ラブライブ!スーパースター!! 赤と青の双星   作:松兄

97 / 171
タカラモノ

かのん先輩やマルガレーテ、冬毬ちゃんに私が上海スクールアイドルフェスのステージ裏に向かい―――、

 

可可「………………」

 

可可先輩は、ステージ裏で落ち込んでいた。

 

すみれ『私は見たいわ。可可が、ステージに立ち続ける姿!』

 

可可「………………」

 

そこに、

 

かのん「可可ちゃん!」

 

可可「っ! かのん……?」

 

かのん「いいの? 進路……本当にいいの!?」

 

可可「っ!………この前話したデショ!?」

 

可可ちゃんは私に怒鳴ってくる。可可ちゃんに怒鳴られたのは初めてかもしれない。

 

――でも、

 

かのん「可可ちゃん、自分に嘘ついてるよ!!」

 

可可「っ! 煩いデス!! かのんなら……分かってくれると思ってたのに……!!」

 

俯いて涙を流す可可ちゃん。けど、コレだけは伝えないといけない。

 

かのん「――好きな事を頑張ることに、おしまいなんてあるの!?」

 

可可「っ!その言葉……」

 

可可ちゃんが顔を上げる。

 

かのん「可可ちゃんが教えてくれた言葉……私の宝物にしている言葉!可可ちゃんが自分に嘘をつく姿なんて、私……見たくない!!」

 

可可「かのん……」

 

かのん「私は卒業したら、ウィーンに歌を勉強しに行く!だから可可ちゃんも、真っ直ぐ突き進んで欲しいよ!!」

 

可可「…………………」

 

そう言い私が、可可ちゃんを抱きしめると、可可ちゃんはポロポロと涙をこぼす。

 

かのん「そんな顔じゃ、ステージ立てないよ?」

 

可可「かのんのせいデス……」

 

かのん「……ごめん。私、やる!」

 

可可「え?」

 

かのん「可可ちゃんが、1番祝福される状況を、私が作る!!だから泣かないで?――待ってるから!!」

 

そして、私は舞台袖に向かう。――その途中、

 

かのん「マルガレーテちゃん!冬毬ちゃん!やろう!!私たちに今できること!!」

 

マルガレーテ「……ハァ、面倒はゴメンよ……?」

 

かのん「面倒にはしないから!」

 

冬毬「マルガレーテ、折れましたね……」

 

マルガレーテ「言っても聞かないんだもの」

 

紗夜「かのん先輩に染まってきてるね……」

 

マルガレーテ「止めてよ?!」

 

 

 

 

――舞台袖では、Liella!のメンバーが出番を待っていた。

 

恋「いよいよですね」

 

すみれ「可可を呼んでくるわ」

 

千砂都「お願い」

 

そこへ――、

 

かのん「ちぃちゃん!」

 

Liella!『!!』

 

奏「かのん先輩!?」

 

千砂都「かのんちゃん!?」

 

なんだ……!?

 

かのん「ちょっとステージ、借ります!!」

 

そして、衣装に身を包んだ状態のかのん先輩、マルガレーテ、冬毬ちゃんの3人は、リエラの番の前のステージの調整時間に、ステージに飛び出していった。

 

――ステージにでていった3人。観客たちは予定に無いスクールアイドルの登場にどよめく。

 

かのん「こんにちは〜!日本からやってきました!トマカノーテです!! Liella!のステージまで、少し時間があります!そこでみなさんにお願い事を1つ。良いですか!?」

 

観客たちが『何だ何だ!?』と、盛り上がる。

 

かのん「みなさんに、可可ちゃんを大声で呼んで欲しいんです!上海は可可ちゃんの故郷!みなさんの声で、このステージに呼んで欲しいんです!良いですか!?」

 

皆、中国語だけどだぶん『いいよ〜!』と言ってくれてるんだろうな……。

 

かのん「せ〜の!!」

 

観客『唐 可可〜!!』

 

かのん・マルガレーテ・冬毬「「「謝謝(しぇいしぇい)!!」」」

 

かのん「ありがとうございました〜!!」

 

マルガレーテ「私たちのステージも、今度見てよね!」

 

 

 

 

――― ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ―――

 

「かのん先輩たちが盛り上げてくれてる……!」

 

陽菜「うん!」

 

夏美「私たちも続きますの!!」

 

すると――、

 

千砂都「ねえ皆」

 

Liella!『?』

 

千砂都「今日だけ特別!かのんちゃんと一緒にライブしない?」

 

恋「ええ!?」

 

メイ「待て待て!ライバルだぞ!?心の準備が……」

 

千砂都「ふふっ。だって今、私たち上海にいるんだよ!!」

 

 

 

そして、Liella!もステージに出ていく。

 

かのん先輩たちが観客に手を振っていると、

 

千砂都「かのんちゃん!!」

 

かのん「っ!ちぃちゃん!?」

 

千砂都「一緒に歌おう!!」

 

かのん「でも、私たち…!」

 

千砂都「最高の瞬間を!!」

 

すみれ「結ヶ丘のスクールアイドル全員で!可可!!」

 

すると、センターの意匠に身を包んだ可可先輩がステージに出てきた。

 

真打ち搭乗に閑却からどよめきが上がる。

 

可可『上海出身のスクールアイドル、唐 可可です!』

 

可可『私は、日本でたくさんの友達と出会い、ここまで頑張ってきました』

 

可可『今日はたくさんの人とスクールアイドルの素晴らしさを、楽しい気持ちを分かち合いたい!!』

 

可可『ここにいる皆と、私たちを支えてくれるマネージャーとサポーターの皆は、私の……宝物です!!』

 

可可先輩の言葉に、会場が静まる。

 

可可『聞いてください!!』

 

 

そして、ライブが始まる。可可先輩がセンターの曲は、可可先輩のスクールアイドルに掛ける思い。スクールアイドル、そして仲間、友達が"大好きだ" と言う気持ちを全面に押し出した歌詞。

 

だが、驚いているのは……

 

「おい、マルガレーテと冬毬ちゃん……Liella!と合わせる練習してたっけ?」

 

奏「いや、してないですよ……」

 

ライカ「じゃあなんで、あんなに息ピッタリなの?」

 

陽菜「う〜ん、アレ……ほとんどアドリブだね。それをいい感じに元の振り付けにアレンジしてる」

 

渚・奏「「はい!?」」

 

そんな事できるのかアイツら……。

 

紗夜「まったく。マルガレーテも冬毬ちゃんももう意地張るのやめたらいいのに……」

 

「……同感」

 

アレだけ息を合わせられるのに別グループって、その方が違和感しか無い。

 

 

そして、ライブが終わり、

 

萌萌『クク!!』

 

可可『……。お父さん、お母さん!クク、やっぱり、ずっとステージに立っていたいです』

 

可可『スクールアイドルと出会って、ククは変われました。ククはかわいいものが大好き。キラキラしているものも大好き』

 

可可『こんな素敵な瞬間を、終わりにしたくありません!』

 

萌萌『クク……お父さん、お母さん、聞こえた!?』

 

可可『私はこれからもステージに立ち続けます!私の挑戦する姿を、ずっと見ていてくれませんか?』

 

観客席からの大歓声。皆が応援してくれている。

 

可可「……!っ!」

 

――その時。ククは、観客席に過去の自分が居たような気がしました。

 

可可「ククは、今1番幸せデスよ……」

 

すると、かのんがククの手を握ってくれました。

 

可可「かのん……」

 

かのん「上海で歌えてよかったね」

 

可可「っ、はい!」

 

可可『ありがとうみなさん!!』

 

 

そして、フェスは大成功で幕を閉じた。

 

 

― つづく ―




感想・評価よろしくお願いします!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。