仮面ライダー 黒陽伝説   作:黒太陽

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死闘

ジザイ「オオオオオォ!!」

 

BLACK「トアアァァァ!!」

 

咆哮と共にBLACKへ突進し腕を振りかぶる、拳を強く振りかぶり迎え打つBLACK

 

拳が互いを打ち、互いが怯み後退する、怯んだのは一瞬、直ぐ様体勢を立て直し掴み合う

 

BLACK「パワーストライプス!」

 

声に呼応し、首と手足の首の紋様が輝きを放つ

 

ジザイ「グッ!?」

 

BLACKの力が増し、ジザイは押される、押し返そうと力を込めるがBLACKを押し返す事は出来ずジザイは体勢を崩される

 

BLACK「トゥア!」

 

体勢を崩したジザイに力の増した蹴りを打つ、怯むジザイに拳を打ち込み追撃する、ジザイの反撃を避け攻撃を与え続けるBLACK、再起した勇者は本来の力を取り戻す、その力はジザイを全く寄せ付けない程だった

 

雄介「スゲェ・・・・・・絶対強いとは思ってたけど、こんなに強いなんて!」

 

BLACKの強さに感嘆の声を出す雄介、ずっと戦い続けて来た事は知っている、それでもグロンギに圧倒的とも言える程の攻勢を見せるBLACKに雄介は尊敬にも似た感情を抱いた

 

BLACKとジザイの違い、それは戦闘経験、ジザイは人間を殺す事がほとんどで戦闘と呼べるものは数える程しかない、それでも数少ない戦闘は同じグロンギのゴの上位達、質は決して低いものではない、だがBLACKの14年の戦闘経験は質も量もジザイを圧倒的に上回っていた、その差がジザイに劣勢を、BLACKに優勢を与えていた

 

ジザイ「グゥ!?」

 

ジザイ(前より強い!?)

 

攻撃を受けるジザイは以前より格段に動きの良くなったBLACKを見て思う、BLACKが心の迷いが晴れた事により本来の力を出している事をジザイは知りはしない、だがその身に受ける痛みで以前より手強くなった事を感じる

 

ジザイ「ガアァ!!」

 

拳を振るいBLACKを攻撃する、しかしジザイの拳は空を切る、小さく跳躍したBLACKの蹴りが側頭部を打つ

 

ジザイ「ウグッ!?・・・・・・か、仮面・・・・・・ライダァァァァァ!」

 

大きく後退したジザイはBLACKをその憎悪の目で睨み、咆哮する、咆哮と共にジザイの肉体が光を放つ、肉体の所々に突起が出来、肉体を一回り大きくする、角もさらに大きく、そして鋭くなり、その肉体はグロンギ特有の茶色では無く、黒色よりの赤黒い体色となった

 

BLACK「!?」

 

ジザイの変化にBLACKは警戒する、肉体を大きく変化させたジザイの目を見て、それがこけおどしでは無い事をBLACKは理解する

 

ジザイ「お前を憎む事でこうなった・・・・・・お前に似ているのは皮肉だがな・・・・・・」

 

BLACK「お前はどうしてそこまで僕を憎む!」

 

ジザイ「知れたことだ!お前が俺より強かったからだ!ゴルゴムの怪人とは言えリントごときに負けるなど……俺が負けて良いのはゴラドだけだ!お前がリントだろうがゴルゴムだろうが関係ない!お前を殺し!俺が勝つ!!」

 

ジザイ「ガアッ!!」

 

叫びと同時に駆け出し、BLACKに腕を振るう、速くなった攻撃に反応が遅れ、BLACKは回避出来ず防御する

 

BLACK「グッ!!」

 

予想以上の力に堪えきれずよろける

 

ジザイ「ウラァァァ!!」

 

よろけるBLACKにジザイの渾身の拳が入り、BLACKは吹き飛んだ

 

BLACK「グ・・・アッ!?」

 

強烈な一撃にBLACKは膝をつき、痛みを堪える、さらに攻撃を加えようと突進してくるジザイの攻撃を寸前で回避したBLACKは腕に力を込める

 

BLACK「ライダーチョップ!!」

 

ジザイの身に直撃し、ジザイはよろけ、数歩下がる、だが直ぐ様走りだしBLACKに体当たりを食らわせる

 

BLACK「グアッ!?」

 

吹き飛ばされたBLACKは立ち上がるが動かず距離を保つ

 

BLACK(強い・・・・・・)

 

強さを直に体感したBLACKはジザイを強敵と認める

 

雄介(すごく強い!俺がやったら赤の金じゃ・・・・・・いや黒の金でもキツイかもしれない)

 

雄介もジザイの力に驚き、もし自分が対峙した時の事を考える

 

ジザイ「どうした!恐れた訳では無いだろう!かかってこい!」

 

BLACK「・・・・・・ふっ!」

 

ジザイの言葉に応え、構えを取り、力を込める、キングストーンが輝きを放ち、BLACKの体に力がみなぎる

 

バイタルチャージ、キングストーンエネルギーをベルトから発生させる技、パワーストライプスとは違い、直にキングストーンからエネルギーを出す為、パワーストライプスより技の威力は更に高まる

 

BLACK「トゥ!」

 

跳躍したBLACKはジザイに向け拳を放つ

 

ジザイ「そうだ!そうでなくちゃな!」

 

受け止めた拳の力の増大を感じたジザイは嬉しそうにBLACKに語る、ジザイはBLACKに勝ちたいが、だからと言って戦意を無くしたBLACKに勝つのはプライドが許さない、ジザイは今、戦士として己のプライドを賭け、戦っているのだ

 

BLACK「トゥア!」

 

ジザイ「ハァッ!」

 

一進一退の攻防が続く、BLACKが蹴ればジザイも拳を打つ、ジザイが投げればBLACKも投げる、戦いは激しさを増し、雄介は息をのみ見守る

 

雄介「あっ!!」

 

ジザイの攻撃を避けたBLACKがカウンターを決める、体勢を崩したジザイに連続攻撃が決まり、最後の回し蹴りでジザイは吹き飛ぶ、立ち上がるジザイ、BLACKに攻撃するが避け、受けられ、反撃される、渾身の拳もBLACKに避けられ、強烈な拳を受け、ジザイはまた吹き飛ぶ

 

ジザイ「まだ・・・・・・まだ勝てないのか!?」

 

起き上がるジザイは怒りを含ませ叫ぶ

 

ジザイ「仮面ライダァァァァ!」

 

叫びと共にジザイの角に黒い炎の様なエネルギーが纏う

 

ジザイ「仮面ライダーBLACK!最後の勝負だ!これで殺してやる!」

 

BLACK「来い!受けて立つ!」

 

同時に足に力を込める、右足にエネルギーが収束する

 

ジザイ「ウオオオオオ!!」

 

角を突き出し、全身全霊を込め、BLACKに突撃する

 

BLACK「オオオオォ!ハァ!!」

 

その場で跳躍したBLACKの右足が迎え撃つ形でジザイの角に当たる

 

ジザイ「グアァァァ!」

 

ジザイの角はへし折れ、ジザイは苦しみに悶える

 

BLACK「ムンッ!」

 

衝撃の反動で飛び退いたBLACKは構えと共に拳に力を込める、キングストーンが輝きを放つ、両手を上に上げ、下げると同時に足を下げ、跳躍する、空中で屈伸し、力を込めた拳を突き出す

 

BLACK「ライダー!パンチ!」

 

ジザイ「グオオオッ!?」

 

赤光を放つBLACKの拳がジザイを打ち、吹き飛ぶ

 

ジザイ「ガッ・・・・・・ハッ!?」

 

立ち上がるもその体は満身創痍、だがジザイは目前に迫るBLACKに対し、避けようとせず身を差し出した

 

ジザイ(ゴラド・・・・・・すまん、後は任せた)

 

BLACK「ライダー!キック!」

 

BLACKの必殺の蹴りがゴラドを打ち、ゴラドは飛ぶ

 

ジザイ「フゥッ!?・・・・・・グォォ!!」

 

力を振り絞り立つ、だがその体にもはや戦う力は残っていない、立ち上がる事が精一杯だ、戦う力が残っていない事を悟ったBLACKは構えを解き、ジザイを見つめる

 

ジザイ「仮面ライダー・・・・・・BLACK!お前の・・・・・・勝ちだ!」

 

宣言と同時にジザイの肉体を炎が包む、その身を焼く炎に微動にせずBLACKを見つめ、爆発した

 

 

 

雄介「やりましたね!南さん!凄かったです!」

 

BLACK「あぁ・・・・・・」

 

笑顔で語りかける雄介、だがBLACKはジザイの爆発跡をじっと見つめている

 

雄介「なんかあいつ・・・・・・凄かったですよね、上手く言えませんけど・・・・・・」

 

そこへ一条の乗るパトカーが現れる

 

一条「倒したのか!」

 

雄介「はい、南さんが倒しました」

 

一条「そうか、こっちも警官に死傷者は無い、軽傷が殆どだ、妙な話だが奴は現れてから誰も殺していない」

 

実際、ジザイは封印を解かれてから人間を誰も殺していない、二人の男女を痛めつけはしたが実際に殺したのはゴラド、現代に蘇ったジザイはBLACKと出会った事で戦士としてその生を全うしたのだ

 

光太郎「封印される前は人間を殺していたのでしょう、それは許される事ではありません、ですが、今の奴は誇りを持った一人の戦士の様に感じました・・・・・・すいません、こんな事を言ってはダメですね」

 

変身を解いた光太郎は少し物悲しそうな顔で話す

 

雄介「俺もそんな風に感じました、まぁ一条さん、これでグロンギは後一体です!頑張りましょう!」

 

微妙な顔をする一条に雄介が話を進める

 

一条「そうだな、南さんありがとうございます、残るグロンギの情報が出たら連絡します」

 

一条はパトカーに乗り走って行く、ジザイの爆発跡を二人で眺めた後、二人も走って行った

 

 

 

 

封印の地

 

ゴラド(ジザイ・・・・・・逝ったか)

 

瞑想を続けていたゴラドは何かを感じ思う、確証は無い、だが確信にも似た思いがゴラドにジザイの死を悟らせる

 

ゴラド(戦いの果てに死んだか、奴も本望だっただろう・・・・・・今の世のあいつは好きだったんだがな)

 

ゴラド(グルイも帰って来ないという事はおそらく生きてはいまい、ゴルゴムの戦士か、リントの戦士か)

 

夜の星を見上げながらゴラドは思う

 

ゴラド(残るは俺だけか・・・・・・ふっ、そういえばリントは流れる星に願いを託すのだったな)

 

星を見上げるゴラドの頭上に流れ星が墜ちる

 

ゴラド「どうかリントが絶滅しますように・・・・・・」

 

流れ星に願った後、妖しく笑ったゴラドは再び目を閉じ、夜の闇に紛れ、消えていった

 

 

 




今回は戦闘中心なので少な目です。

台詞の関係で4話グロンギを少し修正しました。

ジザイは他の3人と違い、昭和怪人の様な明快さを出しました、それにクウガの戦士テイストを加えた感じです、ジザイも固有の武器は無く肉体で戦うグロンギです、ザインのゴ版と思ってください。

正直ジザイがこうなるとは思ってませんでした、詳細等決めずにその場の勢いで書いてたので当初からは考えられない立場になりました、でも書いてて楽しかったグロンギです。
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