期末テストと進路
夏美と冬毬ちゃんの一件から数週間が経ち、結ヶ丘は夏休み前の期末試験があり、今日テストが返却された。
きな子「よし、強敵期末試験を倒したっす〜!」
紗夜「きな子ちゃん赤点は無さそうだね」
きな子「はいっす!なんとか大丈夫だったっす!」
「そういう紗夜は、全教科98点以上……そのうち2つ100点じゃねぇか。スゴイな……」
紗夜「そう?そう言う渚くんは……?」
「俺はこんな感じ……」
俺がテストを見せる。全教科75点以上は取れていた、因みに赤点はない。
「頑張って勉強しまくってなんとか。今でもたまに小学校とか中学校の内容も復習してるからな。高校の勉強の基礎だし……」
陽菜「逆にそっちが凄いね……」
「俺はそのくらいしないとついて行けないんだよ。元の頭が悪すぎるから……」
ライカ「ホントに努力の人って感じね。好感が持てるわ」
四季「ナギサ……頑張った」
「おう」
四季に褒められて頑張った甲斐があったと思っていると、隣の席から暗い空気が漂ってきた。
「メイと夏美はどうだったんだ……?」
メイ「聞くなよぉ〜……」
夏美「ですの〜……」
暗い顔してぐったりしてる。これは……
メイ「あ"ぁ〜補習嫌だ〜〜……」
夏美「私もですの〜……」
ったく、
「二人とも元の頭は俺より良いはずなのにそのありさまって……」
四季「ナギサ、才能にかまけてるとこうなる。悪い例だからね」
「分かってる」
メイ・夏美「「ぐっ!!」」
ふたりが悔しそうな声を出す。
メイ「はぁ……師匠の面目丸つぶれだなぁ……」
「メイ、今度一緒に勉強しようぜ?昔みたいに3人で」
メイ「さんせー」
四季「分かった」
幼馴染組でそんな話をする。すると――、
夏美「そう言えば、先輩たちは大丈夫なんですの?」
「と言うと?」
夏美「夏休みが終わるといよいよ受験の雰囲気になりますし、進路とか……忙しいハズですの」
――その頃…3年生の教室では、
千砂都「これ、週明けに先生に提出してくれって」
かのん先輩が千砂都先輩から受け取ったものは……
かのん(進路希望調査票………)
かのん「そうだよなぁ………」
千砂都「いよいよ迫ってきたって感じだね」
かのん「……うん」
――同時刻、一年生もテストが返されていた。
マルガレーテ「ふふっ、まったく簡単すぎない?日本のテスト」
マルガレーテのテストには90点と書かれていた。
冬毬「まったくです。高校でも問題なさそうですね」
マルガレーテは冬毬のテストの点数をちら見する。そこには、
『鬼塚冬毬:100点』
マルガレーテ「なっ!?」
絶句するマルガレーテ。
冬毬「マルガレーテは何点だったのですか?」
マルガレーテは勢いよくテストの点数の部分を押さえると、
マルガレーテ「こ、今回は本気出してないから! そう、左手でやったのよ左手で!!」
冬毬「テストの点数に利き手は関係ないと思いますが……まあそういうことにしておきましょう」
マルガレーテ「その可愛そうなものを見る目止めなさい!!フンッ!」
マルガレーテが窓の外を見ると……
マルガレーテ(ん?あれ、かのんよね?)
かのん先輩が中庭を歩いていた。
――中庭。
かのん「はぁ……卒業かぁ」
かのんは進路希望調査票を見てため息をついていた。
そこへ……
マルガレーテ「ウィーン国立音楽学校への留学、決まってる事でしょ……?」
かのん「あはは……。なんだか頭が全然追いつかなくて……気持ち切り替えていかなきゃ……うぅっ!」
かのん先輩はマルガレーテの腰元にしがみつく。
かのん「うぅ……っ」
マルガレーテ「もう! 頼りない先輩ね!」
かのん「私なんてそんなもんだよぉ〜!……あれ?可可ちゃん?」
マルガレーテ「ホントだ……怪しいわね。私たちを偵察しに……」
かのん「そんな訳無いよ!」
かのん先輩は相変わらずのマルガレーテをたしなめる。
冬毬「偵察というより、落ち込んでるように見えますが……」
かのん「!! すぐ戻るから練習の準備しておいて!」
マルガレーテ「ちょっと!!」
そして、かのん先輩は可可先輩の下へ行ってしまった。
― つづく ―
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