倒れた四季を保健室に運び、四季の倒れた原因を渚はみんなに語る。
「小学校低学年の頃まで、四季はすごくよく笑う子でした。機械好きは変わらなかったけど、それでも運動もある程度できたし、勉強は当時俺は教えてもらってました」
陽菜「そう言えば言ってたね。渚くんは昔、何もできないと言って良いくらいだったって……」
「ああ……。それに、四季は元来友達思いだし。俺とメイは勿論、みんなも感じてるでしょ?」
Liella!の皆んなは頷く。
「でも、だからこそ……それが起こってしまった」
奏「どういう事ですか?」
「性格も良くて明るい。運動もできないわけじゃない。それにあの顔だぞ? モテないと思うか?」
千砂都「まさか……」
そう。小学生にたまにある。"嫉妬"。四季は、他の女の子たちからの嫉妬を買ってしまい、様々な嫌がらせをされた。
恋「そんな事が……」
メイ「それからどんどん塞ぎ込んじゃって……。あの頃はまともに話せるのは家族と、アタシとナギ。そしてアタシとナギの両親だけだった」
そうして学校では常に俺たちは一緒にいるようになり、四季は以前よりも暗くなってしまった……。
すると、
今度はイジメの大元の女子たちが自分たちが原因のくせに「根暗女」とか、「日宮くんと米女さんが居ないと何も出来ない子だったんだね〜?(胸糞悪い笑み)」、後は機械好きなのをネタにして「マッドサイエンティスト」とか、「変な発明をしてる」と言いふらしてどんどん人は離れていった……。
俺たち以外は。
すみれ「なによ……それっ!!」ギリッ!!
すみれ先輩の額に青筋が浮かぶ。他のメンバーもだいぶ怒りが湧き上がっているらしい。
そして、俺たちが小2のとき……
男子『やーい不良女と根暗女〜!!』
四季とそれでも一緒にいたことで、ついにメイにまで飛び火した。
女子「たしかに米女さんって目つき怖いよね……」
女子「若菜さんも何考えてるか分からないし」
メイ・四季((…………なんでっ))グスッ
四季とメイの流れた涙を見た瞬間、俺はブチギレていた。その後のことは良く覚えていないが、気づいた時にはイジメの主犯の女子たち、そして加担した男子、見て見ぬふりした者たちと、机が散乱した教室に倒れていた。
「覚えてなくて、二人に聞いたら俺が怒り狂って女も男も問答無用でブチのめしたそうです。お陰で学校から滅茶苦茶怒られちゃいました」
渚がそう言うと、
可可「ナギサ、ナイスです!!」
きな子「いや、ナイスっすか!?」
すみれ「当たり前でしょ!!当然の報いよ!!」
あはは……
「まあ、そっから卒業まで3人だけになっちゃったわけですけど……」
あの時は大変だったなぁ……
「でも、中学入ってからはちょっとずつ改善してきて、知らない人と話すのはまだ無理だけど、クラスメイトに話しかけられたら挨拶返すくらいはできるまでに戻ったんです」
可可「四季……ガンバりましたねぇ……」ウルウル
すみれ「努力したのねぇ……」グスッ
泣いてるし……。ほんと、いい人達だな。
「まぁ、そうですね。でも、本当に信頼できると思った人としか関わろうとしないのは今も同じなんです」
夏美「へ〜……ん? それなら、ひょっとして私たちは……」
陽菜「四季ちゃんに信頼されてるってこと?」
渚とメイは顔を見合わせる。
メイ「ああ、めちゃくちゃ信頼されてるよ。正直ここまで心を開く人間ができたことを驚いてるけど、すごく嬉しく思ってる。それに、今はすごく楽しそうだし」
「ああ」
恋「なら、その信頼を裏切るわけには行きませんね!」
奏「はい!」
ライカ「四季も大変だったのね……」
「とにかく、四季にセンターをどうしてもやってもらいたいなら、そのトラウマを何とかしないと恐らくダメです」
メイ「昔のクラスメイトに言われたことはまだ覚えててソレがフラッシュバックしたんだろうし……」
「四季の味方はいまは沢山居るって、信じられれば、一歩を踏み出せると思うんだけど……」
四季(………ナギサ、メイ私は……)
ポチッ!
四季が手に持ったスイッチを押すと、窓の外に謎のキャラクターが……
すみれ「な、何アレ!?」
恋「あれは!〈ゆいがおー〉!?」
ライカ「な、何それ?」
恋「結ヶ丘には古くから居るという妖精です!見たものは幸せになれるという言い伝えがあり、まさか実在するとは!!」
夏美「そんな訳ないですの……」
夏美が窓を開けると、
夏美「これ、ドローンで紙を吊ってプロジェクターで映してるだけですの……」
恋「ええ?!」
「っ! こんな事が出来るのは!!」
渚は急いで四季の寝るベッドのカーテンを開けると、
「居ない……注意を引いて逃げたか………」
するとスマホが鳴り、
「?」
四季『ごめん、センターは無理』
四季…………。
ー つづく ー
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