仮面ライダー 黒陽伝説   作:黒太陽

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エピローグ

光太郎「うっ・・・・・・ここは?」

 

目を覚ました光太郎は回りを見る、そこは真っ暗な空間で自分以外何も見えない

 

光太郎「死んだのか僕は・・・・・・」

 

何も無い空間、無傷の体に自分の死を悟った

 

光太郎「奴は倒せた、五代君も生きている、それで良いさ・・・・・・」

 

一人呟く光太郎、辺りを見回したがやはり何も無い

 

光太郎(死の世界はこんなにも寂しいのか・・・・・・)

 

どれだけの時間が過ぎただろうか、数分だろうか、数年だろうか、時間の感覚が狂わされたその場所で何も無い空間をじっと見つめる光太郎に

 

「光太郎・・・・・・」

 

声がかかる

 

光太郎「信彦・・・・・・」

 

声に向いた光太郎は口にする、死んだ親友の名を

 

信彦「どうしたんだこんな所で」

 

笑顔で話す信彦

 

光太郎「お前を待ってたんだよ・・・・・・ここで待ってれば会えるような気がした」

 

少し力の無い声と笑顔で答える

 

光太郎「あの時、力を貸してくれたのはお前なんだろう?」

 

ゴラドを倒す契機になったサタンサーベル、出現の際にキングストーンが共鳴した相手、光太郎は信彦だと確信していたが確認する

 

信彦「ああ、親友の願いだからな!当然だ!」

 

光太郎「ありがとう、お陰で奴を倒すことが出来た、そして・・・・・・すまない・・・・・・お前を救えなくて」

 

感謝と共に深く謝罪する、それは14年前に信彦に言えなかった事

 

信彦「気にするな光太郎、お前に責任は無いよ、それより、お前はいつまでそこに居るんだ?」

 

光太郎「えっ?」

 

信彦「お前はまだ帰れるんだよ、早く帰れ、みな心配している」

 

光太郎「だが信彦、お前は・・・・・・」

 

信彦「お前もわかっている筈だ、俺はもう死んでいるんだ、気にする必要はない、ほら!迎えが来てるぞ!」

 

上を指差す信彦、光太郎が上を見ると、そこには小さい光が見えた

 

信彦「これが俺に出来る最後の手助けだ・・・・・・光太郎、俺の分まで生きろよ・・・・・・克美と杏子を頼む」

 

信彦にキングストーンが出現し光を放つ、光太郎のキングストーンが共鳴し、光太郎は光に包まれる

 

光太郎「信彦!!」

 

上に上がっていく光太郎は親友の名を叫ぶ、信彦の笑顔を見たのを最後に、光太郎は光に吸い込まれて行った

 

 

 

 

 

光太郎「・・・・・・!!」

 

再び目を覚ました光太郎、目の前には知らない天井が広がっている

 

光太郎(夢・・・・・・だったのか?)

 

先程の奇妙な体験は夢かも知れない、しかしどこか現実味を感じていた

 

「光太郎さん!!」

 

声と共に体を抱き締められる

 

光太郎「杏子ちゃん・・・・・・みんな・・・・・・!!」

 

抱き締めたのは杏子、そして回りには今回の戦いで知り合った人達

 

克美「よかった・・・・・・」

 

一条「南さん・・・・・・!!」

 

桜子「椿さん!南さんが目を覚ましました!」

 

雄介「南さん・・・・・・お帰り!」

 

ベッドを囲むみんなが安堵の表情と喜びに満ちている

 

光太郎「みんな、心配かけてごめん」

 

謝る光太郎、そこへ椿が入ってくる

 

椿「目を覚ましたのか!良かった!南さん、あなたは一週間も寝ていた、いや、死んでいたんですよ、あなたの体にある石が辛うじてあなたを仮死状態にしてたんです、それとあなたが目を覚ましたのは五代君のお陰ですよ」

 

光太郎「五代君が?」

 

雄介を見る光太郎、雄介はサムズアップで応える

 

椿「あなたの石に五代が力を貸したんです、本来あなたは死ぬはずだった、石の力も次第に弱って行ってたんです、それほどあなたは体にダメージを受けてた、五代に感謝しといてください」

 

光太郎は思い出す、あの時、上から差した光は雄介の物だったのだと

 

光太郎「五代君、ありがとう」

 

雄介「いーんですよ!前に俺もやってもらったんで!おあいこです!」

 

椿「さぁ南さん!あなたはもう退院です!体も完治しています、ですがもし何かあればすぐ来てください」

 

光太郎「わかりました、ありがとうございました椿さん」

 

 

支度を済ませ、病院を出ようとする光太郎に椿が話しかける

 

椿「南さん・・・・・・あなたの体を見せてもらいました、正直、とても嫌な気分です、あの時に軽々しく言ってしまって申し訳ない」

 

光太郎「気にしないでください、僕も最近までこの体が憎かったんです、ですが今はこの体が僕の誇りです」

 

椿「わかりました、あまり力にはなれないと思いますが、さっきも言った様に何かあればすぐ来てください」

 

光太郎「はい、その時はお願いします」

 

椿「それと・・・・・・」

 

光太郎「?」

 

椿「いえ、何でもないです、では南さん!お元気で!」

 

光太郎「ありがとうございました!」

 

礼をして去る光太郎達を見送りながら椿は光太郎が運び込まれた時を思い出す

 

椿(あの時、南さんの体は崩壊寸前だった、裂けた部分から機械が露出し、人工筋肉もズタズタ、おまけに失血が酷すぎた、血も普通の血液じゃ無かった、手術室に入れたのに俺には何も出来なかった・・・・・・)

 

フーと息を吐き、光太郎達が歩いて行った場所を見つめる

 

椿(あの二人が来なかったら南さんは本当に死んでいたな・・・・・・確か、ホンゴーとユーキとか言ってたな、何者何だろうな・・・・・・まさか悪の組織だったりしてな!)

 

ふっ、と笑い空を見上げる、空には青空が広がり、太陽が光り輝いていた

 

 

 

 

 

 

 

最後の戦いから三ヶ月後

 

壊滅的な被害にあった市は、光太郎や雄介達のボランティアもあり、復興の兆しが見えてきた、犠牲者の数は合計2万4000人、その傷は一生忘れる事は無いだろう

 

 

 

 

雄介「カンパーイ!!」

 

「カンパーイ!!」

 

雄介達は復興が一段落したのでかねてより計画していたポレポレでのパーティーを行っていた

 

桜子「えー!榎田さんそんなんじゃないですよ~!」

 

榎田「ホントに~?実は案外・・・・・・だったりして!」

 

パーティーに来ているのは雄介の仲間達、一条、沢渡、榎田、椿、ジャン、奈々、おやっさん、そして

 

光太郎「おやっさん!アルティメットクウガブレンド飲んでみたいです!」

 

おやっさん「おっ!わかってるね!ちょいと待ってな!」

 

杏子「私もお願いします!克美さんは?」

 

克美「じゃあ私も頂こうかしら」

 

光太郎、杏子、克美の三人が招待されていた

 

ジャン「桜子さん、あの資料役に立ちました?」

 

桜子「すごく役に立った訳じゃ無いけど役に立ったよ!ありがとねジャン!そう言えば遺跡どうだったの?」

 

ジャン「残念ながらドグマの痕跡は無かったよ、次はある伝記にあったクライシス帝国について調べる予定です」

 

あちこちで談笑が始まる

 

榎田「コラ!五代雄介!あんた一回、悪い戦士になったでしょ!」

 

雄介「えっ!?なんで知ってるんですか?」

 

榎田「ゴウラムが一回、砂になっちゃったのよ!その後すぐに戻ったけど・・・・・・この悪い子め!」

 

雄介「痛い痛い!すいません榎田さん!」

 

奈々「ちょっと!五代さんイジメんといてください!」

 

一条「ふっ・・・・・・変わらないなあいつは」

 

椿「一条!なんで俺は女運が悪いんだー!」

 

楽しい時間は過ぎていく

 

光太郎「フー・・・・・・」

 

休憩に外の空気を吸いに来た光太郎、夜空を眺め、微笑む

 

雄介「南さん!どうぞ!」

 

光太郎の後を追いかけた雄介が飲み物を渡す

 

光太郎「ありがとう、楽しいな五代君、これも五代君が頑張ったお陰だ」

 

雄介「違いますよ!二人で!ですよ!」

 

光太郎「ふっ・・・・・・そうだな」

 

雄介「所で南さん、聞きたかったんですけど」

 

光太郎「なんだい?」

 

雄介「仮面ライダーって何ですか?あの時、勢いで俺も言っちゃいましたけど」

 

光太郎「ああ・・・・・・フフッ・・・・・・あれは、僕が小さい頃に見たヒーロー番組の主人公から取ったんだ、仮面ライダーに、変身した時の色でBLACK、だから仮面ライダーBLACKだ」

 

雄介「あー!なんかわかりますそれ!そっか・・・・・・ヒーローかぁ!じゃあ俺も名乗ったから南さんが先輩で俺が後輩ですね!」

 

光太郎「ああ!よろしく頼む!・・・・・・今日はありがとう、僕だけでなく杏子ちゃんや克美さんまで誘ってくれて」

 

雄介「当然ですよ!南さんにはお世話になりっぱなしだし、南さんの仲間は俺の仲間です!」

 

光太郎「僕の方こそ五代君には世話になった・・・・・・五代君、これから君はどうするんだい?」

 

雄介「復興も一段落したんでまた冒険に行こうと思ってます、南さんも一緒にどうですか?」

 

光太郎「冒険か・・・・・・いや、やめとこう、僕は日本を守らないといけない、だから五代君、世界は任せる!何かあった時は先輩に頼ってくれよ?」

 

雄介「わかりました!南さんこそ先輩だからって抱え込まないでくださいよ?」

 

光太郎「わかってる、困った時には頼む・・・・・・いつ日本を出るんだ?」

 

雄介「明日にも行こうと思ってます、みんなには話しました、南さんは?」

 

光太郎「僕は大門さんにロードセクターを返したら杏子ちゃんや克美さんと暮らしながら敵に備えようと思う」

 

雄介「じゃあ・・・・・・今日が最後ですね」

 

光太郎「ああ、五代君、もう一度乾杯しないか?」

 

雄介「良いですよ!」

 

グラスを構えた光太郎は雄介に微笑み、告げる

 

光太郎「仮面ライダークウガに」

 

雄介「!!仮面ライダーBLACKに!」

 

 

 

「乾杯」

 

 

 

 

月が太陽に照らされ、月光が二人を照らしていた

 

 

 

 

黒陽と伝説、封印されたグロンギと仮面ライダーBLACKとクウガの戦いは終わる、だがいつ新たな敵が現れるかわからない、人類の平和と笑顔の為、二人の戦士の戦いは終わらない

 

 

 

仮面ライダー 黒陽伝説 おわり

 

 

 

 




完結です。

ホンゴーとユーキは誰なのかはわかりません、きっと科学者なのでしょう。

タイトルの黒陽伝説はBLACKの伝説では無く、BLACKとクウガを示しています、ちなみに続きません。

初めての小説でしたが、最初はホント叩かれると思ってましたが、感想で応援してくれたのがとても嬉しかったです、ありがとうございました。

短期集中連載だったので粗が目立つかもしれません、ちょくちょく直していきます。

RXも好きなんですが、私はやっぱりBLACKが好きなんでBLACKのifを妄想したのが始まりでした、そこに石繋がりのクウガを持ってきて話を膨らませました。

短い間でしたが楽しかったです、次回作はおそらく作りません、今作で終わりと思っています。

では皆さんありがとうございました、BLACK、クウガが好きな人が多くて嬉しかったです、さようなら。
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