ヒーローたちのプロポーズ   作:ドキソルビシン

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鎌切×取蔭です。
キャラ崩壊注意。
R-15表現注意。


【鎌取】尖った考えかもしれないが責任は取るつもり

高校を卒業してから7年が経ち、みなプロヒーローとして活躍している中、クラスのほぼ全員が集まって同窓会を開けるということで、緊急招集を速攻で片づけて、目的の同窓会会場に向かっていた。

旅館一棟を借りてはいるらしく、私服で来て良いということだったので白のノースリーブとダメージジーンズという私らしい格好で入っていった。

フロントに確認するとどうやら私が最後だったようで、もう会は始まってるとのこと。

柔造からの連絡通り、緊急招集で遅くなった場合は先に始めているとあったので、遅刻が30分で済んでよかったなぁと思いつつ部屋に向かった。

すると宴会はだいぶ盛り上がっており、常識人4人組が非常識代表の物間によって傀儡となっている様子が見て取れた。

今日は1泊するとはいえペース速すぎだろ、と思いながらも手を振るポニーのところへ向かった。

 

「切奈ちゃんお久しぶりデース!」

「おう!取蔭じゃねーか!刻んでやるか?」

「こんばんは~。取蔭さんお久しぶりだね~。」

 

ポニーのところには鎌切と凡戸もいて3人で飲んでいたみたいだ。

 

「みんな久しぶり~。鎌切は変わってなくて嬉しいね~。いまは何の話してたの?」

「今度拳藤さんと鉄哲くんが結婚するって話をしてたのさ~。」

「ああ~。あの二人ね~。あれ、私が焚きつけて付き合いだしたんだよ?感謝してほしいなぁ~。」

 

拳藤と鉄哲が付き合いだしたきっかけの事件、あれはとても面白かった。

翌朝物間と泡瀬が玄関で死んでるのを見て大爆笑してしまったくらいだ。

やば、今でも思い出し笑いが…プフッ!

一佳がやりすぎなことはたまにあったけどあそこまでキレたのはあれっきりかもしれない。

今の溺愛っぷりを見れば納得できるのかもしれないが、高校生当時はなかなかどうして理解ができなかったから巡り巡って天誅を食らった二人は理解しているんだろうなとビール瓶を開けながら考えていた。

 

「ポニーはなんであの二人付き合いだしたか知ってる?めっちゃ面白いよ。」

「I don’t know!気づいたら付き合ってました!Boy meets girlですか?」

「いんや、あの時は男子の間で好きな女はいるのかみたいなの話してて、その時に鉄哲が拳藤のことを好きって言ったらしいんだよね!」

「How fabulous isn’t it!?それからtogetherしてget marryしたのデスか?!Super romantic!」

 

馴れ初めを知らなかったポニーは大はしゃぎだ。

凡戸と鎌切はやはり知っていたようで「ああ、あれね」みたいな顔をしていた。

 

「そういえばさ~あたしやポニーの名前は出なかったの?これでも顔とかスタイルとかには自信があったんだけど~。」

「確かに気になりマスね!」

 

ちょっとからかうつもりもあって男子二人に聞いてみた。

出てたらそれはそれで面白いし、出なかったら別の話をすればいいだけ、そう思っていた。

 

「あ!それならちょうど鎌切くんがね~取蔭さんはいい女だって言ってたよね~。」

「Oh, really?新しいloveが生まれちゃいマスね!」

「お、おい!ざっけんな!そういうのは言わねぇもんだろうが!言うとしても自分で言うわ!」

「へぇ~鎌切はあたしのこと好きだったんだ~へぇ~!」

 

これはいい獲物を見つけた。

からかい甲斐のあるちょうどいい奴が。

私は個性で鎌切を雁字搦めにし、動けなくしたところで聞いてみた。

 

「それで、鎌切は私のどこが好きだったの~?誰にも言わないから!ほら!言ってみ?」

「好きとは言ってねー!取蔭はいい女だって言っただけだ!凡戸も余計なこと言うな!いいな?」

「じゃあいい女って言った根拠を教えてよ~。気になる~」

「フーーッ!!!るっせぇ!この話はしまいだ!」

「え~私今フリーだし返答次第では付き合ってもいいかな~って思ってたけど?」

「切奈ちゃん!それはあやとりじゃないデスか?熟女たるもの男性からのconfessionを待つのが日本流だと学びました!」

「早とちり、淑女ね、ポニーさん。たしかね~戦闘訓練とかで頭が切れる参謀みたいな感じがかっこよかっただっけ?他の人からは顔やスタイルのことも言われてたけど、鎌切くんはそれだけじゃなくてヒーローとしていやらしい戦術を組み立てられる明晰さや狡猾さを評価してたみたいだったよ~。」

「なんでてめぇは昨日のことのようにペラペラとしゃっべてやがるんだ!」

「へえ~案外あたしの中身、しかもヒーローとしての部分を見てくれてたと、うれしいねぇ~。」

「案外ってなんだ!失礼か!」

 

凡戸は意外にもこういう話が好きなのか、鎌切をネタにできるのが楽しいのか、ちゃんと回答を答えてくれた。

そのおかげで鎌切が上っ面ではなく芯の部分を見て女性を評価する人間だということもわかった。

正直その点では鉄哲も同じだし、名前の通りの尖った性格さえ和らげばモテるんじゃないかと思いだした。

まあ、鉄哲に関してはモテる前に彼女ができたからわからんけど。

これは先に唾をつけておいた方が良いかもしれない。

なんたってヒーローの中でもエリート組の雄英高校卒業生、鎌切は背も高いしヒーロービルボードチャートでもそこそこ高めの順位で収入もそこそこあると考えられる。おまけに女性の見る目はいい(?)ときたもんだ。

よし、即断即決すべきところはしないとだし、あたしから仕掛けるか。

 

「鎌切さ、それならさ、マジで付き合ってみる気はない?あたしとしてもさ恐竜みたいでかっこいい彼氏欲しかったし。最初はお友達からってやつで。どう?」

「…てめぇ何考えてやがる。」

「鎌切ひどい!乙女が割といい流れでOK出しているのに!疑ってかかるなんて!」

「鎌切さんひどいデース」

「あーあ、泣いちゃうよ取蔭さん。」

「そうじゃねぇ!例えデート行くにしてもなあなあで行くんじゃなくて、ちゃんと自分の気持ちに正直に行く!流れでだけではいかねぇ!そんなのお前にも失礼だろ!」

 

ポニーと凡戸も応戦してくれるおかげで鎌切は照れつつも気まずいのか、顔を赤青くしながら壁に迫られていた。

中身が伴った言葉が発せられてる感じもっと欲しくなる。

狙った男を落とすなら外堀が埋まるような環境でやれってね。

エロい人が言ってた気がする。

 

「ねぇ、鎌切、本当にダメ?」

とどめの一撃、涙目+上目遣いでどうだ?折れろ!

「フーーッ!!!やーー!わーったよ!俺の負けだ!取蔭、今度飯行くぞ。この日、空けとけ、いいな。いいか、俺が行きたいから行くんだ、決して流れで行くわけじゃねぇかんな。これから覚悟しとけよ!」

「やった!即断即決はいいことよ!楽しみにしてるからエスコートよろしくね~。」

 

よし!デートの約束を取り付けたらこっちのもんよ。

同窓会マジックでかっこよく見えてるからかな?

割と鎌切の評価は私の中で高くなっていた。

 

―――――――――――――――――――――――

 

鎌切とのデート、からのお付き合いの流れは非常にスムーズだった。

もともと私の方がノリノリだったこともあったけど、鎌切はちゃんと女の子扱いしてくれたし、男らしくエスコートしてくれた。

私の好きな博物館めぐりや発掘体験なんかにも付き合ってくれて、付き合えば付き合うほど最高の彼氏だった。

あっという間に同窓会から2年が経ち、拳藤が妊娠したという話を聞き、B組女子で集まることになった。

拳藤が結婚してすぐ、小大と小森も結婚したと聞いていたため、そろそろ自分も結婚したいなと思っていた矢先の出来事だった。

 

「「「「「「拳藤おめでと~!」」」」」」

「なんかありがとうね。ちょっと恥ずかしいけど。」

「私も子供が欲しいノコ。でもまだ事務所ともめてて都合がつかないノコ。」

「30までには一人二人産んでおきたいよね~」

「ん。」

 

小森、柳、小大が同意の考えを示す。

みんな彼氏、婚約者、旦那がいるということで子供を作るという考えにはなってるみたいだ。

 

「しかし一佳さんは武闘派ヒーロー、お子さんがおなかにいる状態でヒーロー活動は怖くないのですか?」

「正直ちょっと怖いかな...。せっかく徹鐵との子供ができたのに殴られて流産とかはマジで避けたい。そんなことになったら私死ぬかも。」

「Don’t say it so easily!一佳らしくないデス!もっとpositiveに生きないと!」

 

茨がなんとはなしに聞いたことは案外一佳にとって地雷だったみたいだ。

ポニーが励ましているが妊娠初期ということもあり精神状態も幾分か不安定に見えた。

今日も私たちに会えたら元気が出るかと思って参加したらしい。

 

「まあ、私は百から妊娠、出産のいろはとか聞いてるからまだ気持ちは楽かな。百は安産だったらしいけど、A組の爆豪の嫁さんは大変だったらしいし。A組は結婚も出産も早かったからね~。別にみんなが独立してるわけじゃないけどBIG3のところはチャートの伸びがエグかったし。うちらとはまた環境が違うから一概に比較はできないけれど。」

 

一佳がそう続けるとふと私も子供が欲しいという欲求が出てきた。

周期的にも欲求が溜まるころだし本能的に求めているのかもしれない。

しかし私はまだ結婚はおろかプロポーズの言葉すらもらってない。

いや、意地っ張りな割に奥手な尖のことだ、そんなこと露ほど考えてないだろう。

そう考え、私は結婚に持ち込むための口実を考え出した。

 

――――――――――――――――――――――――

 

「尖ぅ~ただいまぁ~//」

「お帰り、お前飲んできたのかよ…。潰れて帰るなんて久しぶりだな。水、いるか?」

 

チークを濃くして頬を赤く見せる、若干ろれつが回っていないような喋り、迎えてくれた尖にしなだれかかるように体を預け、女として使える武器をふんだんに使う。

腕を首に回し少し強引に唇を奪うと「どうした、お前。」という目でこちらを見てくる。

 

「あのね、今日ね、拳藤が妊娠したって聞いたんだ。」

「お、おう。それはめでたいな。」

「でね、みんなで早く子供ほしいなぁ~って話になったの~。」

「そうか。」

 

遂に同期に子供ができたと聞かされ少し動揺しているのか返事が拙い。

少し、仕掛けるか。

 

「それ聞いてね、私も子供ほしいなぁ~って思っちゃった//」

「っ!」

 

驚いてる。

掴みはいい感じだ。

 

「そう考えたら尖がすごく欲しくなっちゃってさ...。冷まそうと思ったんだけど、ワイン飲んだら余計に熱くなっちゃった//」

「バカかおまえは。なぜヤケになって酒を飲んだんだ。」

 

ごもっとも、まあ、私はいま素面だけど。

だが、体が疼いているのは間違いではない。

そして抱き着いているからわかる。

尖の体温も少し上がった気がするし、心拍は明確に早くなっている。

そりゃそうだ、彼女が熱を冷ましたいと言っているのに協力しない彼氏は、雄としてどうかと思う。

 

「ねぇ、尖、あたしあんたのガキなら孕んでもいいよ?」

「フーーッ!!おい、冗談じゃ済まさねぇぞ!俺にも理性ってもんが「今日は!」っ!」

「今日は、朝まで…しよ?」

 

そういったら案の上、唇を奪われた。

お姫様抱っこをされてベッドへと投げられる。

想定通り。

さすがの私も煽った甲斐があるというもの。

この前の泊りでゴムは1つしか余ってないのを知っている。

尖はいつもつけてくれるが、最後の一つがなくならないと買い足さないのをこの2年で知っているのだ。

今日は最低3ラウンドはしてもらおう。

それくらいの体力はアイツもあるし、発破をかけた私もそのくらいはしたいという気持ちがある。

排卵日前日の今日、性欲も最高潮の私が思いついた作戦はひどく下種なものだったかもしれないが、私は旦那も子供も同時に手に入れたい強欲な人間なのだ。

さあて、来月あたりが楽しみだ。

 

――――――――――――――――――――

 

あの日からひと月が経ち、とりあえず生理が来なかったのを確認した私はある検査薬をドラッグストアで購入した。

善は急げ、家に帰宅し早速試してみる。

さあて、結果はどうなるか...。

「っ!勝った...!」

 

―――――――――――――――――――――

 

「尖、わたしね欲しいものがあるの。」

「ん?なんだ?珍しいじゃねぇか。普段使わねぇからな、金ならある。」

「実はね、もうできたんだ。」

「…ん?」

「あと欲しいのは尖だけだよ?」

「おまっ...!マジか!?」

 

3週間前のあれで一発で当てた私の彼氏(旦那)もすごいが、私の体も私の望みにした会って受け入れてくれたのだろうか。

あとは、籍を入れるだけだ。

 

「結婚しようか、尖。てか、逃がさないから、ね?」

「もとより逃げるつもりはなかったがマジでできちまったんか...?お前の親御さんになんて言ったらいいんだ...。」

 

少し喜んで過ぎに絶望している尖るを見て私はケラケラと笑った。

欲しいものは自らの手で手に入れることができて私は幸せだ。

 




鎌切は取蔭の親御さんにドンマイと言われました。
殴られる覚悟だったのに拍子抜けした模様です。
代わりに実母にはたかれた模様です。

―――――――――――――――――――
最後まで読んでいただきありがとうございました。
B組のカップリングがこれ以上思いつかないので書いてほしいカップリングがあれば感想で教えてください。
妄想可能な限りは書きます。

次はデクくん目線のお話を書こうと思います。

この小説で出てない人で書いてほしい人の話

  • 上鳴→耳郎の思い
  • 口田→耳郎の思い
  • 飯田の思い
  • 常闇の思い
  • その他(感想欄に記入してください)
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