ではどうぞ!!
渚がスクールアイドル部の先輩方と話した次の日の土曜日。
今日は学校が休みなので、久しぶりに3人で街に遊びに行く。
俺は用意を済ませて約束の時間にメイの家に迎えに行ったのだが、やはりと言うべきか服選びに時間が掛かっておりもうしばらく掛かるとのこと。
ならばと先に四季の家に迎えに行ったが、四季も同様だった。
(ぶっちゃけ何で女の子って服選びだけでこんなに時間掛かるんだろう。まぁ、前に母さんに聞いたらデリカシーがないと呆れられたから言葉には出さんが……)
俺が待っていると、背後から聞き慣れた声がかけられた。
四季「ゴメン……お待たせ」
思考を巡らせている間に四季が到着。四季の服装はスキニーのデニムに黒のブラウスを合わせた大人っぽい感じだった。
「っ、か、カワイイ////」
四季「フェッ!?///」
(やべっ、つい本音が)
普段クールな四季の口からは聞いたことがない音が漏れ、なぜか顔が真っ赤になる四季。
「おい四季? 顔が真っ赤だぞ? 熱あるわけじゃないよな?」
俺がそう言うと、四季は急に真顔になり――、
四季「………ナギサはそう言うよね」ハァ
なんか盛大に溜息を付かれて困惑しているところにメイが出てきた。
メイの服装は白のワンピースにダークグリーンのジャケットを合わせた感じだった。
(二人揃ってクッソ可愛いんだけど///)
俺が内心ドキドキしながらも黙っていると……
メイ「ど、どうした……? 似合ってないか?」
「いや……、似合いすぎてて…可愛くて見惚れてた///」
メイ「フェえっ!?///」
やはり先程の四季と似たような音がメイの口から鳴り、顔が真っ赤になる。
―――すると、
四季「……言っとくけどメイも私も具合悪いわけじゃないからね?あと、軽々しく女の娘に"カワイイ"とか言うのはダメ……」
「お、おう………」
心を読まれてしまった。四季はこういう心理分析も得意だから下手な発言は墓穴を掘る事になってしまう。
(というかカワイイって言うのはダメなの? 事実を言ってるだけなのに?)
全くもってこの男、何故気付かないのかイライラしてくるレベルである。あんな発言をすれば女子の顔が赤くなるのは当然である………。
しかもお互いに気づいてないが当人たちは両思いなのだから尚更である。
「じゃあ行くか……」
そして電車に乗りやってきたのはオタクの聖地、秋葉原。四季は発明品を作る上での部品、メイはスクールアイドルショップに行きたいらしい。
四季「ほんとにわたしの用事からで良いの?」
メイ「ああ。構わねぇよ」
「俺も……。重かったら荷物持ちくらいするし」
俺がそう言うと、
四季「……ナギサのそういうところ、凄く好感持てる」
「そ、そうか……」
四季の言葉に、対応は合ってたか?と一安心。そして電気屋に入り、四季のお眼鏡に叶う部品を数点買い、次はスクールアイドルショップに向かう。
なのだが、
メイ「なぁ、さっきからアタシら見られてないか?」
ヒソヒソ
「あいつ!! あんな美人二人と!!」
「きっと裏では取っ替え引っ替えしてるのよ………」
「二股とかヤバいな………」
ヒソヒソ
「……………………」
聞こえている分だけでも俺はとんでもない風評被害を受けていた。もう心が死ぬ……
メイ「ナギ、元気だせよ……あっ、着いたぞ!!」
メイが励ましてくれた所で、スクールアイドルショップに到着し中に入り店内を見て回る俺たち。
メイはLiella!のグッズを買い漁り御満悦の様子だ。メイの笑顔で少し心が生き返った。
そして店を出た所で、丁度良い時間なので昼飯にワックに入りでハンバーガーを注文する。
そして商品を受け取り、席で食べながらこの後のことを話す俺たち。
「食ったらどうする?」
メイ「昨日の夜さ、四季と電話で話してたんだけど……。明日休みだし…今日、昔みたいに久しぶりに3人でお泊まり会しないか? 私の家、今日は親が仕事でいないんだ」
「っ、マジで……?」
おいおい、お前らもそうだけど俺が一応年頃の、しかも俺は男子だって分かってて言ってる?
四季「私は一応OK。ナギサは?」
「俺個人としては良いけど、親がなんて言うか……」
俺が渋っていると、
メイ「あっ、昨日ナギのお母さんに相談したら良いって言ってたぞ?」
なんと知らない間に外堀を埋められていた。想像したら「その方が面白いからよ〜☆」と笑っている顔が浮かんだ。
メッチャ殴りたい顔………。
「二人は良いのかよ……」
四季「私達は良いから誘ってるんだけど……」
メイ「おう///」
ったく……。お泊り会か…どのくらいぶりだ?
メイ「確か6ヶ月くらいだな」
「心を読むな!!」
何で女ってこんな勘が鋭いんだ!? これじゃあ、おちおち考え事もできないぞ!!
すると―――、
四季「ナギサは分かりやすいから………」
メイ「すぐ顔に出るしな」
四季とメイに2連撃のコンビネーションアタックを撃ち込まれ俺の心のライフはゼロになり崩れ落ちる。ふっ、笑えよベジータ……。
そんなで家に帰った俺たち。俺と四季は各家で着替えをバックに詰めて、すぐとなりのメイの家に集合した。
行く間際に母さんが、「孫の顔を見る日も近いかしら?」などとほざきおった。
(俺の理性の壁、保つだろうか……)
こうして、己の理性を賭けた、欲望との闘いが幕を開けてしまった。
次回、四季・メイとのお泊り会!!
ー 続く ー
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