Liella!と、トマカノーテが可可先輩の進路騒動で上海に行き、上海スクールアイドルフェスに出て帰ってた翌日――、
奏「あれ、メイ先輩からだ……」
借りてるアパートの自室でベッドに寝っ転がっていた俺。スマホのトークアプリを開いてメッセージを見る。
メイ『奏、明日練習休みだけど、自主練したいから付き合ってくんね?なんか渚は陽菜と出かけるらしくてさ』
奏(そうなのか……)
奏『分かりました。明日の9時に結ヶ丘で良いですか?』
俺が返信すると、直ぐに返事が返ってきた。
メイ『おう。それで頼むぞ。悪いな……』
奏『いえ、お役に立てて嬉しいです!!』
そしてアプリを終了し、明日の準備を始めた。
――翌日、結ヶ丘
メイは8:50分頃に結ヶ丘到着。部室に向かった。
メイ「さすがにまだ来てねぇよな……」
そして、部室を開けたメイ。
すると、
奏「あっ、メイ先輩。準備できてますよ!」
メイ「奏!?」
もう来てたのか……。
メイ「早いな……」
奏「ええ。8:30には来て練習の準備してました」
メイ「えっ、マジか……。準備までしてくれたのか。サンキュ」
奏「いえいえ。じゃあ着替えると思うので俺は先に屋上出てますね」
メイ「おう。頼む」
そして奏は部室を出ていく。
メイ(出来た後輩だなぁ……)
奏には言ってないけど、奏はアタシと四季が認めたナギ以外の唯一の男子だからな。
メイ「着替えるか」
そして練習着に着替えてアタシも屋上へ。水の入ったボトルやタイマーにetc.色々と準備してくれていた。
奏「じゃあ始めます?」
メイ「おう!」
そしてストレッチから始めるアタシ。
メイ「奏、背中押してくんね?」
奏「えっ!? さわって大丈夫ですか……?」
ん?ああ……
メイ「アタシが良いって言ってるんだから文句言わねえよ。それに誰も見てねぇし」
奏「分かりました……」
そして奏は前屈するアタシの背中を押す。柔軟は大切だからな
メイ「よし、もう良いぞ」
奏「はい!」パッ!
直ぐに手を離す奏。ちょっと笑ってしまう。
メイ「じゃあランニングの後で筋トレ。その後ダンスで頼む」
奏「はい!」
そして学校の鎧袖をランニングを始めるアタシ。奏もタイマーかけながら着いてきた。
メイ「奏、まだ余裕あるか?」ハッハッ
奏「え、ええ。バスケ部でこのくらいならいくらでも走ってたので」
息もまったく乱れてねぇな……。
メイ「そっか」
すると、
奏「あっ、先輩!」ガッ
メイ「っ!?」
奏に腕を掴まれて道の端に寄せられる。なんだ!?
メイ(なっ、何を……?)
すると、アタシたちの背後だったほうから結構なスピードで自転車が突っ走っていった。
奏「いきましたね」
離してくる奏。そういう事か……
メイ「悪い。気づかなかった……」
奏「いや、俺も振り向かなかったら気づかなかったし。一応周りに注意を払いながらやってるんで……」
メイ「そっか……」
コイツ、分かってはいたけどマネージャーの適正あるな……。
奏「じゃあ、もう少し走りましょうか」
メイ「おう!」
そして外周後は筋トレ。いつも練習でやっているメニューに、興味本位で奏がやってるメニューを少しやらせてもらったが……む、ムリだ…………。
奏「だから無茶だって言ったのに……」
メイ「わ、悪い……」
忠告を聞いとくべきだったか……。
奏「少し休憩しましょうか」
メイ「おう……」
そして奏はドリンクの入ったボトルを渡してくる。アタシは喉が渇いてたからゴクゴクと勢いよく飲む。
奏「飲み過ぎると後で気持ち悪くなりますよ?」
メイ「そだな。もうやめとく………」
奏「…………………」
メイ「…………………」
二人の間に沈黙が流れる。
メイ「奏はさ、Liella!の中で誰か好きなやつとかいねぇの?」
奏「ブッ!!」
奏は飲んでた飲み物を勢いよく口から噴射する。
メイ「だ、大丈夫か!?」
奏「は、はい……。変なこと聞かないでくださいよ……」
メイ「わ、悪い……」
奏「……で、なんでそんな事を?メイ先輩なら、『スクールアイドルに恋愛はご法度だー!』とか言いそうですけど」
メイ「もしそうだったらナギと四季はどうなるんだよ……」
奏「あっ、そうか……」
じゃああまり大っぴらにしなければ構わない派なのか?
メイ「まあ答えたくなきゃいいんだけどさ」
奏「…………………メイ先輩です」
メイ「――へ?」
一瞬、静寂が支配する。奏が何を言ったのか頭が理解しなかった。
メイ「ん、ん?もう一回言ってくれるか?」
奏「〜〜///メイ先輩が好きって言ったんです!!恥ずかしいから何度も言わせないでください///」
は?アタシ……?なんで――
メイ「な、なんで……アタシ?」
奏「Liella!がラブライブ!優勝したライブで、ネットで見てた俺の心を1番掴んだのが、メイ先輩だったんです。結ヶ丘に入ってからも、関わってて顔も可愛いし心も綺麗だと思いました……///」
メイ「かっ、かわっ!?///……本気か?」
奏「嘘でこんな事言いません」
メイ「………////」
奏「まぁ、俺じゃ渚先輩の代わりにはならないことはわかってますけど……」
メイ「……たしかに、ナギの代わりなんか居ない。けど、お前の代わりだって居ないだろ。お前には、お前だけの持ち味……あるし」
奏「え?」
メイ「部内で、誰よりも細かい事に気がつくじゃんか。バスケやってたからかもしれないけど、無意識に周りをよく見てるんじゃないか?」
奏「あっ……」
メイ「アタシが今まで出会った男どもは、ナギ以外は最悪なヤツばかりだった。けど、お前はナギと同じくらい認めてるんだぜ?」
奏「っ///」
メイ「その……アタシを好きって言ってくれたのは、正直嬉しい。でも、少し考える時間を貰って良いか?」
奏「っ、はい!もちろんです!! っていうか門前払いされなかっただけでも嬉しいです」
メイはクスッと笑うと、
メイ「お前はそんな対応をする理由が無ぇよ。さてと、残りのダンス練習、頼むぞ!」
奏「はい!!」
― つづく ―
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