仮面ライダー 黒陽伝説   作:黒太陽

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遭遇

一条「この写真の人を見ませんでしたか?」

 

一条は写真を見せ尋ねる、写真には楽しそうに抱き合う二人の男女が写っていた

 

男「いや……見てねぇな、あんた刑事さん?事件ですか?」

 

首を振る老人

 

一条「いえ、家出した親戚を探しているんですよ、ありがとうございました」

 

礼を言って立ち去る一条

 

一条は通報のあった行方不明者を探していた、女の両親からの通報で旅行や遊びに行く時は先で必ず連絡する娘が連絡してこないとの事だ、普段は刑事である一条が事件にもなっていない件に出ることは無いのだが女の両親が政治家であったため駆り出されていたのだ

 

刑事「一条!」

 

一条のもとに同僚の刑事が駆けてくる

 

刑事「有力な情報が入った、二人は都市伝説を追って山に向かったらしい、なんでも暗黒結社だかなんだかって話だ」

 

一条「それで、その山はどこの山なんだ?」

 

刑事「あぁここから10キロほど離れた山だ、すぐ向かうぞ!」

 

一条「わかった」

 

話を聞いた一条は刑事と共に車に乗り込んだ

 

刑事「しっかし、なんだって俺達がこんな事しなくちゃなんねーんだろうなぁ?」

 

車を走らせながら刑事がぼやく

 

一条「ぼやくな、これも立派な仕事だ」

 

刑事「そうだけどよ、休み潰されてまで迷子探しじゃぼやきたくもなる……ん?……おい一条……あれなんだ?」

 

刑事の指は空を指していた、指す方を見る一条

 

一条「鳥……?」

 

遠目だが鳥のような物が空を飛んでいた、だがその鳥は常識外れに大きかった

 

刑事「まさかあれ未確認か?それともアンノウンってやつか?」

 

一条「まだわからん、だが怪物であるのは間違い無さそうだな、非常事態だ捜索は休止であれを追ってくれ、俺は本部に連絡を入れる」

 

刑事「わかった、けど追い付いても未確認なんかだとどうしようもないぞ?神経断裂弾も無いのにどうする気だ?」

 

一条「それでも俺達は警察だろう?」

 

刑事「そうだな、悪かった……じゃあ飛ばすぞ!」

 

車はスピードを上げ走る、一条は無線で本部に連絡を入れ拳銃の弾を確認する、怪物に近づいて来たその時、山の中から何かが飛び出して来た

 

刑事「うおぉ!?」

 

慌ててブレーキを踏むがスピードを殺しきれず20キロほどのスピード何かにぶつかった、車が一瞬浮いて落ちる、動揺した二人が確認の為前を見るとこちらを睨み付ける怪物がそこには居た

 

ジザイ「チッ」

 

ジザイは舌打ちをして考えていた

 

ジザイ(目立つなと言われた側からこれかよ……どうする殺すか?いやゴラドの為だここは退く)

 

拳銃を持ちながら車から出ようとする二人、それを見てジザイは車を吹き飛ばし走り去って行った

 

刑事「うっ……一条!血が出てるぞ!大丈夫か!?」

 

一条「軽く打っただけだ心配ない、それより車は動くか?奴を追うぞ!」

 

刑事「待て……なんとかいけそうだ!鳥の方は見失っちまったからさっきのだな!よし!」

 

車を走らせ追跡を開始する二人、無線で怪人が複数居る可能性を本部に告げそして……

 

一条「五代……五代雄介に連絡を頼みます」

 

拳を握り締め唇を噛む、戦わせたく無い男に頼らなければならない苦渋を感じ彼は顔を下げた

 

 

 

とある公園

 

子供達で賑わう公園に入っていく老人が居た、ベンチに座ろうと探した老人はベンチを見つけるもそこには先客が居た、三人は座れるベンチなので失礼と声を掛け隣に座る、持ってきたラジオを点けて隣の先客の顔を見た

 

老人「兄さんなんかあったんか?暗い顔してどうした?」

 

老人は先客に声を掛ける先客は老人を見て答える

 

先客「えぇ……人生について悩んでまして……」

 

暗い表情のまま答える先客

 

老人「色々あったみたいやな、でも兄さん若いんだからもっと元気ださなきゃ!そんなんじゃ日本の未来は守れんぞ」

 

先客「でも僕は日本は守れたけど友達は救えなかった・・・」

 

先客の日本を守ったと言う言葉を気にせず老人は続ける

 

老人「友達を亡くしたのか……それは辛いのぉ」

 

老人「だがいつまでも悲観するのは良くないぞ、兄さんこのままだと心が死んでしまう」

 

老人の説教のような言葉が飛ぶ

 

老人「兄さん、兄さんの目標はなんだ?夢や決意でも良い」

 

先客「人間を……守る事……」

 

老人「ハッハッハ!こりゃ大きく出たな!兄さんそれはすげぇ事だ、一生賭けても無理かも知れねぇ、でもする価値は十分ある方法はわからんが兄さんあんた素敵だよ、頑張ってくれよ」

 

男の心に老人の言葉が染み込んでいく、自分のする事を肯定してくれる、世辞かもしれない……だがそれでも嬉しかった、その感情につられ自然と笑みが浮かぶ

 

老人「やっと笑ったか!うんうん!その顔の方がずっといい、兄さんが元気出てよかった」

 

先客「おじいさん、ありがとうございます元気が出ました、本調子じゃ無いですがこれからも頑張れそうです」

 

老人「そいつはよかった、頑張んなよ若者!」

 

笑い合う二人、笑う二人を遮りラジオから音声が飛ぶ

 

ラジオ「緊急ニュースです、○○県の○○山中で怪物が出現したとの情報が入りました、付近の住民は避難を……」

 

老人「また化物が出てきたのか……結構近いな、日本は大丈夫なんだろうかねぇ」

 

老人がため息混じりに話す、その時先客の顔は真剣そのものでラジオの情報を聞いていた

 

先客「おじいさん、用事が出来ました、行かなきゃならない」

 

老人「そうかい、頑張んなよ兄さん!わしらを守ってくれよ!」

 

先客「はい!任せてください!ありがとうございました!」

 

礼をして走りだそうとする先客

 

老人「兄さん!名前は?」

 

光太郎「光太郎、南光太郎です!」

 

老人「光太郎か……良い名だ」

 

走る青年を老人は笑顔で見送った

 

バイクに股がり走り出す光太郎

 

光太郎(新しい敵か……何が来ても……守って見せる)

 

 

 

 

 

桜子「五代君警察から電話ー」

 

研究室に戻っていた桜子は雄介へ受話器を渡す

 

雄介「はい五代です……えっ?未確認ですか?わからない……はい……わかりましたすぐ向かいます!でも遠いんで少し時間が掛かります、はい!では……」

 

桜子「今未確認って……」

 

桜子が心配そうに尋ねる

 

雄介「うん、なんか未確認かはわからないけど怪物が出たみたい、ちょっと行ってくんね」

 

桜子「気を付けてね……帰って来てよ」

 

雄介「うん約束する!行ってきます!」

 

駆け出した雄介を見送る桜子、バイクで走り出す雄介を窓から見て桜子は思う、また戦いに行くのかと……雄介の無事を祈りながら電話を取る

 

桜子「もしもし、榎田さんですか?えぇそうです、五代君また戦いに行っちゃいました……それでゴウラムの用意をお願いします、五代君に必要かもしれないので……」

 

 

 

 

 

ジザイは苛ついていた、ゴラドの為とは言えリントから逃げている自分に、そして何より脆弱なリントに自分が追いかけられている事に

 

ジザイ「なんで俺がリントなんぞにこそこそ逃げなきゃなんねぇんだ!」

 

苛つくジザイは逃げ込んだ廃工場のドラム缶を殴る

 

「何か音がしたぞ!向こうだ!」遠くから声が聞こえる追ってきたリントだろう

 

ジザイ「チッ」

 

舌打ちをしながら移動するジザイ離れた場所でリントを監視する

 

ジザイ(奴等を殺せれば話は早ぇんだが・・・いや待てよゴラドはなるべく抑えろと言ったが殺すなとは言っていない邪魔なら殺せとも言った、そうだ何を我慢する必要があった!ククク……ぶっ殺してやる)

 

 

刑事「一条!居たか?」

 

音のした周囲を探索する二人、手には拳銃を構え警戒を怠らない

 

一条「いや……ドラム缶に殴られたような跡があった、まだ近くに居るはずだ」

 

お互いに頷き合う二人に突如何かが飛んでくる

 

ガァーン

 

飛んで来たのはドラム缶、回避した二人は飛んで来た方を見る

 

ジザイ「逃げるのはもうやめだ!リント!覚悟しろ!」

 

猛烈な勢いで突進してくる怪物を避け銃撃を食らわせる一条、だが銃弾は怪物の皮膚を通らず床に落ちる

 

ジザイ「リントにしてはマシな武器だな、だが俺には効かん」

 

一条に言い放ち突進の際に転んだ刑事へと近づく

 

一条「やめろ!グロンギ!」

 

尚も銃弾を放つ一条、刑事に掛けようとした手が一条の言葉で止まる

 

ジザイ「リント、お前は知っているのか?俺達の事・・・ダグバの事を」

 

グロンギと言う単語に反応したジザイは一条に問いかける

 

グロンギなのか?と思考を巡らせる一条

 

ジザイ「早く言え!こいつを殺すぞ!」

 

側に居る刑事に爪を突き立てるジザイ

 

一条「ダグバ?0号の事か?グロンギならバラのタトゥーの女一体を残し0号含めて全員死んだ!クウガの活躍によってな!」

 

ジザイ「ダグバ達は死んだのか・・・ハッ!ざまぁねぇなダグバも!・・・おい、その一体の場所は?それとクウガってのはなんだ?」

 

ジザイの問いに一条は不思議に思う

 

一条(クウガの事を知らない?)

 

今までのグロンギは皆クウガの事を知っていた、クウガの事を知らないグロンギに一条が不思議に思うのは当然だった

 

一条「バラのタトゥーの女は生死不明だ、今も見つかっていない、クウガとはお前の言うリントの戦士の事だ」

 

ジザイ「リントの戦士か……戦ってみたいな」

 

ジザイが嬉しそうに顔を上に向ける

 

一条「今だ!」

 

一条の言葉にジザイの側で居た刑事が脱出する、頭を下げ一条と刑事を見るジザイ

 

ジザイ「俺も運が良い……こんなに早く知る事が出来た、お前には感謝しているぜ……礼代わりにぶっ殺してやる!さっきは殺し損ねたからな!さぁ……遊びの時間だ!」

 

一条「まさか……お前!?」

 

一条はジザイの言葉に行方不明の男女が襲われたのではと感じる

 

一条「殺し損ねたとはどうゆう事だ!」

 

ジザイ「うるせぇー!!」

 

ジザイが吠えると二人に襲い掛かってきた、懸命に回避しながら銃弾を撃ち込むが効果は無い、ジザイの拳が一条を打つ、防御した腕ごと一条は吹き飛ぶ

 

刑事「一条!」

 

吹き飛んだ一条を見て叫ぶ刑事、一条に歩み寄るジザイ、拳銃の残弾も尽きなすすべがなかった

 

刑事「うおぉ!!」

 

ジザイに組み付く刑事、彼にはこうするか逃げるしか手はなかったが彼に怪物と相対する道を選ばせたのは正義感と怪我をした一条の姿、必死に抑えようとする刑事を鬱陶しそうに払うジザイ、ジザイの力は軽く払った動きでも人間にダメージを与えるには十分だった

 

ジザイ「次に殺してやるから待ってろ」

 

一条に近づき首を持ち上げる

 

刑事「い、一条!!」

 

痛みでもがきながら一条の名を叫ぶ、助けられない歯痒さに目を閉じる

 

今まさに止めを刺さんというその時

 

 

「や"め"ろ"ぉ"!!」

 

 

声が響いた

 

 

声にジザイと刑事が振り向く、そこに居たのは一人の青年

 

ジザイ「なんだリント?」

 

ジザイは一条を持ち上げたまま青年に問う

 

光太郎「その人を放せ!僕が相手だ!」

 

光太郎の思わぬ言葉にジザイは一条を放し光太郎に体を向ける

 

ジザイ「面白い!リントごときがこのジザイに勝てると思っているのか!かかってこい!」

 

ジザイの言葉に応えるように飛び掛かる光太郎、攻撃せず受け止めるジザイ

 

ジザイ「何だとぉ!?」

 

ジザイの体のバランスが崩れる、その隙に腹に蹴撃を食らわされ大きく後退するジザイ

 

光太郎の予想外の力に驚くジザイ、リントの攻撃など効かんと思っていたジザイは体に力をあまり込めていなかったがそれを差し引いても光太郎の力に驚きを隠せなかった

 

光太郎「大丈夫ですか!?」

 

光太郎が一条に話しかける、ゴホゴホと咳をする一条

 

一条「あぁ大丈夫だありがとう、だが逃げるんだこのままでは君も危ない!」

 

一条は青年に逃げろと言う、警察官としては当然だ、たとえ自分が死ぬことになっても市民を守る、一条の言葉にはそんな思いが籠っていた

 

光太郎「大丈夫です、それよりあなたはもう一人の人を看てください」

 

一条「お、おい!」

 

一条の制止を聞かず怪物と対峙する光太郎、満足に動かない体を立たせ光太郎の背を見る

 

ジザイ「お前リントの割に意外に強いな、だがそれじゃあ俺には勝てん」

 

ジザイの余裕の言葉に光太郎は拳を握る

 

左腕が風を切り右頬の辺りで右腕と添うように合わさる

 

ギリギリと音を立てる両腕、視線は真っ直ぐジザイを見据える

 

腕を前で交差させ左腕が斜めに天を衝く

 

光太郎「変……」

 

左腕が右から左へスライドし

 

光太郎「……身!!」

 

納められた右腕と共に両腕を右斜め上に伸ばした

 

瞬間、目を覆うほどの光りがジザイと一条達を襲う

 

光りが収まると先ほどまで居た青年の姿は無く、黒い勇者がそこには居た

 

一条「き、君は……」

 

一条は突然の出来事に驚く、しかしクウガと言う存在を知っている一条は驚きながらも落ち着いていた

 

驚いていたのはジザイも同様だった、目の前のリントが突如変化したのだ当然だ

 

ジザイ「お前何者だ!!」

 

ジザイの言葉に応えるように勇者は腕を振り名乗る

 

 

 

 

「仮面ライダー!BLACK!!」

 

 

 

 

 




ついにライダーが出せました!
光太郎が迷う事無く辿り着いたのは光太郎だからです、それ以外に説明ができませんすいません。
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