「ウッ!?……ガッ……ハァッ……ハァッ!」
「ゼェ……ゼェ……ふっ……」
ゴルゴムに封印されしグロンギの最後の一人であるゴラドと戦うクウガ
BLACKがゴラドによりゴルゴムの神殿に居た間も二人は休む事なく戦っていた、体は傷付き、大量に流した血、二人に当初の力は既に無い、それでも互いの信念と誇りの為の戦いは終わらなかった
「ほんの少しの差だが……俺の勝ちだ」
「グッ……フゥ!?……ッ!?」
これはその時に起きた奇跡の可能性の一部である……
「終わりだ、良い時間を過ごせた」
ゴラドが戦いの終着を見てクウガにトドメを刺すべく歩み寄る
「待てっ!!」
響く声にゴラドは足を止め振り向き、次いでクウガも声の方へ向く
「……生きていたのか」
「み、南さん……!!」
そこに立つのは創世王によって復活したBLACK、それを見たゴラドは少々意外な声を出すも動揺は無く、クウガは無事を喜ぶ声を出す
「トゥア!!」
勇ましい掛け声と共に鋭く飛び込み攻撃を仕掛けるBLACK
「……クッ!?」
まともに受けた攻撃によろめくゴラド、すかさず反撃するもBLACKに受け止められる
「……ヌアアアアアッ!!」
そこから一進一退の攻防が始まる
「オオオオッ!!」
実はBLACKは力が上がっている訳ではない、体を回復しただけで力は以前と変わらない、完全に癒えてない分力は劣る、なのに力が拮抗しているのはゴラドがクウガから受けたダメージがその力を大きく下げていたからに他ならない
「グアッ!?」
ゴラドの尻尾が直撃し大きく吹き飛ぶBLACK、大幅に力を落としていてなおその力はBLACKを上回る
(南さん!?クソッ……!動けオレの体……!?)
限界まで打ちのめされたクウガは動けず偉大な先輩の戦いを見る事しか出来ない
「ウゥ……ハァ……ハァ……」
「しつこい奴だ……だがもう終わりだ、そろそろ眠れ、ゴルゴムの戦士よ」
満身創痍のBLACKにゴラドが手を翳す
(ダメだ……勝てない……!?後……少しなのに……後、少しなのにッ……!)
トドメを刺される刹那
(頼む……!僕に……力を貸してくれ!!)
光太郎は願う
(信彦ッッ!!)
己の無力を嘆いた黒き太陽が、今際の際に思うのは最も親しかった友への願い
黒陽から月影ではなく
光太郎から
もはや遥かに遠く、遠い過去となり果てたがそれでも今だ魂に遺り続ける亡き友へ向けた、まるで縋るかの様な……
世紀への祈り
そんな……誰にも届かぬ祈りを捧げた……まさに……その時
「!!?」
不思議な事が起こった
「これは……この、光は……?」
突如出現した緑色に輝く光がBLACK・光太郎を優しく包む
(な、なんだ……南さんが……か、変わる……!?)
「その光……もう一つの……王の石か……!!」
BLACKの異変を見てクウガは変化を感じとり、ゴラドは予期せぬ現象に驚愕する
「信彦……お前……なのか……?」
包む光がBLACKのキングストーンに吸い込まれた、そして次の瞬間、目も眩む閃光を放ち暗雲を切り裂き目映い太陽を天上に出現させる
「ッッ……」
閃光が収まり視界が回復したゴラドがBLACKを見る
「な……に……」
ゴラドは驚嘆の声をあげた、閃光こそ収まったがBLACKの体は今だ輝きを残しており全体像は見えない、しかし明らかに肉体が変わっていたのだから
「……俺は」
BLACKが右手を掲げると纏う光が粒子となって拡散しその神々しい姿を出現させる
「俺は太陽の子!」
生まれ変わる黒い太陽
それは世紀王を超えた先、骨肉の争いを征した末に至る筈であった、無限の領域
即ち、創世の王
「仮面ライダー!BLACK!RX!!」
″″
約、6年振りの更新……書きたかっただけです。
RXが疑似創世王って考察を見て成程なぁと思いサタンサーベルの代わりにこの展開も有りかと思い誕生までですが書いてみました、創世王的な事書いてますがスペックは一緒です。
この作品にRXは出さないって決めてたんですがIFだからまぁ……いいか。
流石に見てる人は居ないでしょうけど目に止まったなら幸いです。