かのん先輩やマルガレーテ、冬毬ちゃんに私が上海スクールアイドルフェスのステージ裏に向かい―――、
可可「………………」
可可先輩は、ステージ裏で落ち込んでいた。
すみれ『私は見たいわ。可可が、ステージに立ち続ける姿!』
可可「………………」
そこに、
かのん「可可ちゃん!」
可可「っ! かのん……?」
かのん「いいの? 進路……本当にいいの!?」
可可「っ!………この前話したデショ!?」
可可ちゃんは私に怒鳴ってくる。可可ちゃんに怒鳴られたのは初めてかもしれない。
――でも、
かのん「可可ちゃん、自分に嘘ついてるよ!!」
可可「っ! 煩いデス!! かのんなら……分かってくれると思ってたのに……!!」
俯いて涙を流す可可ちゃん。けど、コレだけは伝えないといけない。
かのん「――好きな事を頑張ることに、おしまいなんてあるの!?」
可可「っ!その言葉……」
可可ちゃんが顔を上げる。
かのん「可可ちゃんが教えてくれた言葉……私の宝物にしている言葉!可可ちゃんが自分に嘘をつく姿なんて、私……見たくない!!」
可可「かのん……」
かのん「私は卒業したら、ウィーンに歌を勉強しに行く!だから可可ちゃんも、真っ直ぐ突き進んで欲しいよ!!」
可可「…………………」
そう言い私が、可可ちゃんを抱きしめると、可可ちゃんはポロポロと涙をこぼす。
かのん「そんな顔じゃ、ステージ立てないよ?」
可可「かのんのせいデス……」
かのん「……ごめん。私、やる!」
可可「え?」
かのん「可可ちゃんが、1番祝福される状況を、私が作る!!だから泣かないで?――待ってるから!!」
そして、私は舞台袖に向かう。――その途中、
かのん「マルガレーテちゃん!冬毬ちゃん!やろう!!私たちに今できること!!」
マルガレーテ「……ハァ、面倒はゴメンよ……?」
かのん「面倒にはしないから!」
冬毬「マルガレーテ、折れましたね……」
マルガレーテ「言っても聞かないんだもの」
紗夜「かのん先輩に染まってきてるね……」
マルガレーテ「止めてよ?!」
――舞台袖では、Liella!のメンバーが出番を待っていた。
恋「いよいよですね」
すみれ「可可を呼んでくるわ」
千砂都「お願い」
そこへ――、
かのん「ちぃちゃん!」
Liella!『!!』
奏「かのん先輩!?」
千砂都「かのんちゃん!?」
なんだ……!?
かのん「ちょっとステージ、借ります!!」
そして、衣装に身を包んだ状態のかのん先輩、マルガレーテ、冬毬ちゃんの3人は、リエラの番の前のステージの調整時間に、ステージに飛び出していった。
――ステージにでていった3人。観客たちは予定に無いスクールアイドルの登場にどよめく。
かのん「こんにちは〜!日本からやってきました!トマカノーテです!! Liella!のステージまで、少し時間があります!そこでみなさんにお願い事を1つ。良いですか!?」
観客たちが『何だ何だ!?』と、盛り上がる。
かのん「みなさんに、可可ちゃんを大声で呼んで欲しいんです!上海は可可ちゃんの故郷!みなさんの声で、このステージに呼んで欲しいんです!良いですか!?」
皆、中国語だけどだぶん『いいよ〜!』と言ってくれてるんだろうな……。
かのん「せ〜の!!」
観客『唐 可可〜!!』
かのん・マルガレーテ・冬毬「「「
かのん「ありがとうございました〜!!」
マルガレーテ「私たちのステージも、今度見てよね!」
――― ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ―――
「かのん先輩たちが盛り上げてくれてる……!」
陽菜「うん!」
夏美「私たちも続きますの!!」
すると――、
千砂都「ねえ皆」
Liella!『?』
千砂都「今日だけ特別!かのんちゃんと一緒にライブしない?」
恋「ええ!?」
メイ「待て待て!ライバルだぞ!?心の準備が……」
千砂都「ふふっ。だって今、私たち上海にいるんだよ!!」
そして、Liella!もステージに出ていく。
かのん先輩たちが観客に手を振っていると、
千砂都「かのんちゃん!!」
かのん「っ!ちぃちゃん!?」
千砂都「一緒に歌おう!!」
かのん「でも、私たち…!」
千砂都「最高の瞬間を!!」
すみれ「結ヶ丘のスクールアイドル全員で!可可!!」
すると、センターの意匠に身を包んだ可可先輩がステージに出てきた。
真打ち搭乗に閑却からどよめきが上がる。
可可『上海出身のスクールアイドル、唐 可可です!』
可可『私は、日本でたくさんの友達と出会い、ここまで頑張ってきました』
可可『今日はたくさんの人とスクールアイドルの素晴らしさを、楽しい気持ちを分かち合いたい!!』
可可『ここにいる皆と、私たちを支えてくれるマネージャーとサポーターの皆は、私の……宝物です!!』
可可先輩の言葉に、会場が静まる。
可可『聞いてください!!』
そして、ライブが始まる。可可先輩がセンターの曲は、可可先輩のスクールアイドルに掛ける思い。スクールアイドル、そして仲間、友達が"大好きだ" と言う気持ちを全面に押し出した歌詞。
だが、驚いているのは……
「おい、マルガレーテと冬毬ちゃん……Liella!と合わせる練習してたっけ?」
奏「いや、してないですよ……」
ライカ「じゃあなんで、あんなに息ピッタリなの?」
陽菜「う〜ん、アレ……ほとんどアドリブだね。それをいい感じに元の振り付けにアレンジしてる」
渚・奏「「はい!?」」
そんな事できるのかアイツら……。
紗夜「まったく。マルガレーテも冬毬ちゃんももう意地張るのやめたらいいのに……」
「……同感」
アレだけ息を合わせられるのに別グループって、その方が違和感しか無い。
そして、ライブが終わり、
萌萌『クク!!』
可可『……。お父さん、お母さん!クク、やっぱり、ずっとステージに立っていたいです』
可可『スクールアイドルと出会って、ククは変われました。ククはかわいいものが大好き。キラキラしているものも大好き』
可可『こんな素敵な瞬間を、終わりにしたくありません!』
萌萌『クク……お父さん、お母さん、聞こえた!?』
可可『私はこれからもステージに立ち続けます!私の挑戦する姿を、ずっと見ていてくれませんか?』
観客席からの大歓声。皆が応援してくれている。
可可「……!っ!」
――その時。ククは、観客席に過去の自分が居たような気がしました。
可可「ククは、今1番幸せデスよ……」
すると、かのんがククの手を握ってくれました。
可可「かのん……」
かのん「上海で歌えてよかったね」
可可「っ、はい!」
可可『ありがとうみなさん!!』
そして、フェスは大成功で幕を閉じた。
― つづく ―
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