ラブライブ!スーパースター!! 赤と青の双星   作:松兄

91 / 171
上海へ!!

1人中庭の渡り廊下で落ちこむ可可先輩。それを見かけたかのん先輩が声を掛ける。

 

かのん「可可ちゃん!」

 

可可「っ、かのんデスか……」

 

かのん「書いた?進路調査…ん?」

 

かのん先輩の言葉に、表情がすぐれない可可先輩。

 

可可「……実は」

 

かのん「どうしたの?」

 

可可「ククの夢は、高校の3年間をスクールアイドルとしてやりきる事デス……」

 

かのん「うん。それは私も同じ…!」

 

可可「――だから、」

 

かのん「その先が見つけられない?」

 

可可先輩は無言のまま頷く。

 

可可「ククはとにかく、今を1番大事にしたい。今のために生きてるんデス……」

 

可可先輩は言葉を続ける。

 

可可「将来が大事なことは理解してマス。勉強も怠っていまセン……でも――」

 

かのん「……聞いてるよ。言える範囲で構わないから」

 

可可「親に将来のこと考えて無いなんて絶対に言えないんデス。きっとスゴくがっかりする………」

 

かのん「……ご両親と話はした?可可ちゃんにどうしてほしいと思ってるとか……」

 

可可「……家に戻って、お父さんの母校である北京の大学に進んだらどうか……と」

 

かのん「そっかぁ……嫌?」

 

可可「嫌と言うか……」

 

かのん「?」

 

可可「ククには、お姉ちゃんがいて……お姉ちゃんは、ククのスクールアイドル活動を誰よりも応援してくれてマス。そんなお姉ちゃんは、ククに好きな歌を続けるべきだ……やりたい事をやり続けるべきだ、とアドバイスをくれまシタ。ただ……」

 

かのん「それも嫌……?」

 

可可「正直分かりまセン……。本当に今はスクールアイドル活動以外考えられない……考えたくないって、思ってしまうんデス。でも――、いよいよ何も決めずに居るわけには行きまセン。ククたちはもう3年生です!」

 

可可先輩の言葉にかのん先輩は笑うと、

 

かのん「うん。そうだね!」

 

 

 

その様子を―――、

 

 

すみれ「………………」

 

すみれ先輩は隠れて聞いていた。

 

恋「?すみれさんどうしました?」

 

すみれ「ひぃっ!?」

 

そこへ恋先輩が通りかかり、変な声が出るすみれ先輩。

 

すみれ「な、なんでもないわ!!」

 

恋「?」

 

 

 

そしてその日の部活で、可可先輩はLiella!のみんなに「夏休みに上海に帰って家族と話してくる」と言い、3週間ほど休むと届けを出した。

 

 

そして、可可先輩が上海に戻ってから3日後――、

 

「よし、今日も練習だ……。可可先輩がいなくても、しっかりとやらないと……」

 

すると、

 

渚母「渚〜? あなた宛に国際郵便が届いてるわよ〜?」

 

は? 心当たりないぞ?

 

「分かった〜」

 

何かと思ってリビングに降りて封筒を開けると、そこには、

 

「飛行機のチケット? 羽田から……上海?」

 

すると、

 

ピンポーン

 

家のインターホンが鳴り、

 

「はーい……」

 

ドアを開けると、

 

メイ「ナギ!お前にもこれ届いてるか?」

 

四季「飛行機のチケット」

 

「お前らもか?……みんなにも聞いてみるか?」

 

 

そして、スマホのLINEを使って皆に聞いたら、3年生はもちろん、紗夜たちやライカも含めた2年生全員、そして冬毬やマルガレーテ、奏も含めた1年生全員。

早い話が二つのスクールアイドル部の全員に羽田から上海行きのチケットが届いていた。

 

メイ「どうする?」

 

「……3年生に任せよう。上海行きって事は、たぶん送り主は可可先輩だろうし……」

 

四季「賛成」

 

その旨をLINEで伝えると、すぐさま上海行きが決定し、出発の5日後までに荷造りを始める。

ご丁寧にホテルの予約まで取られており、完全にお客様ご招待扱いだった。

 

母さんにその事を伝えたら海外なんて羨ましい!!と、羨ましがられた。

 

(お前らはこの間3人だけで温泉行っただろうが……)

 

 

 

――そして5日後、Liella!と新スクールイドル部の合計15人は異国の地、中国の上海へと降り立った。

 

 

 

― つづく ―




感想・評価宜しくお願いします!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。