青年と少女のマルチプル・オンラインⅡ   作:グラハムさんとピンクマ

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第三章 荒れ始める世界
第11話「お帰り」


 

第3マルチプル・オンライン、岩場…

 

 

グラハムは前回ログアウトした場所に降り立つ。

 

グラハム「えっと、初期リスはあっちかな」

 

そして、以前グラハムとスティラでスポーンした時のことを思い出す。

 

グラハム「、、、まさか咲月も高所から落ちてるとかないよな?」

 

グラハムは嫌の

 

 

初期リスポーン地点の岩場…

 

 

 エディ「もうすぐログイン処理が終わる、、、何処にスポーンするの?」

 

ログイン処理が終了し視界が開ける。

青空の広がる、、、荒野?

 

 エディ「、、、ひゃあっ!?」

 

全体の景色を把握する前に体が落ちていく。地面よりかなり上にスポーンしたのだ。

 

 エディ「こ、このままじゃ死──」

 

トスッ…

 

すると落下死してしまうと考え、目を閉じた時だった。

 

グラハム「初期リスから近くて良かった」

 

目を開くと、最も信頼している人がエディの体を空中で受け止めてくれた。

しかもお姫様抱っこ、、、。

 

 エディ「あ、ありがと、明日人」

 

グラハム「気にしないで。俺もこの世界に来たときは落下したから」

 

 エディ「そ、それより、顔がずっと近くて恥ずかしい、、、」

 

グラハム「あ、あぁ、すぐに着地するよ」

 

そう言うとグラハムは真下の岩場に着地し、咲月を足から降ろした。

 

 エディ(現実の方で久しぶりに会った余韻からか、ドキドキしちゃった、、、)

 

そこであることを思い出す。

 

 エディ「スティラとルイスは?」

 

グラハム「スティラはあそこの街でウリエルと合流しているはずで、ルイスは元々この世界で生まれ育った人間だから、、、あれどこだ?」

 

 エディ「ど、どうする?一旦ログアウトした方がいいかな?」

 

グラハム「いや、、、」

 

ログアウトはせず、グラハムはその場で立ち尽くし集中する。

 

 エディ「?」

 

エディからすれば、今グラハムが何をしているのか分からない。

 

グラハム『、、、聞こえる?』

 

グラハムは脳内で話しかける。

 

 ルイス『───グラハム?』

 

するとルイスの声が脳内に響く。

 

 ルイス『脳内通信、、、ホント何でもありね』

 

グラハム『脳波が高い人同士だと話せる可能性があるってマニュアルに書いてあったからね。それで、今何処に?』

 

 ルイス『ファハド街、って知らないわよね。とにかく、、、あら?この辺り、死体がやけに多い。つい最近の出来事かしら』

 

グラハム『え、大丈夫?他に分かることは?』

 

 ルイス『割れた窓ガラスが板で補習されてるわ』

 

グラハム『おぉ!運が良い!その中にスティラとウリエルがいるんだよ!』

 

 ルイス『エルが、、、この中に、、、。ごめん、勇気がないから来てくれる?』

 

グラハム『あぁ分かった。すぐに行くから待ってて』

 

そこでグラハムは通信を切った。

 

グラハム「ルイスはもう合流場所にいる。俺たちも行こう」

 

 エディ「何で分かるの?」

 

グラハム「あ〜」

 

どうしてルイスの場所がいきなり分かったのか、当然エディには分からないので軽く説明した。

 

 エディ「何でもありだね、、、」

 

グラハム「瑠璃と同じこと言ってるよ」

 

 エディ「それはもちろん、、、っとそれより、早く瑠璃の所に行こ!」

 

グラハム「そうだった。こっちだ」

 

グラハムは周囲を警戒し、安全を確認するとすぐにエディと一緒に街へ向かった。

 

 

石造りの家の前…

 

 

グラハム「ルイス」

 

 ルイス「グラハム、、、」

 

目的地に着き、特にトラブルもなくルイスと

無事合流することができた。

遂に姉妹の再開だな。

 

グラハム「じゃ、入ろっか」

 

 ルイス「えぇ」

 

ガチャ…

 

扉を開けると、ルイスと顔つきが瓜二つの少女が視界に入った。

 

ウリエル「お姉様、、、?」

 

 ルイス「エル、、、」

 

ウリエル「、、、っ!」

 

そしてウリエルは瞳を潤わせてルイスに抱きつく。

 

ウリエル「お姉様、、、お姉様、、、っ!」

 

 ルイス「エル、心配かけてごめんね」

 

ルイスもそっと抱きしめ返す。

 

グラハム(無事再開できて良かったな)

 

こんな事を考えるのは良くないが、あの時ウリエルを見つけてあげられなかったらどうなってただろう。本当に奇跡だ。

 

 ルイス「どうしてこの街に?それに、城の警備だって固いのよ?」

 

ウリエルの気持ちが落ち着くと、ルイスが質問する。

いや、俺達も「ラファエル」と呼び直した方がいいのかな?

 

ウリエル「城の皆がお姉様を探してくれないから、こっそり私1人で、、、」

 

 ルイス「ありがと。でもあの時言ったでしょ?あなたは近い将来、王位継承しなければならないから私に関わっちゃ駄目、、、私は悪魔なんだから」

 

ルイスは悲しげな目をしつつもウリエルから距離を離そうとする。

てか、え?王位継承?悪魔?

 

ウリエル「悪魔だからって関係ない、、、っ!本当に、お姉様が傍にいるだけでいいから!」

 

そしてウリエルの目から再び涙が滲み出る。

家庭環境、というより王族関係で色々問題があるようだ。

 

プルルルル、、、プルルルル、、、

 

グラハム「ん、電話?あっ俺か。はいもしもし、、、」

 

そしてグラハムは通信しながら席を外す。

 

ウリエル「グラハムさんってあんなに独り言を話しだす人なの?」

 

 エディ(電話は知らないんだ)

 

 ルイス「いえ、人と話してるの───」

 

ダンッ!ダンッ!

 

その時、外から銃声が数回鳴り響いた。

 

 エディ「な、何、、、?」

 

スティラとルイスはすぐさま警戒体制をとる。

 

グラハム「皆気を付けろッ!」

 

するとグラハムが電話から戻ってきて叫ぶ。

 

 エディ「どうしたの!?」

 

グラハム「不正者の総攻撃が来るッ!」

 

ダダダダダッ!!

 

すると、補強していた窓が複数の銃撃により砕ける。

あの時GGOで集団ログアウトしたって奴らだな、、、?

 

 




ピンクマ「マニュアルに関しては、前作マルチプル・オンラインを見てね!(笑)」
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