仮面ライダー 黒陽伝説   作:黒太陽

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邂逅

BLACK「とぉ!」

 

BLACKはジザイに向かって飛び上がり掴み掛かる、揉み合いながら工場の外へと移動する

 

一条「大丈夫か?」

 

刑事の側に向かい安否を問う

 

刑事「あぁ・・・なんとかな・・・それよりアレは4号の仲間か?一条、味方と思って良いのか?」

 

一条「わからない、だが少なくとも敵では無さそうだ」

 

 

 

その頃、雄介は走っていた、近くまでは来ているが場所がおおまかな位置しか聞かされていない雄介はそれらしい場所を見つけるため奔走する

 

雄介(見つからない・・・このままじゃ・・・)

 

走り続ける雄介は視界にある物が見えてバイクを停める

 

雄介「工場?……あそこか?」

 

遠目に見えた工場に何かを感じた雄介は走り出した

 

 

 

 

 

 

 

BLACKとジザイの攻防は続いていた、工場の外で繰り広げられる戦い、戦いはBLACKが優勢だった

 

BLACK「とぁ!」

 

BLACKのパンチにジザイは後退する

 

ジザイ「ぐっ・・・・・・仮面ライダーBLACKと言ったな・・・リントがどうやってそんな力を手に入れたのかは知らんが・・・楽しめそうだ」

 

ジザイはそう言いつつも相手を舐めたりしていなかった、今まで戦ってきた勘が相手を強者だと告げ冷静にBLACKを見ていた

 

ジザイ「!!お前のその左胸の紋章・・・」

 

ジザイはBLACKの左胸にある紋章に気付く

 

ジザイ「そいつはゴルゴムの紋章・・・なるほどお前もゴルゴムの怪人だったのかそれも上位怪人と見た、道理でリントとは違うはずだ」

 

ジザイ「・・・と言うことはゴルゴムはまだ存在しているのか?」

 

ジザイの言葉にBLACKは動揺する

 

BLACK「なぜゴルゴムを知っている!」

 

肉体の質、リントやジザイなど謎の単語からおよそゴルゴムとは無関係と思っていたBLACKは怪人の発言に動揺したのだ

 

ジザイ「知りたいなら半殺しにしてから教えてやる!お前が上位怪人なら俺も本気で相手をしてやる!」

 

ジザイが体に力を込める、体の細胞が目に見える形で変貌していく、肉体が一回り大きくなりより筋肉質になる、異形だった肉体はさらに異形に変化した、そして先程まで無かった角が形成された

 

BLACK「サイ・・・なのか?」

 

変異が完了したジザイを見てBLACKは身構える、グロンギとも戦った事もあるBLACKは変異に驚きはしなかったが自身が飛蝗の改造人間であるBLACKはモチーフ、元になったであろう動物をジザイから連想した

 

ジザイ「本番だ!」

 

ジザイが猛烈な勢いで突進してくる、受け止め反撃しようとしたBLACKは予想外の力に押され吹き飛ばされた

 

BLACK「くっ・・・」

 

BLACKは以前対峙したゴルゴムのサイ怪人を思い出していた、サイ怪人も強力な力を持っていたがこの怪人はそれを上回る力を持っていたのだ

 

尚も突進してくるジザイ、正面からの対峙は厳しいと判断したBLACKは突進を避け、追いかける

 

BLACK「とぁ!」

 

BLACKの飛び蹴りがジザイを打つ、BLACKは間髪入れず攻撃を加える

 

ジザイ「ぐおっ!?」

 

BLACKの攻撃により後退するジザイ、ジザイは咆哮した後、突進をやめ肉弾勝負に出る

 

ジザイの攻撃はなかなか当たらなかった、当たっても満足な感触とは言えず、逆にBLACKの攻撃はジザイに次々と当たっていた

 

ジザイ「ぐぅ・・・!?」

 

BLACKの猛攻に再び後退するジザイ、ジザイは怒っていた

 

ジザイ(なんだこいつは!?この俺が苦戦だと!かつてゴの上位と言われたこの俺が!)

 

ジザイは怒りの中にも戸惑いを持っていた、強者と自負していた自分がここまで苦戦している事に

 

それもその筈、目の前にいるこの勇者・BLACKは数えきれぬ戦いを生き延びた真の強者、ジザイとて戦いの数は少なくは無い、だがジザイの戦いの経験を凌駕するほどBLACKは戦士として成長していたのだ

 

後退したジザイに飛び掛かるBLACK

 

BLACK「ライダー!チョップ!!」

 

BLACKの赤光に光る手刀がジザイの肩に当たる

 

ジザイ「ぐあっ・・・!?」

 

強烈な一撃によろめくジザイ、痛みで無意識に放った拳がBLACKを撃ち、目の前に居たBLACKを遠ざけた

 

BLACKは体勢を立て直し両手足に力を込める

 

BLACK「パワーストライプス!」

 

BLACKが叫ぶと首周りと手足の首にある赤と黄の紋様が輝いた、パワーストライプス、紋様に蓄積されたキングストーンのエネルギーを放出し打撃の威力を上げる技だ

 

BLACK「とぁ!」

 

BLACKの攻撃がジザイを打つ

 

ジザイ「かはっ!?」

 

BLACKの怒涛の攻撃にジザイは膝をつく

 

ジザイ(ぐぅ・・・ち、力が上がった!?俺より強いとでも言うのか!?)

 

BLACKが足を下げ跳躍しようとしたその時

 

一条「あそこだ!」

 

ジザイの視界に遠くではあるが一条と刑事の姿が見えた、遠くであるため常人には一条の声は遠すぎて聞こえないが改造人間であるBLACKの聴力は声を聞き取り一条へ顔を向けた

 

ジザイ「!!」

 

顔を背けたBLACKを見たジザイは近くにある木に駆け寄り力任せに引き抜いた

 

BLACK「!?何を!?」

 

BLACKが気付き視線を戻す

 

ジザイ「うおおおおおぉ!!」

 

叫びと共に木が投げつけられる、しかしそれはBLACKに向かわず一条達に向かっていた

 

BLACK「クソッ!!」

 

BLACKは身を翻し駆けた

 

怪我をおっていた二人は動く事も声も出せず目を閉じる

 

ドォーン

 

轟音が鳴り響く

 

目を閉じていた二人は音が離れて聞こえた事に気付き目を開ける

 

BLACK「危ない所でした」

 

目の前に普通ならざる者が立っていた、木は離れた場所に落ちており木の幹には衝撃を加えたような跡があった

 

一条「また・・・助けてくれたのか・・・?」

 

一条がBLACKに問う、BLACKが頷いた背後で怒声が上がる

ジザイ「ゴルゴムの戦士!!今回は退いてやる!だが覚えておけ!貴様は必ず殺す!貴様を殺した後はリントも皆殺しにしてやる!」

 

工場の屋根に移動していたジザイはそう叫ぶと身を翻し工場と森の中に消えていった

 

BLACK「逃がしたか・・・」

 

BLACKが呟く

 

BLACK「大丈夫ですか?」

 

怪我をした二人を気遣うBLACK

 

一条「あぁ・・・なんとか・・・それより聞かせてくれ、君もクウガなのか?」

 

一条は自分の疑問をBLACKへ問う、クウガを知る一条からすれば当然の疑問だった

 

BLACK「クウガ・・・ですか?良くわかりませんが僕は違います」

 

一条の考えは微妙だが否定される

 

一条「では・・・君は人間の敵なのか?味方なのか?」

 

一条の問いに隣の刑事の顔に緊張が走る

 

BLACK「この姿を見て疑うのはわかります、信じて貰えないかもしれません・・・でも僕は味方です」

 

BLACKの真剣な言葉を受ける一条

 

一条「いやすまない、私達を助けてくれたのに失礼な事を聞いた・・・許してくれ、そしてありがとう」

 

一条は頭を下げた、言葉に嘘は無いと感じた一条は疑った事を恥じ、謝り、そして感謝した

 

BLACK「顔を上げてください、僕は当然の事をしただけです、それよりお二人が無事で良かった」

 

BLACKの言葉に顔を上げた一条と刑事の顔には緊張が抜け少し弛緩した表情が出ていた

 

刑事「はぁ~」

 

ため息を付いた刑事がその場に座り込む

 

一条「大丈夫か?」

 

座り込む刑事に片膝をついて一条は聞いた

 

刑事「緊張が解けて体の力が抜けちまった・・・すまん、やる事たくさんあるけど少しだけ休ませてくれ」

 

一条「あぁ・・・だが休んだらすぐ行くぞ」

 

刑事「わかってる・・・しかし彼の事は報告するのか?」

 

一条「大事な事だが俺は報告しない方が良いと思・・・」

 

「変身!!」

 

一条の言葉を遮り聞き覚えのある声が三人を刺した

 

振り替えるや否や一条と刑事の前を青い何かが通り過ぎた

 

BLACK「うっ・・!?何だ!?」

 

BLACKを押さえながら一条達から離れる何か、その背を見た一条は呟く

 

一条「五代・・・?」

 

刑事「おい!今の!4号じゃないか?」

 

一条「あぁ・・・不味いな、五代の奴、敵と勘違いしたみたいだ、止めないと!行くぞ!」

 

刑事「さっきの状況じゃ襲われる寸前にも見えるもんな・・・よし!わかった行こう!」

 

立ち上がった刑事と一条は満足に動かない体を引きずる様に歩いていった

 

 

 

二人の戦士は揉み合いながら工場の壁を破壊し中に飛び込んだ、着地の際に二人は離れ、飛び起き際にお互いを確認する

 

BLACK(青い・・・さっきの奴とは違う・・・?改造人間か?)

 

身構えたまま相手を観察するBLACK

 

BLACK「お前はなんだ!改造人間か!」

 

雄介(か、改造人間!?つーか喋ってる・・・)

 

聞き慣れない単語と喋る事に驚く雄介

 

雄介「お、俺はクウガ・・・クウガだ!」

 

自身をクウガと名乗り駆け出す

 

BLACKはクウガと聞き一瞬考えるがクウガの駆け出しに思考を切られる

 

BLACK「速い!?」

 

クウガの予想外の速さに驚くBLACK、懐へ入られ連続で殴打され回し蹴りを受ける、回し蹴りを放ったクウガは飛び退き、辺りをキョロキョロと見回し何かを探している

 

BLACK(速さは凄いが力はあまり無いみたいだな)

 

受けた攻撃がほとんど効いていない事、特殊な攻撃をされた訳では無い事を確認したBLACKはクウガへ視線を戻す

 

クウガ(棒がない!なら赤だ!)

 

周囲の探索をやめたクウガは手を伸ばし力を込める

 

クウガ「ハッ!」

 

瞬間、クウガの青かった体は赤くなり肩にアーマーが追加される

 

クウガとはいくつかのフォームを持つ戦士、赤のマイティ、青のドラゴン、緑のペガサス、紫のタイタン、各フォームは、格闘、俊敏、射撃・感覚、防御・力に秀でている

 

先程の青のクウガ、ドラゴンは俊敏性が上がるが逆に腕力が落ちると言った弱点もある、それを補うためドラゴンロッドと言われる武器を使うのだが武器を生成するために棒状の物が必要であるが付近に無かった為、雄介は攻防のバランスに優れるマイティにチェンジしたのだ

 

BLACK「変わった!?」

 

クウガの変化に驚いたBLACKにクウガは攻撃を仕掛ける、クウガの攻撃を捌きながら相手の変化を体感する

 

BLACK(さっきより力が上がっている)

 

二人の応酬は続く、クウガの放った拳を避けカウンター気味にBLACKの拳がクウガを打った

 

クウガ「ぐっ!?」

 

クウガは少し体勢を崩しながら後退するがすぐ体勢を立て直し再び攻撃を仕掛ける、だがBLACKに攻撃は捌かれまたも反撃を食らう

 

クウガ「クソッ!力も速さも足りてない!なら!」

 

相手の力量を肌で感じたクウガはこのままでは分が悪いと判断しBLACKと距離を空ける、腰を落とし全身に力を込める

 

クウガ「超変身!!」

 

クウガの全身を電撃のような光りが走る、肩のアーマーに金のラインが入り、右足首に金の足環が浮かび上がる、そしてクウガのベルト・アークルが赤から金に変わる

 

クウガは各フォームに強化形態を持っている、ライジングと呼ばれるその形態は電気エネルギーを受け変質した霊石アマダムの力の具現である

 

BLACK「何!?」

 

再び変化するクウガを見てBLACKはまたも驚く、だがすぐ落ち着きを取り戻し身構え様子を窺う

 

クウガ「はぁ!」

 

クウガの攻撃を再び捌くBLACK、だがその様子は先程より焦りが見える

 

BLACK(また力が上がった!スピードも!)

 

お互い拳が当たり後退する二人

 

対峙しあう二人は拳を握り互いに殴りあう、拳が互いを打つその時、キングストーンが輝きBLACKは動きを止める、同時にアマダムも輝きクウガも動きを止めた

 

クウガ「何だっ!?」

 

BLACK「これは・・・」

 

自分のベルトを見る二人に声が響く

 

一条「五代!やめろ!その人は味方だ!」

 

一条の言葉に戦いは終局を迎えた




ジザイはシロサイのグロンギです、少し脳筋です。
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