方耳貸して」
冬毬「なんですか……?」
奏「俺が良いなと思ってるのはメイ先輩だから心配いらないよ?」
なんかゴニョゴニョ言ってる……まぁ大体察せるけど。
冬毬「なら問題は無いです」
奏「良かった」
すると、
冬毬「そう言えばスクールアイドル部ってどんな感じの部活なんですか……?」
? もしかして興味あるのか?
ー 続く ー
夏美「チャンネル登録(お気に入り)&高評価宜しくですの〜!!」
冬毬「姉者共々宜しくお願いします!!」