ラブライブ!スーパースター!! 赤と青の双星   作:松兄

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白色のセンター

あのあと、渚は科学室の扉の前にいた。

 

(……………よし)

 

ガラッ!

 

渚は扉を開けて科学室の中に入った。

 

四季「ナギサ……」

 

「四季……」

 

シャッ!!

 

締め切られたカーテンを開けると、太陽の光が差し込み四季は眩しそうに目を細める。

 

「四季、今はもう昔とは違う。お前には、信頼できる仲間が大勢いる。それに、応援してくれる人も……だから、センターに立っても良いんだ」

 

四季「でも……!」

 

メイ「眩しいなら!」

 

四季「! メイ……」

 

メイも科学室に入ってきて言葉をかける。

 

メイ「眩しいなら、私が陰になってやる。引っ張っていけないなら、私が一緒に引っ張っていってやる」

 

「いないとは思うけど、もしも文句を言うやつが居ても、お前には俺たち以外にも仲間がいる」

 

メイ「そうだぜ? それに、目立たなくてもいつもの四季でいい。そんな四季だからこそ、できるセンターがあるんだよ……そんな四季じゃなきゃ、できないセンターがあるんだよ……」

 

メイは自身のスマホを四季に渡す。

 

四季「これは……」

 

「俺ときな子とメイで考えた、四季が歌う歌。まだ未完成だけどな。せっかく四季が歌うんだったら、やっぱり俺も作りたいなって思って……四季も、一緒に作ってほしい。世界には、いろんな色があるんだって。いろんな人がいるんだって、見せつけてやろう!!」

 

四季「っ!!」

 

「もしも、これで四季を悪く言う奴がいたら、これから先の人生、俺は一生四季の言いなりになって良い」

 

四季「え……?」

 

「なんならお前が死ねって言うなら死んでやる。その覚悟だ」

 

四季「そ、そんな事ぜったいに言わない!!」

 

「分かってる。覚悟の重さを伝えたかっただけだ。でも、表現が悪かったな」

 

四季「もう……」

 

四季は、まだ怖いと言いたげな顔をしているが、やがて決意したような顔になり、渚とメイの手を取った。

 

「作ろう。新しいLiella!のステージを!みんなと一緒に!!」

 

四季が、気づいて扉の方を見ると、みんなが渚や四季たちを見ていた。

 

四季「みんな……」

 

千砂都「練習、始めるよ!!」

 

四季「っ!」

 

四季は涙を拭うと、

 

四季「はいっ!!」

 

 

前に進む決意を胸に、練習を始めた。

 

 

 

 

数日後、Liella!の四季がセンターの曲、衣装が完成してダンスも完璧にし、いよいよ代々木スクールアイドルフェス当日になった。

渚はかのん先輩に「Liella!のライブを4人で観に来てください」とメッセージを送った。

 

 

 

そして、フェスが始まりLiella!の出番が近づく。今回の衣装は、白をベースにそれぞれのメンバーカラーの三角形を4枚使って蝶々のモチーフを散りばめており、三角形自体も光のプリズムをイメージしてある。

更に言うと、四季とメイはその蝶々のモチーフは3つつけているが、他のメンバーは2つという違いもある。

 

 

四季「倒れそう……」

 

メイ「緊張してる?」

 

四季「すごく……」

 

「まあ、それは仕方ないか。でも、ステージに立ったらみんながおまえを応援してくれるはずだ。四季のセンターを見ても、温かな声援をくれるはず。しっかりと感じてこい!」

 

四季「ナギサ……、メイ……」

 

「四季の側には、みんながいるし。センターで歌う四季を、応援してくれる……」

 

メイ「目立たなくてもいい。注目されるのが嫌だったら、私が注目を集めてやる!」

 

四季「……メイも、目立つの嫌いなくせに」

 

そして、四季は笑った。それにつられて、メイも笑う。

 

メイ「それでも、いつもの四季の魅力を、みんなに知ってもらいたいんだ!!」

 

「行って来い!」

 

四季「っ! うん!!」

 

 

 

そして、Liella!の歌が始まる。この歌は、センターで歌う四季の気持ち、人々の持つ色々な色、目立たなくても光に手を伸ばそうとする心情を現した曲になっている。

フォーメーションも、他のメンバーが次々と四季を庇うように動き、だが、大一番で四季が前に出てキメる。

 

 

そして、曲が終わると……

 

 

四季「ハァハァ……」

 

 

「四季ちゃーん!!」

 

「サイコー!!」

 

「可愛いーー!!!」

 

会場には悪いイメージを持つ人など誰一人としていない。みんなが四季を応援してくれていた。

 

四季「っ!」

 

メイ「な? アタシたちの、言った通りだったろ?」

 

四季「うん……! これが、センターなんだ……私の、色……!」

 

 

 

紗夜「凄かったね〜!」

 

マルガレーテ「……かのん」

 

かのん「ん?」

 

マルガレーテ「練習、行くわよ!」

 

かのん「っ、うん!!」

 

冬毬「行きますか」

 

紗夜「ほいほ〜い!」

 

 

 

 

舞台袖に戻ってきたみんなは、

 

「お疲れ様」

 

奏「凄かったですよ!」

 

メイ「サンキュー!」

 

四季「ナギサ!」

 

四季は、感極まって抱きついてきた。

 

「おっと、……な?敵なんか、居なかっただろ?」

 

四季「うん! ねぇ、どうしよう……もっと、歌いたくなってきた。楽しい!!」

 

「!! そっか……」

 

ライカ「楽しい……」ハッ!!

 

(ライカ、今キツそうだよ?)

 

(Liella!とライカでは、明らかに違うことがある)

 

ライカ(子供)「お母さん、キツイけど、剣道って勝つとすごく楽しいね!!」

 

ライカ「…………そう言うことか忘れてたわね。あの頃の気持ちを……」

 

「あん?どうした?」

 

ライカ「あたしは、弱い自分を乗り越えたくて剣道を始めたと思ってた。けど、やり始めたばっかりのとき……何度も負けたけど、初めて勝てたときは本当に楽しかった。いつの間にかそれが当たり前になってて、そんな事も忘れてたのね」

 

「初心忘るべからず。好きこそものの上手なれ。だよ」

 

ライカ「……そうね!」

 

すると、

 

ライカ「あ〜、アタシもじっとしてられない!すみれ、先に帰るわね!! 勿論明日からもLiella!の練習は手伝うから!!」

 

そしてライカは嵐のように帰っていった。

 

すみれ「……あの子が世話になったみたいね」

 

「まあ……」

 

すみれ「四季、メイ」

 

四季「すみれ先輩?」

 

メイ「なんですか?」

 

すみれ「渚が幼馴染で、本当にあなたたちは幸せ者ね?大事にしなさいよ?」

 

四季とメイは顔を見合わせると、

 

四季・メイ「「はいっ!!」」

 

そう、返事をした。

 

 

そして1週間後の剣道都大会、ライカは全試合をストレートで勝ち上がり、決勝の関東大会常連選手すらも一本も取らせずに沈め、新聞で大々的に特集されていた。

 

 

 

ー つづく ー




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